25日から始まった伊勢丹新宿店のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」、ものすごい人出でしたね。
世界中のショコラティエやパティシエが手掛けたチョコレートの名品が簡単に手に入っちゃうんですから、スイーツ好きにはもう堪らない催し物です。
でもあまりに種類があってそのどれを買ったら良いのか迷われる方がほとんどでしょうし、ま、その迷いが実は楽しいんでしょうけど、定評のあるショコラティエというなら、「クラブ・デ・クロクール・ドゥ・ショコラ」という組織が出しているガイドブック「ル・ギド・デュ・クラブ・デ・クロクール・ショコラ」で高評価を得ているショコラティエが、フランス中心ではありますが、信用に足るんじゃないかと思っています。
「クラブ・デ・クロクール・ドゥ・ショコラ」(Club des Croqueurs de Chocolat)はフランスの最も権威のあるフランスショコラ愛好家協会。直訳すると「チョコレートをかじる人たちのクラブ」ということになるそうです。
1981年に現在クラブの名誉会長を務める料理評論家クロード・ルベ氏を中心とするグルメ評論家やジャーナリスト仲間6人によって設立された組織とのこと。
150人に限定されたクラブのメンバーには有名ショコラティエやパティシエの他に、デザイナーのソニア・リキエルを始め、作家、ジャーナリスト、クリエーター等各界の著名人が名を連ねているそうです。
定期的に試食会が行われ、ルールに基づいた判定によりタブレット(板チョコ)マークの数(1~5)で評価され、判定結果は、数年ごとにクラブが出版しているガイドブック「ル・ギド・デュ・クラブ・デ・クロクール・ショコラ」(Le Guide du Club des Croqueurs de Chocolat)で発表され、チョコレート版ミシュランとも言われています。
2011年までに最高位の5タブレットに輝いたショコラティエは
ジャン=ポール・エヴァン JEAN-PAUL HEVIN
ファブリス・ジロット Fabrice GILLOTTE
ヴァンサン・ゲルレ Vincent GUERLAIS
パティッスリー・ラック PATISSERIE LAC
パスカル・ル・ガック Pascal LE GAC
パリエス PARIES
フランソワ・プラリュ FRANCOIS PRALUS
アンリ・ルルー HENRI LE ROUX
ロベール・ランクス(ラ・メゾン・デュ・ショコラ) LA MAISON DU CHOCOLAT
ピエール・エルメ PIERRE HERME PARIS
川口行彦(オリジンーヌ・カカオ) ORIGINE CACAO
パトリック・ロジェ Patrick Roger
青木定治(パティスリー・サダハル・アオキ・パリ)
小山進(パティシエ エス コヤマ)
などで、日本人の活躍目覚ましいのが嬉しいところです。
特に兵庫県三田市に店を構える「パティシエ・エス・コヤマ」の小山進氏はパリを含めて海外での修行経験がないのに、初エントリーの2011年、フランスで活動しない日本人として初めてタブレット5枚を獲得。
今年はフキノトウや酒かすを利用した新作のチョコ5種類を出品しまたも高評価、昨年獲得した最高格付けのタブレット5枚を維持、「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」が選定する2012年の最優秀外国人チョコ菓子職人にも昨年に続いて選ばれ、2年連続の「2冠」という快挙でした。
ということで、「パティシエ・エス・コヤマ」の「C.C.C.デギュスタシオン No.5 2012」という「クラブ・デ・クロクール・ドゥ・ショコラ」の審査で、「外観、構成、味の全てがパーフェクト」と評価された5品がセットになっているものを買いに行ったのですが、完売で入手出来ず。
エス コヤマオリジナルのクーベルチュールを使った「L’aube」、フキノトウの独特の風味をミルクチョコレートに閉じ込めた「Fukinoto」、金胡麻のプラリネ「Praline japonais」、酒粕キャラメル入りの「Sake japonais 」、燻製の香りの「NINJA」。
食べてみたかったのに・・・(泣)。
バレンタインでは義理チョコのホントのお義理のやつしかもらえない僕(笑)なので、これは食べておきたかったな、残念。