12階がレセプションの「セントレジス・バンコク」。
僕の知っている最近のアジアの「セントレジス」ブランドのように、座ってチェックインです。
客室数はだいぶあるようで(227室)、チェックインやチェックアウトのレセプション待ちも時に発生。
もう少しデスクの数があったほうが良いような気がします。
僕を担当してくれた女性は丁寧で英語もネイティブ・クラス。
ただチェックイン作業中に何度もPCを覗き込んでは、どこかに電話をしたり、何か落ち着かない様子。
ちょっと嫌な予感。
その予感は的中というか、彼女
「大変申し訳ございませんが、お部屋がまだ掃除中でして、お部屋にご案内出来るのが午後5時前ころになってしまいます」
と申し訳なさそうに・・・。
午後5時?
まだ3時間弱もあるじゃん、それは嫌だなぁ(怒)。
素直にそれを言うと、彼女またPCに向かってカチャカチャ、そして電話、上席らしい人に耳打ち・・・。
そして「何とか早くお部屋にお入りになれるように努力してみます」と言ってくれます。
確か彼女、「部屋をシャッフルするなどして・・・」という言葉を使った記憶です。
こういう時にも「シャッフル」なんて言うんだぁと、漠然と思ったことを思い出しました。
部屋の入れ替え・・ということでしょう。
「どうぞお茶でも飲んでそれまでおくつろぎになりませんか?」とも・・・。
思い付いて、僕のほうから「僕のパッケージにはアフタヌーンティが無料で付いているようなので、それをしながら待ってても良いですか?」と聞いてみると、もちろんOKと。
この日は朝、「コンラッド・バンコク」のラウンジ朝食を食べただけなので、そろそろお腹も空きかけています。
ディナーには新春第一夜ということで、人気のレストランでのディナーも予約してあるので、お昼は軽くても良い、そう、このアフタヌーンティで代用出来るかもと思ったのです。
コンテンポラリーな作りの館内には、クリスマス・デコレーションという意味なのでしょう、至るところにキラキラの飾りつけが施されていますが、階段の飾りなどは、ちょっとチープな感じ。
こちらの「ザ・ドローイング・ルーム」でアフタヌーンティをいただきます。
午後のこの時間にもピアノやサックスの生演奏が入っています。
館内あちこちのディスプレイはどれもゴージャス系、こんなちょっとした飾りまでまだ新しくて良い感じです。
さて、アフタヌーンティ。
3つ上の写真の裏側に案内されます。
おぉ、これはすごい景色!
すぐ下にBTSの「ラチャダムリ」駅、その向こうに広がる「ロイヤルスポーツクラブ」(競馬場&ゴルフ場)の一面の緑。
素晴らしい借景です。
今度は眼を右のほうにやれば、遠くにBTSの「サイアム」駅すら見えています。
少し日当たり良過ぎですが、カーテンを閉めてしまってはこの景色が台無しです。
日当たりが嫌ならもう少し奥の列に座れば良いのですが、「ここに来たら窓際しかないでしょう」的魅力のある窓際席です。
カトラリーはクリストーフル製、まだピカピカの新品、光り輝いています。
運ばれてきた三段トレーのアフタヌーンティセットは美味しかったと書けばまさに筋書通りなのでしょうが、実際はバンコクのホテル内でもかなり下の方に入るひどいものでした。
何の特別感もない普通のミニ・ケーキ、スコーン自体も美味しくないし、ジャムやクロッテッドクリームも平凡、下段のサンドイッチに至ってはもうすでにパンが乾いてきている・・・めちゃくちゃ田舎のアフタヌーンティセットでした。
バンコク最高級のホテルともあろうものが・・・信じられない出来。
値段は一人500バーツ弱++くらいの二人分、ここのシャンパン付きのちゃんとした(?)アフタヌーンティは二人用で6400バーツ++なので、それならさすがに美味しいでしょうが、ま、「無料」って言葉に踊らされちゃった僕が悪かったんですね。
「shackinbaby(本当は本名で・・・)様、大変お待たせいたしました。お部屋の用意が整いました」
とチェックイン担当の女性がやってきたのは、約30分後。
丁寧なお詫びの言葉と共に最高に嬉しい一言も・・・。
「ご予約のお部屋よりさらに広い素晴らしいお部屋をご用意することが出来ました」と。
ん?
アップグレード?
やった~!(笑)
僕、スターウッド・ホテルズには年に1回しか泊まらない最低の平会員なんだけど、本当にアップグレード?