名古屋滞在中、大須に行ってみました。
僕が昔行った時は、大須は「大須観音」を中心としたちょっとレトロな商店街って印象。
久しぶりに来てみると、そのレトロな商店街に、若者パワーが相当入っているようで、若い人も多く、若者向けの店がすごく増えている感じでした。
活気も以前よりある様子。
そんな中、その店頭が圧倒的に賑わっていたのが仁王門通り沿い(万松寺通りの一本南)にある「ソロピッツァナポレターナ」というナポリピザの店。
リーズナブルな値段でサクッと美味しいピザが食べられるので評判と、このブログで名古屋の皆さんに教えてもらいました。
マリナーラや(モッツァレラが少しの)マルゲリータが何と350円。
しかも店のあちこちに「ナポリピッツァ 世界一」の宣伝文句が・・・。
ここも実にそそられましたが、ちょっとファストフード感覚の店に感じたので、僕としてはその隣にある系列店の「チェザリ」(CESARI)の方に狙いを。
こちらは店の前に順番を待つスペースがヒーター付きで用意されていますが、実際には待っている人はいません。
店頭には案内係が出ていて、聞くところによる「チェザリ」のディナーはそのほとんどが予約客なんだそう。
特にこの日は週末。
予約なしだと、入店できるのは相当遅くなると・・・。
窓からはピザを作っているところやピザ釜も見えます。
もうここまで来ると食べずには帰れません、だって見るからに美味しそうだし、何しろ「ナポリピッツァ 世界一」と自称してるんですから。
そこで僕は「一人客、どんな席でも良い、すぐに食べてすぐに出ていくから、評判を聞いてはるばる来たんだけど・・・」と案内係を懐柔(笑)。
何とか20分待ちくらいでカウンターの席を用意するとの約束を取り付け(こういうの僕、得意です)、その間、大須の商店街を20分ほどぶらぶらしていました。
店は本当に満席、奥の方に見える席、2階、完全に埋まっています。
僕が無理言って用意してもらった席はキッチン前のカウンター席。
キッチンから出来た料理を運ぶ通路ともなっているので、たぶん普通は使わない席なんでしょう。
でも僕、この席、気に入りました。
何故ってキッチンの様子がよ~く見えるからです。
(ちゃんと予約すれば、奥に見えているような席になるよはずです)
(ピザを焼く薪の釜はこのもっと左側で、カウンター席からは少ししか見えません)
カウンター席の壁にはすごい数の賞状、認定書、写真などが・・・。
この店と隣の「ソロピッツァナポレターナチェザリ」のピザは2006年に本場ナポリピザの証「真のナポリピッツァ協会」に認定されたり、2010年の「ナポリピッツァ職人世界選手権ピッツァナポレターナS.T.G.部門」(「ピッツァナポレターナ S.T.G.」とは、正式なナポリピザのこと)で優勝した職人が作っていると・・・。
「チェザリ」はE.U.とイタリア政府農林政策省が定める「ピッツァナポレターナ法」に基づいた正式なナポリピザ作りを指導する店として、ナポリ市に本部を置く「ナポリピッツァ職人協会」から技術指導店として認定登録もされているんだそうです。
その「チェザリ」の方はピザもあるトラットリアといった雰囲気。
メニューにはかなりたくさんの料理が並んでいて、決してピザだけが美味しいという店ではないような感じです。
僕のオーダーはまず生ハム(プロシュット)。
これは美味しい店とそうでもない店、結構差のある食材です。
600円という値段にしてはかなりな量、3人で食べても良いくらい。
プロシュット・クルードは豚もも肉を使用した最もポピュラーなイタリア産生ハム、ここのは、ま、日本で食べるものとしては標準より上かもといったもの。
鮮魚のディスプレイの向こうでは、パスタが作られています。
パスタでも良かったかなぁ。
で、これが「ナポリピッツァ職人世界選手権ピッツァナポレターナS.T.G.部門」で優勝した時のレシピで作られた「ピッツァナポレターナマルゲリータエクストラS.T.G.」なるピザ。
「エクストラ」はモッツァレラ・ディ・ブッファラで作るピザにだけ付けられる形容詞だそうです。
ただどうでしょう、これは名古屋で食べるべきものだったか?
これを名古屋飯というにはあまりにこじつけ、名古屋で食べたものと言い換えなければなりません。
美味しいピザ、こういうのを焼きたてで食べてしまうと、宅配のピザなんて食べられなくなっちゃいます。