イスタンブール旅情 (9) ランチ@スルタンアフメット、「セリムウスタ」のキョフテなど

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トプカプ宮殿の見学に3時間弱、周りにはこの写真に写っているアヤ・ソフィヤなどイスタンブールでの「MUST SEE」の歴史的名所もまだまだあるのですが、明日はこの近くのホテルにお引越し(?)の予定、だからこの旧市街での見物は、今日はひとまずこれで終りにします。

宮殿から繁華街のスルタンアフメットに向けて、歩き始めます。
これがトラムヴァイ、この路線にはこういう新型車両が走っていますが、これが新市街となるとまだマニア必見のレトロ車両がガタゴト走ってるんですよ。
その写真は後日に・・・。

もちろんこの辺り、日本の門前商店のように、観光客や参拝客をターゲットにしたお店がぎっしりです。
これは有名なトルコ・アイスことドンドゥルマ。
例の伸び~~るアイスです。
どういうわけかこの路上のドンドゥルマ売りのお兄さん、皆、こんな格好をしています。
(トルコの民族的な衣装なのかな?)

ドンドゥルマは蘭の根っこであるサーレップの粉を混ぜているのが特徴、たいていはこうしたお兄さんがお客(特に観光客の女性)にアイスクリームを渡すように見せて渡さない、落としそうに見えて落とさない・・・そんなパフォーマンスを見せながらアイスクリームを売っています。
結構見ているだけで楽しいですが、男性にはこうしたサービスはありません。
差別です(笑)。
もちろん路上マーケットも一杯。
真っ赤に熟れた石榴(ざくろ)とか、深い紫色がきれいなこれも良く熟している無花果(いちじく)は、トルコに着たら食べたい果物の一つです。
実際両方とも抜群の味の濃さでした・・・美味しかったぁ。
衣料品もあります。

色合いとかデザインが、見慣れた東南アジアのとはさすがに違いますね。
かなりカラフルです。

スルタンアフメットには食べ物やさんも密集、午後1時頃と、僕もそろそろ小腹が空いてきました。
そこで眼をつけたのが、創業1920年と大きく書いてある、この「セリム・ウスタ」という店。
ご覧のように中は満杯、壁には過去の有名人の来店の写真が沢山貼られています。
観光客だけではなく、地元の人も多そう・・・こういう店はたいてい水準以上な店のはずです。
もちろん僕の個人的な感ですが・・・。
色々な店で色々なトルコ料理を食べたい僕は、最小限のオーダーをします。
店自身が一番のお勧めとメニューに大書してあるキョフテを頼みます。
分かりやすく言うと、トルコのハンバーグです。
これとサラダが圧倒的に出るようで、厨房では焼き方の人はどんどんキョフテを、サラダ担当の人は本当に次から次へとサラダを・・・あまり待たないで熱々焼きたてのキョフテが僕の前に出てきます。
エキメッキと呼ばれるパン(種類的にはバゲットのようなパンです)は無料で食べ放題のようです。
歩き疲れたからでもないでしょう、このキョフテ、旨~~~~い(笑)。
ジューシーな肉にちょっと入った香草がとてもエキゾチック、付け合せの野菜も新鮮で最高の味。
パンも美味しいし、これで9TLとは値段も本当にリーズナブル。
わぁ、トルコ料理はイケるぞぉ(笑)。
でもここでお腹を一杯にしては駄目、もう一品、何か軽いものを物色します。
ロカンタといわれる食堂では、おかずを指差すだけでOKです。
煮込み料理が多く、野菜も多く使われていますね。
次はパスターネと呼ばれるスイーツ屋さん。
どれも蜂蜜がしみこませてあったり、こってり甘いです。
で、僕の選んだもう一品、それはピデこと「トルコ風のピザ」です。
英語のクチコミ・サイトに出ていた「カラデニズ」(Karadeniz)の看板を見つけたので、ちょっと通りの奥に・・・。
ところが店はラマダン(ラマザン)明けでお休み、でもその周囲のお店はすべてオープン、しかもどの店にも「カラデニズ」の名前が・・・。
何、これ?
でも良く見ると「Karadeniz」の後に、皆、何か別の名前が付いている・・・迷っている僕に地元の人らしい人が
「old Karadeniz close today, new Karadeniz open」
と片言の英語で教えてくれました。
new Karadeniz?
なんか怪しい感じがします。
失敗したかなぁ?
でこここはoldのほうと違ってレストラン・スタイル、つまりまずパンとパンに付けるサルサ・ソースのようなもの、ゆで卵のみじん切りとマヨネーズが出てきます。
その後、焼きたてのピデが運ばれてきますが、これがでか~~い。
僕は一切れで良かったのに・・・。
船形が特徴のトルコ風ピザ、味は・・・美味しいんだけど、日本やアメリカで食べるピザとほとんど同じ~~~(笑)。
どこがトルコ風か分からない、そういう意味では失敗でした。
これはどこの店でもそうなのでしょうか?
たまたまこの店は観光客におもねっている?
値段を聞くと11TLと・・・「あれっ」と思い、もう一度メニューで値段を確かめようとすると、満面の笑みのウェイター
「O.K., O.K., my friend, 10TL, O.K.!」
と。
何、この店?
何がmy friend(笑)?
たぶんピデが9TL、パン代とかの突き出し代が0.5TL、チップを見込んでも全部で10TLが正当な値段、このウェイターはいかにも観光客然とした僕を見て、もう1TL、自分のポケット用(笑)に、言ってみたのでしょう。
10TL札で支払うと、このウェイター
「you drink “chai”? turkish tea, O.K., O.K., it’s free」
と。
有難く頂きましたけど、どうしても胡散臭さが残ったのは事実、残念な店でした。
ちょっと「ボリボリ」(笑)してみようと思った店員の、照れ隠しのチャイだったようです。
さぁ、お腹も一杯、天気もやや良いほうに向きつつあるので、またトラムヴァイに乗って、今度はスィルケジに向かいます。
ここはかつてのオリエント・エクスプレスのヨーロッパ側の終着駅、どんなトルコ情緒が待っているでしょうか?
アガサ・クリスティーがかつて降り立ったスィルケジの駅舎はまだ当時のままでしょうか?
それに、あそこから船着場のエミノニュにかけてはトルコ・スイーツの名店も数多く存在する場所なのです。
楽しみです。
でも、まだトルコに着いて7~8時間めです。
こんなにうまく行って良いのでしょうか・・・。

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