「和田金」での食事の続きです。
今度は寿き焼き(すき焼き)の方。
値段はあみ焼きと同じでご飯や香の物が付いて、一人前9240円。
赤だしはどういう訳か別料金とのことです。
肉は一枚約130グラム。
色は本当にきれいで、僕の写真の100倍は魅惑的です。
で、気になる作り方ですが、関東風のすき焼き(以下、こう書きます)と言って良いでしょう。
(松阪の辺りは、関東・関西の接点ですからね、文化や食習慣などはちょうど境目で、関東風・関西風が混在している所のようです)
まずは砂糖。
客と話しながら手際良く事を進めていくベテランの仲居さん、何気ないようでいてこうして写真で見ると砂糖のかけ方が本当に絶妙そうですよね。
そして割り下。
もうこの色、そして日本人には100%受け入れられる匂い・・・堪りません。
すべてを仲居さんがやってくれるので、僕らはただ唾を飲み込みながら、出来上がるのを待つだけです。
生卵自体はそう好きな方ではないのですが、すき焼きだけには絶対必要でしょう。
野菜の方は人参や玉葱が関東人には珍しかったです。
もちろんご飯は最後に牛丼(?)にして食べます。
これがまた美味い。
肉のエキスと割り下の味、そして卵、更に玉葱・・・B級が好きな僕にはすき焼き本体と同じくらい美味しく感じました。
「海津」とか「牛銀」などの人気店も松阪にはありますが、ま、ここがベストというのは間違いないことでしょう。
うちの奥さんは
「あみ焼きの方が美味しいかな。すき焼きは『今半』の方がバランス良かったような気がする」
と言ってました。
「和田金」でお腹一杯のランチの後は、「和田金」の隣に位置する創業1575年という老舗の和菓子屋「柳屋奉善」で名物の「老伴」(おいのとも)を留守番のおフクロさん用に買うことも忘れません。
最中の皮半分に羊羹を流したこのお菓子、地味だけれど長続きしている訳が分かる味でした。