「ちょっと高雄まで」週末弾丸 (20) 舊振南餅舗

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高雄の新しいスイーツの代表が「呉寶春麥方店」の洋式の甘いパイなどだとしたら、伝統的なそれの代表は「舊振南餅舗」の中華菓子たちということになるでしょうか。
創業は1890年、120年もの歴史を持つ店、ジョウ・ヅェン・ナン・ビン・プーと読むようです。
台北の「SOGO」や「新光三越」などでも売られているのでその名前だけは僕も知っていましたが、その本店は高雄のこの店なんだそう・・・。
ホテルのあるMRT「美麗島」駅至近なので、この店にも寄ってみました。
(近くにあるはずの1867年創業という「郭元益食品」は、どういうわけか見つかりませんでした。クローズ?移転?僕の見落とし?)

店は高級感あふれるもの、英語の出来る店員が僕の相手をしてくれ、試食もさせてくれました。
この店の饅頭には油酥皮、酥皮(?漿皮)、清仔皮といった皮、餡は緑豆、パイナップル、椎茸と豚肉の煮込み、小豆、棗、蓮の実などの種類があるとのことですが、一番の売りは緑豆を餡にした「緑豆椪」です。
台湾式月餅とも呼ばれていて、伝統的な中秋節の贈り物の一つなんだとか・・・。

ショーウィンドーの中に見えているのは「漢式喜餅」。
「漢餅」、「大餅」とも呼ばれる昔からの中華菓子で、台湾では娘が婚約した際にお祝いの品として親戚や友人に贈る伝統があるんだそうです。
台湾の中でも地方地方で喜餅の大きさや形、重さなどは違っていて、台湾北部では一般的に丸い形の喜餅が、南部では長方形の喜餅が作られているとも・・・。
また「六色喜餅」(一度に6種類の異なる喜餅を贈る)は新婦側家庭の最高の誠意を表す贈り物なんだそうです。
興味ありますが、僕は単なる観光客。

実際に買ったのは一つTWD60の「緑豆椪」のうちの「李白」というもの。
一番シンプルな緑豆餡(といっても餡は白いです)です
口の中がやや水分不足になるかと思うような大きめのパイ饅頭ですが、味は実に上品。
台湾式月餅というイメージとは別物のしつこくない中華スイーツでした。
試食で椎茸と豚肉の煮込みの入った緑豆餡の「緑豆椪」も試してみましたが、僕にはちょっと?。
甘いものは甘いだけの方が、僕には似合うようです。

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