長らく工事中だったバンコクの最中心部にあるWTC(通称、タイ語でワーテー)の全面改修と周辺の工事が終了、特にWTCの裏側が大きく様変わりしました。
55階建ての「センタラ・グランド」ホテルが完成したのが一番大きい変化と言えるしょうか。
昔からのWTCの「タイ伊勢丹」をご存知の方なら、あの右裏手って場所です。
建物は、土地にまだ余裕のあるタイらしく威風堂々としたもの、新しいだけあってどこもピカピカです。
隣にコンヴェンション・センターもあるので、人の出入りはかなり多いですが、日本人観光客の姿はまだ少ないようです。
でもとにかく伊勢丹まで歩いて1分ですからね、そこからはWTC内の数100に及ぶ店やレストランのどこにでも簡単にアクセス可能・・・これは便利なホテルで、日本人にも人気が出ることは間違いないでしょう。
例によってホテルはこの建物の高層階部分に入居しています。
ロビーもこの堂々たる作り・・・でも、ちょっと悪口を言わせていただけると、ディテールはそんなに高級な作りではありません。
新しくてきれいなうちは良いでしょうが・・・という感じです。
28階から始まる客室は、残念ながら「空室がない」とのことでショウルーム出来ませんでしたが、後でウェブサイトから確認すると、思ったより安い料金で出ています。
周囲のグランドハイアット・エラワン、フォーシーズンズ、インターコンチネンタルなどの5★ホテルに比べると、随分こなれた値段設定です。
タイ資本のこのグループとしては最高のホテルを作ったのでしょうが・・・。
で、このホテルの「売り」はなんと言っても55階建てという高層さ、眺望を武器にしたレストランがいくつもあります。
その中でも力が入っているのは55階という最高層にあるその名も「フィフィティー・ファイブ」(Fifty Five)というインドア・レストラン、そして「シロッコ」「ヴァーティゴ」の路線を受け継ぐ「レッド・スカイ」(Red Sky)というアウトドア・レストランでしょう。
エントランスで待ち構えるスタッフに案内されてアウトドア部分の「レッド・スカイ」に足を踏み入れると、そこは・・・
僕のように高層好きな人間にはたまらない風景(笑)が出現します。
日本だったらとても考えられませんが、本当に55階の風が吹き抜けるリアル・オープンエアなのです。
開放的といえば超開放的、気候さえ合えば、僕のような高層好きの人間には「天国」とも思える場所です(笑)。
バンコクの街並みもこの通り、夕闇が迫ってきたらにさぞやきれいでしょう。
「雨が降ったらどうするの?」とスタッフに聞いてみます。
スタッフは平然と「インドアの席にお移りいただきます」。
あ、そうですか・・・(笑)、当たり前といえば当たり前ですが・・・。
僕が予約と偵察に訪れたのは夕方、もうバーでは何人かのファラン(西洋人)が飲んでいます。
人気の「シロッコ」よりスケールは随分小さいですが、それが逆にインティメットな雰囲気も醸し出して、僕は嫌いな感じではありません。
無事、夜6時半のテーブル予約も完了です。
他にもいくつものダイニングオプションがありますが、どこもまだ出来立てでとてもきれい。
店の前のパブリック・スペースも、無駄とも思うほど余裕を持って作られています。