大分長いこと、僕の年末年始の上海旅行のことを書いてきました。
やや長くなり過ぎたようです。
この後、最終日については少し端折り気味に書いていきますね。
上海最終日は、帰国便が浦東空港、午後6時25分発のJAL86便羽田行きなので、午後3時半過ぎにはホテルを出なくちゃです。
幸い宿泊している「パークハイアット上海」はメンバーシップのおかげで、午後4時までのレイト・チェックアウトが可能。
(ま、そういうことからも、ここを選んだのですが・・・)
バフェの朝食を済ませた後、上海一の繁華街、准海中路辺りに出てみましたが、特に何をするでもなく、ぶらぶら歩き。
ファッショナブルなお茶屋で試飲しながら、お土産など少しは買い込みました。
この日は出発まで割と時間があったので少し郊外に出れば良かったかなとも思いましたが、上海の街は祝日の日曜日とあって、とにかくどこも人、人、人。
郊外の観光客が多く行くところなど行ったら一体どうなっちゃうんだろうと考え、街歩きしながら、どこかでランチしようと、手持ちのタブレットでレストラン探しを・・・。
そこで眼に入ったのが「成隆行蟹王府」という名前です。
ご存知上海蟹の名店。
この店といえば通常外灘にある本店って考えますが、泊まっている「パークハイアット上海」から歩いて5分のところにある「金茂大厦、ジンマオタワー」(「グランドハイアット上海」のある高層ビル)の中にも支店があると、ウェブに・・・。
そうか、それなら便利かも。
そこで午後2時過ぎくらいまでにランチを終えれば、ホテルのチェックアウト、空港までタクシーで約1時間と考えても、上手く時間配分できそう。
そうだ、そうだ、そこにしよう、上海最後のランチ。
今はまだ上海蟹の季節(一般的には10~12月と言われています)、この時期の上海蟹は蟹味噌が詰まっていて美味しいんですよね。
でも上海蟹は上海蟹でもやはり当たり外れというのはあるはず。
まして今年はダイオキシン汚染で上海蟹の香港輸出が一部禁止になったり、日本でもそうした風評があるせいかとても品薄だったよう。
そんな時節に、まともな上海蟹を味わいたいと思ったら、やはりこうした定評ある老舗かもしれません。
ここ「成隆行蟹王府」はもともとは50年以上の歴史を持つ香港の中国特産品専門店。
1980年代の香港には中国政府が指定した上海蟹の専門販売店が3店あり、ここははそのうちの1つだったそうです。
1990年代以降は広州、深?、上海、蘇州に会社を設立。
同時に上海蟹の産地である陽澄湖、太湖などに面積なんと1800万㎡という上海蟹の養殖場を作ったんだとか。
そこで養殖されている上海蟹は、食品の安全性の国際基準であるHACCP認証も取得していて、品質と味は保証付きとのこと。
外灘の店は伝統的な中国装飾の観光客向けの作りですが、この「金茂大厦」の店は吹き抜けを上手く利用したモダンなデザイン。
お客もいかにも観光客という感じの人は少なく、地元系の高級レストランのようです。
店は清潔ですが、入るとぷ~~んと蟹の匂いが・・・。
これが基本テーブル・セッティングです。
入口近くに、蟹のショーケースがあり、値段別に蟹が並んでいます。
一番安いのは95元だったか、高いのは258元。
僕にはその差が多少の大きさの違いくらいしか分かりませんが、マネージャーはリクエストでもっと高いものも用意できると言っていました(かなりブロークンな英語で)。
蟹肉を器用に処理し続けるオバさん達。
メニューは大判で写真入りで分かりやすく、料理名には英語、日本語も併記されています。
アラカルトもたくさんありますが、定番のコース料理なら1人でも注文できるというので、この店では安めの方のコースに・・・(高いのはだいぶ上まであります)。
まずは前菜3種盛り。
次いでふかひれの煮物というかスープ。
もちろん蟹肉と、蟹味噌入りです。
量がすごい、たっぷりしたふかひれはコラーゲン一杯で口の周りはべたべた・・・。
酢や香菜、もやしを入れるとまた味が引き締まり、この量ともども美味しく食べられましたね。
作りたて感の熱さもちょうど良く、これは満足しました。
今度は蟹味噌が絡みに絡んだビーフンが壺の中に・・・。
これだけの蟹味噌は大変でしょう的な量、これはきっとあのガラス窓の前のオバさん達が処理してくれているんでしょうね。
一緒に付いてくるのが胡麻団子と小さく丸く切り出したフルーツ。
団子の中にも蟹・・・。