前回、「パークハイアット北京」の部屋に行き荷物を置くなり、すぐにまた出てしまう・・・というところまで書きました。
その理由は、部屋に案内される途中アテンドしてくれた女性を話していると、「夕食はお済ですか?ルームサービスなら24時間大丈夫ですが、レストランなら9時半がラストオーダーです」と言われたことによります。
何でも最上階の「チャイナ・グリル」は北京を代表する洋食と中華のファイン・ダイニングで値段もそれなり、ビルの3階にあるホテル直営の中華料理店「IFW」なら一人でも全然おかしくないカジュアルな店で彼女のお薦め、ロビー階の「ザ・ラウンジ」は洋中の軽食が深夜まで、6階にある「XIU、秀」というバーにも食事メニューがあるが現在春休み中と・・・。
ラストオーダーなどという言葉を聞くと、機内食も食べているのでそれほどお腹も空いていないのですが、このまま北京の夜が終わってしまうのも・・・と、食いしん坊の僕は彼女に「IFW」の予約をお願いします。
何か軽いもの、出来れば北京風なものでも摘まみましょう。
そんな話を聞いたのがちょうどラストオーダーといわれる午後9時半ごろ。
彼女の電話での予約でなければ、断られていたかもしれません。
電話は単なる予約には長い会話だったので、店側には渋い顔をされていたのかもしれません。
(後で見たホテルのウェブには午後10時半クローズで、ラストオーダーはその15分前とありましたが、実際は・・・)
親切な彼女は、「そこは行きにくいし、時間も差し迫っているので」と、何と3階にある「IFW」まで僕を連れて行ってくれたのです。
確かに3階はハイ・ブランドのブティックが立ち並び、初めて行くとどこがどうなっているかまごついたかもしれません。
有難う<あの時の女性担当者@パークハイアット北京。
これがその「IFW」というホテル直営のカジュアル中華ダイニング。
「悦食悦香」というのが中国名で、「ユェシーユェシィァ」と読むようです。
ホテルの英語版ウェブには
Located on the lower ground level of Park Life in the Beijing Yintai Centre, IFW is an interactive space for culinary adventures
とあります。
店は2~300席はある大きなレストラン。
店内はいろいろなパートに分かれていますが、いや~どこもモダンですねぇ。
スタイリッシュで、ハイアット・タッチも感じるなかなかのインテリア。
従来の北京のレストランのイメージは全くなく、まさにこれが今の北京なのでしょう。
店の人の英語はミニマム。
というか人によりちゃんと会話が成り立つ人も、単語だけの人も・・・。
ホテル・スタッフよりは更に英語力は落ちます。
店内には食事の終りかけの人が数組いるだけで、ガラガラ。
店員は早くオーダーを取りたいのか(ラストオーダーぎりぎりですからね、仕方ない?)、メニューをゆっくり見ようとするのを許しません。
僕の後ろにぴったりくっついて、オーダーシートを手に、待っています。
こういうところが中国だよなぁと思わず・・・。
メニューは料理の写真、英語名の併記もあり分かりやすいもの。
カジュアルとはいっても、僕も中国のカジュアル中華レストランのイメージからは、どれも高く感じます。
ドリンクはスイートジンジャーティーというものを。
その名の通り生姜が効いていて、ほのかに甘く、これが僕の北京で一番最初に口にしたものでした。
そのドリンク、そこそこの値段したはずなのですが、何とレシートに載っていなかった・・・。
(後になって気が付きました)
これはどういうこと?
もしかしたらウェルカム・ドリンクの1つ?
あるいは単なる計算違い?
もしかすると僕をここまで連れてきてくれたホテルの女性が、この店の入り口でまた長々としゃべっていたので、1ドリンクは無料にしてあげてとか頼んでいたのかもしれません。
ま、僕の妄想ですが・・・(笑)。
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僕のオーダーは北京らしい軽食としてメニューにあった地面炸醤麺(48元)というもの。
僕が以前「老北京炸醤麺大王」という人気の大衆店で食べた時、味は濃いものの、これが僕の北京の庶民の味だと記憶しておいた料理です。
ウェイトレスは「あと他には?もうラストオーダーです」と、もう一品のオーダーを待っている感じ。
お腹はそれほど空いてないのですが、彼女のお奨めという椎茸と筍の煮物(50元)も注文。
ま、食べきれなくてもいいや、残せば良いんだから・・・。
料理は素早く出てきます。
地面炸醤麺はメニューには(覚えている限り)
Beijing hand-pulled noodles with traditional condiment
とあった記憶です。
日本にもある肉味噌のジャージャー麺です。
街中の店の倍はする値段取るだけあって、肉が大きめに切られてごろごろ入っているし、味噌も味が濃いだけではなく風味充分のもの(ここも「六必居」の味噌を使っているのでしょうか?)、麺も中国の麺は日本の麺類に比べて印象の薄いぼんやりした印象のものが多いのですが、ここのは麺としても美味しく、茹で方も日本人の僕には丁度良かったです。
好みの濃さにしながらすべてを混ぜ混ぜして食べていきます。
上品な炸醤麺でしたね。
ただどこの麺もそうですが、量が日本の1.5倍はあるので、それはご注意を。
これがウェイトレスのお奨めという椎茸と筍の煮物、これはまさに予想通りの味、普通に美味しかったです。
あぁ、もうお腹一杯、もう何も入りません(笑)。
お腹をさすりながら、僕が最後の客として会計、前述のようにドリンクは計算されておらず、総額約1700円。
やっぱり少し高く感じるなぁ、良い雰囲気の中で食事出来たけど。
http://beijing.park.hyatt.com/en/hotel/dining/IFW.html