spring has come@北京 (14) TRB(テンプル・レストラン北京)でランチ

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胡同と北海公園でちょっとだけ遊んだあと、タクシーでランチを取るレストランに・・・。
ここに行くことは前もって決めていたので、朝「パークハイアット北京」を出る時に、そこの名前とアドレスを中国語でちゃんと書いておいてもらいました。
その紙をタクシー運転手に見せ、運転手も一応は了承したのですが、その場所はどうやら胡同の奥深く。
大体の目的地には着いたようなのですが、そのどこか分からないよう。
狭い胡同の道(北京美術館の近く、故宮にほど近い五四大街から北に細く延びている沙灘北街)をあっちに行ったりこっちに行ったり・・・。
これは運転手、このレストランを見つけられないな。
僕がそう考えていると、車窓から比較的大きな酒店(ホテル)の看板が見えたので、「もういい、ここで下して」と日本語で。
運転手は日本語でも理解したようで、ほっとしたような顔で「多分この辺のはず」というゼスチャーをします。
北京の住所表示がいい加減なのか、タクシー運転手の知識、やる気がないんだか・・・。
「XX酒店」の表示通りそこはホテルで、奥にレセプションがありました。
そこにいた若い男性に中国語で書かれた住所とレストラン名を見せると分かったようで、左側を指さし「レフト、ロ~~~ング」と・・・。
きっとホテルを左に出てかなり歩くようです。
でもそれはところどころに表示されている住所と大体一致します。
有難う<あの時のホテル・スタッフ。
結局さっきタクシー運転手が何度も行き来したところに目指すレストランはありました。
そのレストランの名前は「TRB」(テンプル・レストラン北京、TEMPLE RESTAURANT BEIJING)。
     北京市東城區五四大街以北,沙?北街23号
     #23, Shatan Beijie, off WuSi DaJie, Dongcheng District. Beijing
探し当てたそのレストランのエントランスはこれ。

レストランらしい表示は全くありません。
これじゃ分からないのも無理ないかも・・・。
入口には誰もいないし、ただここだけ高級車が停まっているのでここだろうと。

門となる建物の中は暗く、よく見てみるとこんな作り。
明らかに古い建物のリストアのようです。
門を抜けると塵一つなく掃き清められた中庭、そして奥には何やらすごい建物がいくつも・・・。

そうなんです、ここは古い由緒あるお寺をオウナーの非中国人(多分ヨーロッパの人)が、オーストラリア人デザイナーと共にリストア、そこに建つレストランなのです。

     http://www.trb-cn.com/restaurant/

今ではレストランの他にホテルも開業、共に評判で、古い胡同が残るエリアに建つ伝統的な建物を活かした西洋系のお洒落系レストランやカフェの中でもダントツの人気を誇っているようです。

     http://www.thetemplehotel.com/templehotel/index.php?lang=en#

(ホテルはウェブから直接予約ができず、メールで問い合わせる形。多分1室しかないのでしょう。僕は当日ショールームをお願いしましたが、事前の予約が必須とのことで願いは叶いませんでした)

↓の写真右がバーとレセプション、左がダイニングルームです。

ウェブにはこのレストランは

TRB serves contemporary European cuisine and is committed to providing the highest levels of hospitality for our guests. In creating our dining space, the Australian architectural and design firm Hassell emphasized the clean, light filled and thoroughly modern lines of what was once a television factory producing the capital’s first black and white TVs

とあります。

何?TV工場?
日本に帰って調べてみると、やはりここは「テンプル」の名前通り元々はお寺。
お寺の名前は嵩祝寺と智珠寺というらしく、約600年の歴史があるんだそうです。
明の永楽年代には、お経の印刷をしたりするところだったり、その後は生き仏(?)の住居だったりしたと・・・。文革時代もこのお寺は生き抜き、1949年の中国建国後は上述のようにとテレビ製造工場になり、中国初の白黒テレビが作られたとのことです。
すごい歴史ある場所。

デザインはオーストラリア・ベースの中国でも活躍する「八ッセル・スタジオ」。

     http://www.hassellstudio.com/

その中でも、この「TRB」については

     http://www.hassellstudio.com/en/cms-projects/detail/temple-restaurant-beijing/

に詳述されています。
これがギャラリー。

外からはそう見えませんが、この建物がホテルの客室のようです。
中は完全にリストアされた中華風、洋風の部屋から成っていると聞きます。
レストラン・ホテル周囲は本当に静か、行き交う人もいません。
こんな静謐とも言える空間が、あのごちゃごちゃした胡同の奥に潜んでいるなんて、誰も信じられないでしょうね。
もう時代をタイムスリップしたかのようです。
ドアを開けて中に入ると、そこはバーとレセプション。

スタッフの英語はほぼ完璧で、気配り、笑顔も「パークハイアット北京」より上です。
これはマネージャーが西洋人で、よほど西洋式のサービスを叩きこまれているのでしょう。
名前を言うとすぐに分かり、席に案内されます。
ここは基本的に予約が必要。
僕は数日前に「パークハイアット北京」のコンシェルジュ経由で予約を入れています。
コンシェルジュからは何と30分以内に返信があり、これは「パークハイアット北京」、〇でした。
レストラン内はかなり広く、個室風なところもあり、印象的な中庭に面した席、少し奥まった落ち着いた席といろいろ・・・。

エレガントな抑えた色使いの中に、印象的な赤の刺し色が雰囲気をぴりっと締め、モダン・シノワを良く感じさせてくれます。
テーブルの間は広めで、隣のテーブルの声はあまり聞こえません。
お客はほとんどが20代と思われる若い人達で最終的には満席、皆さん、きっとお金持ちなんでしょうね。
この店はアルコールにも力を入れていて、ワインリストなんてすごい充実ぶりです(下戸の僕のいうことなんで確かではないですが)
白と赤で2冊別々に用意されていて、地域毎に目次もついていて、値段も相当高いものまでありましたよ。

見た感じ外国人ぽいのは僕だけ、どのテーブルでもシャンパンやワインのボトルが次々に開けられています。
豪勢な景色です。
最初に運ばれてきたパンの盛り合わせ。

普通の盛り合わせと違うのは(マフィンなどがある)、これはブランチという設定だからのようです。
すごいのはこのパン籠、少し手を付けてパンが減ると、また新しく盛り直したものが出てくるんです。
そこまでしなくても・・・。

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