夏休み旅行 (27) ビールストリートの夜は更けて

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今日も興味のない方には、実に意味のない写真ばかりかもしれません。
どうかご容赦を。

ウィークエンドのビール・ストリートの熱気が最高潮に達する午後11時頃です。
通りの角々に出来たライブ・ブースでは、若手からベテランまでのブルースマンが百花繚乱、四方八方からブルースが聞こえてきます。
ここはビール・ストリートの中でも一番ダウンホームな音を聞かせる「BLUES HALL」という店。
店の中もミシシッピーのジュークジョイント(飲み屋)を思わせるような作り。
陽気なバーテンダーは「日本の雑誌も良く取材に来るよ」と・・・帰ってから調べたら確かに。
特にJCBが出している「THE GOLD」というメンバー用の雑誌の「ブルースを生んだディープ・サウス・タウン」という特集記事のこの店の写真は、さすがプロの手になるものでした。
僕のこの写真とは大違い、雰囲気最高に撮れていました。
プロは違うなぁ(当たり前ですけど)。
ここに出演していたのはドクター・フィールグッド・ポッツ(Dr. Feelgood Potts)。
田舎臭いハープ(ハーモニカ)を吹き鳴らしながら、野太い声で吼えまくります。
かなり暗い上に、彼は帽子もかぶっていて・・・ほとんど顔の判別が付きません。
ベーシストを見てください。
アジア系の顔立ちでしょう。
話してみると、何と日本人。
もう10年以上は日本に帰っていないという大阪出身の女性でした。
ここでも頑張っていました、日本人が。
嬉しいなぁ、シカゴのSHUN、ARIYO、そしてメンフィスにはこの女性。
去年のニューオーリンズにもキーボードで活躍している日本人女性がいました。
このビール・ストリートでも店の栄枯盛衰にはかなりなものがあるようで、下の写真の店、実は以前はハイ・レコード(Hi records)のオウナー、ウィリー・ミッチェル(Willie Mitchell)の店でした。
アル・グリーン(Al Green)を育てたウィリー、彼の「Willie Mitchell’s Rhythm & Blues Club」というこの店は黒人音楽ファンには垂涎の店・・・でも残念ながら今は別の店に変わっていました。
最後は、これも有名なライブの店「ラン・ブギー・カフェ」(Run Boogie Cafe)に入ります。
壁に貼られたこんなポスターも、雰囲気を盛り上げてくれます。
この店の名物は、ニューオーリンズでお馴染みのガンボ(Gumbo)です。
上の乗せてあるパンをとると・・・。

ガンボとはルイジアナ州を起源とするシチューあるいはスープ料理のこと。
基本的には濃いめのスープストック、肉または甲殻類、とろみ成分(オクラ)、野菜(セロリ、ピーマン、タマネギ)などで出来ていますが、この店のガンボは米を使った受賞暦もある独特なものです。
悪くありません。
出演シンガーはジェイムス・ゴーヴァン(James Govan)。

さすがにベテラン、客の乗せ方も上手いもんです。
彼のこの店でのライブなんていう他では入手出来ないCDに彼のサインをもらって、日付が変わってからもしばらく、僕も往年のメンフィス・ソウルの名曲のオン・パレードにすっかり時間を忘れて楽しんでしまいました。。

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