イスタンブール2日めの夕暮れは、「地下宮殿」の見学から帰った後、泊まっている「フォーシーズンズ・ホテル」のルーフトップ・テラスで過ごしました。
暮れてゆくホテル周囲の旧市街の名所はライトアップされて、日本人の僕はトルコ風エキゾチズムの真っ只中に引き込まれて、気分はどんどん高まっていきます。
「地下宮殿」からの帰りしな、ホテルのコンシェルジェ・デスクに寄って「お勧めのディナー・レストラン」のリストアップをお願いしておいたのですが、その一覧と、コンシェルジェの一口メモ、今晩の予約の可否表なども、テーブルに届きます。
それを眺めながらカクテルを・・・。
(一杯、14~18TLです)
日が暮れてくると空気は冷たくなり、ウェイターが「毛布は要りますか?」と声をかけてくれます。
上の写真は「アヤ・ソフィア」、ビザンツ建築の最高傑作と評される建造物で、長い歴史の間に、様々な宗教に利用されながらも、トルコの歴史を体現してきたところ。
つまり、ギリシャ正教の大本山として君臨しながらも、後にイスラム寺院に姿を変えた、まさにイスタンブールを象徴しているかのようなところです。
下は「ブルーモスク」こと「スルタンアフメット・ジャーミィ」。
大きなドームと鉛筆型のミナレット(尖塔)を持つトルコを代表するイスラム寺院、そしてネオン・サインには「コーランを読もう」というスローガンが書かれています。
僕にはとてもエキゾチックに聞こえる独特の節回しのコーラン。
眼から耳から、僕の「イスタンブールにいるぞぉ!」感は、最高潮に盛り上がってきます。
ここにいた1時間位のうちに夜はどんどん更けて、風もますます冷たくなっていって・・・
そろそろ時間です。
明日の夜にはもうイスタンブールを離れる僕、今夜こそはイスタンブールを代表する高級トルコ料理店に一回位は行ってみたいと思っているのです。
コンシェルジュが作ってくれたレストラン・リストの中から、この日の昼間、クンピルやトルコ・アイスを食べたオルタキョイにある「フェリエ」(Feriye Lokantasi)というレストランに行くことに決めました。
ボスポラス大橋やオルタキョイ・ジャーミィの夜景をきちんと見ておきたい気持ちが、昼間行った場所にもう一度戻る時間の無駄を上回ったのです。
いつも完璧な仕事をしてくれるフォー・シーズンズのコンシェルジュ達、レストラン選びも絶対間違いにないはず、と期待大なのです。