「御宿ジ・アース」の夕食と暮れゆく外

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「御宿ジ・アース」の夕食は、好みの開始時間と苦手な食材などをチェックイン時に聞かれ、僕らは一番早い午後6時からに予約を入れました。
こんな早い時間から食事の人はいないかと思いきや、午後6時の「ダイニング『嵐』」はもうかなりの席が埋まっていました。
リゾート旅館では、皆さん、夕食はかなり早くから始めるようです。
ホテルのウェブでは、ここを
「落ち着いた風合いで、岬の先端に張り出したダイニング『嵐』は、眺めの良い抜群のロケーション。
ご夕食は”世界の人を魅了する”をコンセプトに、伊勢志摩の旬の食材と各国の食材を組み合わされた和会席。
ご朝食は、『健康』に配慮したメニューです。
どこまでも続く大海原の静けさと朝陽が海面に輝く「銀鱗」をご覧いただきながらお食事をお楽しみください。」
と説明しています。

食事はお任せの1メニューのみ(苦手な食材などの変更は可能)。
基本は和食で、洋のテイストもいたるところにちりばめられています。
ここでは「和とワイン」も大きな売り物らしく、J.S.A.認定のマスター・ソムリエもいらっしゃるそうです。
前菜は、典型的な感じ。
もずく、鯛桜寿司、穴子、長芋、若鮎甘露煮、一寸豆、雲丹、蓮根餅田楽・・・書ききれません。
小さな食前酒も付きます。
刺身は新鮮、言うことなし。

伊勢海老は焼霜造りです。
吸い物は潮仕立て。

よもぎ麩、春子椎茸、花びら人参が季節感を出しています。
会席風なコースなので、次は強肴(しいざかな)と言うことになるでしょうか。
黒鮑のステーキ、肝ソース添えです。
これは美味しい、鮑の食感も味のなじませ方もさすがです。
ブロッコリー、カリフラワー、人参とも違和感がなく、「あおさ」は海感を最高に強調してくれます。
外が少しづつ暮れて行きます。
思わず食事を中断、屋上の展望台に360度広がる鳥羽の海を見に行ってしまいました。
ダイニングの窓からだけでは我慢出来なかったのです(笑)。
風は昼間よりやや強くなって、冷たさも含み、辺りはますます静かに・・・岩に砕ける波の音と木々の葉摺れの音だけが、かなり強調されて聞こえてきます。

すごく良い感じの夕暮れ。
時間は午後6時40分くらいです。
食事の方は続いて炊き合わせ。
桜鯛の飛竜頭、桜麩、花びら百合ね、鯛の子旨煮、青身・・・これが個人的には今日のベスト。
こういうのに出会うと、思わず日本人で良かったとしみじみ思える味とも言えるでしょうか。
そして合肴、いわゆるメイン料理にはこのローストビーフが登場。
季節の野菜一式と合わせて、重くなり過ぎないよう食べさせてくれます。
でも僕はここにはもっとライブ感漂う熱々の肉が欲しかったな、小さくても良いから・・・。
次々に料理の出される厨房は一部オープン・キッチンになっているので中が良く見えるのですが、いかにも和食の厨房で、料理人が忙しそうに立ち働く生き生きとしたいかにもショー・キッチンらしい躍動感はあまり感じませんでした。
それは狙ってない?・・・ま、多分そうでしょうが・・・僕らの席からキッチンが良く見えたもので・・・。
以下次回に続きます。

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