「永康街」をうねうねとどんどん奥に入っていきます。
有名そうな店が途切れた頃の進行方向左側に、僕の目指す「大隠酒食」という店はありました。
ここは親切にしてくれた「W台北」の女性コンシェルジュお勧めの店。
「普通の台湾家庭料理を食べるにはどこが良いですか?」の僕の質問に3軒ほど候補を考えてくれたうちの一つ。
「でも、普通のって言ってもレストランなりの工夫はされていますよ」、確か彼女、「home-made Taiwanese cuisine with a new twist」って表現を使っていましたかね。
ネットの台湾グルメ・サイト
http://www.ipeen.com.tw/shop/41082
でも
「大隱酒食是一個有朋友聚會、巷弄隱密、吃吃喝喝的台菜,網友認為?得推薦的有 : 干貝肉燥飯、午魚一夜干、紫菜蝦卷、蒜味蛤湯、蘋果南瓜?湯」
なんて紹介されていました。
日本人ならなんとなく何と書いてあるか分かるのも、台湾は嬉しいところです。
(もちろん全く読めないというか、発音は出来ませんが・・・)
この店のオープンは午前11時半、でもその時間ピッタリに行ったら、まだ店は準備中。
テーブルの上には市場で買ってきたばかりであろう食材の山。
「もう大丈夫ですか?」と身振り手振りで聞くと、テキパキ働いていた女性、キッチンのほうの目をやり、コックがうなずくのを見て、「ドウゾドウゾ」と日本語でテーブルをきれいにしてくれます。
この中年の女性は日本語も少し出来て、「お勧めの料理はありますか?」と聞くと「今日の焼き魚は・・・」などと、かなり流暢な日本語でコミュニケーションが可能。
ただし料理の分野以外となると、日本語能力は極端に落ちますので、それはご注意を・・・。
メニューは3か国語併記の写真付き、値段もしっかり入っていて、とても分かりやすいもの。
実はこの店、英語名まであって「James Kitchen」というそうなのです。
オウナーのジェイムズさんはアメリカ帰りの台湾人、近くに「小隱私廚」という店も持っているとのこと。
まず最初に大蒜と牡蠣の炒め物(295元)。
ここはハーフ、半分という注文もOKなので、僕のような一人旅行者には本当に嬉しい店。
味も実に「嬉しく」て、牡蠣の火の通し方、たっぷりの大蒜や葱、しゃきっと感とカリッとした食感がとても良い小さく切った油條(中国式の揚げパン)も入っていて、ご飯にもたぶん酒のつまみにも最高の一皿。
これは美味しかったです。
化学調味料味はほとんどありませんが、味付けはかなり「くっきりはっきり」です。
もう一皿は筍と干し豚肉の炒め(これも295元)。
これも僕の頭の中で思っていたまさに家庭料理、ご飯がどんどん進みそうです。
でも僕は白飯ではなく、「干貝肉燥飯」(35元)の方を注文しちゃってました。
名前の通り貝柱と肉そぼろのご飯で、店の女性が一押しと言っていた「猪油飯」(ラードご飯)よりあっさりとした、台湾名物の魯肉飯の変形をここで頂くことが出来ました。
この3品で、お支払いは何とたったの315元。
日本円にして約810円。
白いご飯だけ追加して、2人で食べても十分な量、そうすると1人前500円以下になっちゃいます。
リーズナブルで美味しい台湾!
こんな店が山ほどあるんでしょうね、台北には・・・。