24時間の大連 大地春餅店

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大連到着後、ホテルの日本人コンシェルジェに大連の観光地図をもらったり、日本語フリーペーパーをもらったりしながら、今日の計画を立ててみました。
とりあえずやりたいことは3つ。
なにか小腹を満たしたい(機内食も食べたけど・・・)。
午後になって霧が晴れてお日様が出てきそうなので、念願のアカシアの花を見てみたい。
今回唯一の用事である、某所にお届け物とご挨拶をしにいきたい。
この3つを何とか一つにまとめたいと考えついた案がこれです。
タクシー約10分 → オリンピック公園近くの春餅屋で軽食 → 徒歩約5分 → アカシア通り → 徒歩5分 → ウォルマート(スーパーマーケット) → タクシー約5分 → ご挨拶に行く場所 → タクシー約10分 → ホテル
机の上の計画ではこれでパーフェクトです(笑)。

先様に電話をいれ無事にアポも取り、タクシーでいざ出発です。

タクシーはどこでも簡単に捕まり、行き先も漢字で書いて渡せば100%OK、値段もかなり遠くまで基本料金の8元のままです。

ホテルの人に教えてもらった春餅屋は、有名な「大地春餅店」。
いくつかある支店の中でも、最も外国人の少ない店だそうです(後でそう聞きました)。
もちろんウェイトレス達は中国語以外はしゃべれないのですが、そこは専門レストランのこと、こちらが春餅(「チュンビン」と発音していました)を食べに来ていることは分かるわけですから、後は度胸とジェスチャーで何とか意思疎通は出来ました。
店内は3階まである豪華な作りの店で、上の階からは食事を終わった人がどんどん降りてきます。
相当に大きい店のようです。

で、この春餅という大連(というか中国東北部)を代表する食べ物、春巻きに似ていますがが、春餅は油で揚げてません。
実は、春巻きの原型が春餅だそうで、つまり春餅を揚げたものが春巻きということになります。
古典的な春餅が、その後の調理技術の発達により、春巻きになったということでしょうか。
聞くところによると、春餅は東晋(317~420)の時代にはすでにあったといいます。
当時、春餅は春盤と呼ばれていて、毎年立春になると面粉で作った薄い餅を皿に敷き、その上に具を盛り付けて食べられていたんだそうです。
もともと、春餅というのは立春の日にだけ食べるものだったようです。
それが、唐宋代になって、この風習はますます盛んになり、杜甫の詩にも、
「春日春盘细生菜,忽忆两京全盛时」
(立春の日に春盘に細かい野菜を載せたとき、突然むかしの長安と洛陽、二つの都の全盛時代を思い出した)とあるほどです。
春盘は五辛盤とも呼ばれたらしく、ネギ・ニンニク・ニラ・生姜・大根などを盛り付けたそうです。
春巻きは宋代(960~1279)あたりから食べ始められたようで、清代(1644~1911)になって庶民にも宮廷人にも、おやつとして食べられるようになったと聞きます。
その春餅がこれです。

とりあえず10枚頼みます。
それにおかず、漢字ばかりのメニューから
京醤肉O
大地O肉
蛋黄O南瓜
の3つを選んでみます。
OはPCに当てはまる字体が無いので省略します。

料理が出てきてビックリ。
とにかく一つ一つの料理の量が多い。
ネギと、甘め・辛めの醤。
要はペキンダックと同じ要領で、この春餅で好きなものを好きなようにはさんで、付け誰をつけて食べればいいのです。

この大地O肉が予想外に美味しい。
豚肉の旨みがあって、パサパサしすぎていないで、ネギやきゅうりを挟んで春餅と一緒にパクリとすれば、美味し~~~~い。
これは日本人なら誰の口にも合います。

軽食のつもりで入ったのに、夫婦ともども止められません・止まりません、です(笑)。
味が濃いめなのも食欲を進ませます。
このテンプラはかぼちゃ(南瓜)のです。
後でRhizhongさんに教えていただきましたが、にら玉子でも良かったし、蛤とかの海鮮物でも良かったですね。

これだけ食べても、お会計は50元しません。
つまり一人日本円にして380円くらい?
安い、安すぎ!
お釣りは縁起の良さそうな絵柄の袋に入って返され、中には口直し用でしょうか、ガムが入っていました。
春餅は大連に旅行するものすべての日本人に必須の食べ物だと思いましたね(大げさ?)。

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