サクッと香港 (11) ランチは「南海1號」で

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僕の香港でのランチはさっきまで歩きまわっていた「昔ながらの香港」の対極にあるような最新流行スポットで・・・。
「南海1號」(Hainan No.1)というスタイリッシュなレストランで、です。
尖沙咀の旧「ハイアットリージェンシー香港」跡地にオープンした「アイスクエア」(iSquare )の30階にある大型の人気レストランで、いくら日曜日のランチといえどもここなら空いているだろうと、太子~深水?~石硤尾の街歩き中に、電話を入れてみました。
すると11:30AMか1:15PMに席は若干空いていると・・・。
即名前を入れてもらって、「お願い、景色の良い席にして、お願い」と本気でリクエスト出しておきました。

お昼の「アイスクエア」は激混み、特に高層階にあるレストラン街に行くエレベーターは乗るまでに10分くらいかかるほどの大行列。
整理のためにスタッフが出ているほどでした。
「南海1號」は見たところ満席、200席はあろうという大型店が本当に満員。
ここまで一杯だと、よく予約が取れたなぁと感慨も・・・。

店内には、カウンターバー「アイ・バー」(Eye bar)も併設。
この時間は外に出られませんが(夕方からオープン)、オープンエアのテラス席もあり、潮風に吹かれて対岸の香港島の絶景を望みグラスを傾けることも出来ます。

僕は超ラッキー、この混んでいる中、当日予約にもかかわらず、この窓際2人席という最高の席を用意してもらえたのです。

よくある大きな丸テーブルはやや内側に位置し、窓際にはこういう2人席が多いということもここをアサインされた理由でしょうか、あるいは僕が電話で「お願い、お願い」と懇願したことが通じたのでしょうか。
これが基本セッティング。
チリ味の濃いかっぱエビセンは食べ放題。
メニューは広東語のと英語のがあり、両方とも内容・値段は同じです。

メニューを見ると、このレストラン、2人、4人、6人用のお得なセット・メニューにはいろいろなオプションがありますが、一人だと適用されず、すべてアラカルトから選ぶのみ。
ここの売りはその窓からの景色と共に、元「利苑」(リーガーデン)の副料理長だったという孫錦勝シェフによる本格的な広東料理、南シナ海で捕られた新鮮なシーフードを用いた創作中華料理、そしてお昼時には50種類以上揃う飲茶と・・・。
signature dishesとしてはbaby avalone with sour garlic sauce、king prawn served in bang sauce、nanhai signature crab,、smoked chicken with jasmine tea、stewed fish maw with chicken brothがあるとの説明も、でも僕は一人、それらでは重すぎます。
なので、ここでも飲茶で。
点心類は全体的にオーソドックスなメニュー、創作的な印象の少ないものばかりです。
まずは英語名でfungus with preserved vinegarというもの(HK$55)。

これは美味しい、バルサミコ酢にも似た熟成酢の味も素晴らしく、この茸の食感、ある種さわやかもあって、スターターには最高の一皿でした。
蒸しものからはshrimp dumplings(HK$52)を。

まさにこれは高級店の蝦餃、皮は薄く下の海老が透けるほど、中はその95%以上がぷりぷりの海老そのもの。

日本でも蝦餃は最近どんどん香港のそれに近づいてきていますが、こういう高級店のレベルまでには・・・。
焼き物から、最近これをどこでも注文して味を比べているbaked barbecued pork buns(HK$42)を注文。

いや~、これも旨い。
焼きたて熱々の中から又焼餡がどろ~り。
ここの点心はどれも小ぶりで、とても上品な仕上がり。
3つでも全然食べられちゃいます。
あれっ、「ザ・ペニンシュラ香港」の屋上のヘリポートからヘリコプターが飛び立っていくのが見えます。
遊覧飛行でしょうか

香港島側には「コンラッド香港」が見えています。

デザートはginger milk custard with papaya(HK$48)。

生姜味が香港ぽくこれも美味しいですが、全体に値段は高値。
この店の飲茶、店は現代的な作りの店ですが、出される点心は驚くほどオースドックス。
値段が気にならない人にはお勧めの店といって良いでしょう。
なおこの店の名前は、15世紀に実在した中国海軍の探検家、鄭(ツェン)が航海した船の名前に由来しているそうです。
どうりで200席はある広い店内には、あちこちに当時の航海にちなんだインテリアが配置され、海の雰囲気を出しています。
ウェイターの制服もセイラー柄。
全面ガラス張りの窓からは、ヴィクトリア・ハーバーと香港島が一望でき、今回のような昼間も絶景ですが、晴れた日の夕暮れから夜にかけてもロマンティックでしょうね。

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