ショートトリップ福岡 (9) せいもん払い

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失くしたとばかり思っていたSDカードの中に入っていた3軒の博多カウンター・グルメの記録。
その最後は、僕がこの時泊まった「グランドハイアット福岡」のある「キャナルシティ博多」傍の川端通商店街に建つ「せいもん払い」です。

この商店街は博多川沿いに北西から南東におよそ400メートルの長さがあり、100軒以上の店舗が軒を連ねています。
商店街の上部はこうしたアーケードが・・・。
周囲はオフィスビルが立ち並ぶ福岡の繁華街、天神と呉服町の中間に位置していて、博多川を挟んだ西側は中洲です。
北側には「博多リバレイン」、南側にやや離れて「キャナルシティ博多」という位置関係。
その人通りの多い商店街の中でもかなり「櫛田神社」寄り。

(この写真は今年2月末か3月初めの撮影です)
昔、僕ら夫婦でここに来た時よりモダンな外装になっていますが・・・

威勢よく迎えられて中に入ると昔の記憶通りの長いカウンターが待っていました。
(奥には個室などもあるとのことです)

営業は午後5時からで、深夜遅くまで営業しているよう・・・。

ところでこの店の名前「せいもん払い」とは?
漢字で書くと「誓文払い」。

これは陰暦10月20日の戎講(えびすこう)の日に,京都の商人や遊女が四条京極の官(冠)者殿に参詣して,商売上の駆引きで客を欺いた罪を払い神罰を免れるように祈った行事のことをいうんだとか・・・。
江戸時代以来の風習で,この日,京都,大坂の商店が安売りを行なったことから,後には商店の売出し行事となり,京坂だけでなく全国に広がった・・・と、辞書には書かれていました。
その中でも博多の「せいもん払い」は、博多の人々の生活の中でも独特の位置を占めていて、その辺りは

     http://www.hakata-kasaya.co.jp/hakatagaku/seimon01.htm

が詳しかったです。
で、この店といえばまずこの「ごま鯖」。
これが食べたくて久しぶりにこの店に来たくらい、前回僕ら夫婦はこれにはまったんです。

僕ら関東者には「ごま鯖」といわれても鯖の種類?と首をかしげるほど馴染は薄い料理です。
(実際に「ごまさば」という鯖もいますし)
これは博多というか九州北部に昔からある鯖の食べ方で、その日に採れた新鮮な真鯖の刺身に特製のタレとすりごまをたっぷりかけて食べるという、新鮮な真鯖が手に入る土地ならではの料理。
とにかく鯖は足が速い、関東では塩焼きや酢でしめたり、煮たりして食べることが多いですから、この食べ方は僕らには新鮮。
その上、臭みも全くなく、こりっとした食感に、これは旨い、本当に美味しい鯖でした。
次いで季節に合わせて「あら」(「くえ」のこと)を刺身で・・・。

これはまた魚そのものが旨く、もちろん新鮮、これも文句なしでしたよ。

普段は肉派の僕、淡泊過ぎると食事した気がしないので、〆に大きな海老のフライを・・・。
何もここで海老フライなんか頼まなくてもですが、「今日の海老は大きくて良いのが入ってますよぉ」という板さんのお奨めもあって食べてみました。
海鮮系の店ですが、揚げ方も悪くなく、美味しい海老フライでしたが、ま、そう他の海老フライと変わるところはなかったです(当たり前か)。
お酒もいろいろ置いてあって、僕の隣の人は「獺祭」を頼んでいました。

帰りの飛行機。

もうすっかりこの時のことを忘れてしまっていますが、1Aに座ったようですね。
この時の食事はどこの地方、店の提携だったのでしょう。
これももう記憶が全く・・・。

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