新・サクッと香港 (8) 霸王山荘 (KING’S LODGE)

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尖沙咀のプロムナードで香港島の夜景を見た後は、まだまだ賑やかな彌敦道を避けて、少し裏の道を当てもなくぶらぶら。
ここにこんな店があるんだぁ、ここの道はどうなってるんだぁと、僕はこういう街歩きが大好きです。
少し人通りの少ないところに出てしまっても、そこはそれ、香港のこと、危険はほとんど感じません。
この道は「ハイアットリージェンシー香港尖沙咀」から2~300メートルのところ、漆咸道南という、比較的賑やかな道です。
英語で書くとChatham Road South Streetみたい。
尖沙咀なのに観光客1:地元客9といったエリアです。
もう日付が変わろうかというこの時間でも、まだまだかなりな人通りで、飲食店もほとんど営業中。
あ、「ヤクン・コーヒー&トースト」がありました。

お腹、まだ何か入りそう(笑)。
昼からラウンジ、機内食、蘭芳園と食べ続けても、まだまだ食べられそうです。
ここでカヤ・ジャムのトーストも良いなぁ。
でも我慢して(笑)、まだまだ歩いてみます。
あれっ、この店、どこかで見たような・・・。

「霸王山荘」 (KING’S LODGE)という店です。
そうだ、尖沙咀・中華・深夜営業・一人・・・などでレストラン検索した時に出てきた店かもしれない。
ここにあるんだぁ。
入口を見ると中級以上に見える店作り、深夜2時まで営業と書いてあるので、思わずふらふらと入ってしまいました。

店はこぎれいで、1階はかなり奥まで店が広がり、ほぼ満席。
2階もあるとのことです。

サービス陣の数人は英語が話せ、嬉しいことにここの写真付きメニューには日本語も併記されているのです。
僕は大きなコミュニティテーブルのようなところに案内され、隣はやはり一人で食事に来ていた西洋系の人。
やはり尖沙咀・中華・深夜営業・一人・・・で検索してここが出てくるのは正しいと・・・。
メニューにはリーズナブルなものからかなり高級なものまで、中華と言っても広東料理から、北京、上海、四川、潮州など、各地域の料理をちょっとだけモダンにアレンジした料理が揃っています。
店の雰囲気といい、メニューといい、値段といい、ヤング・ミドル~ファミリー向けの中級カジュアル系中華レストランという位置づけになるのでしょうか。
お通しは有料でHK$5。

薄味のヘルシーなもので、伝統的な店のとは大きく違います。
頼んだのは鶏肉を紹興酒に漬けた冷たい前菜「花彫醉鶏」(酔っ払い鶏)。
嬉しいのは香港では骨付きのものが定番の鶏肉から骨が除かれていること、下戸の僕などこれだけで酔っぱらいそうに紹興酒が効いていますが、これは旨い!
とろっとした柔らかな食感が癖になりそうな一品です。

ここで止めておけば良かったのに目の合った英語の出来るオネーさんが、「あと何食べます?」と聞いてみます。
僕が考えていると、「うちの店はこれが有名なのよ」とメニューの「老重慶擔擔麪」を指さします。
あぁ、坦坦麺だ、ここでも重慶という形容詞が・・・。
もちろん辛いという意味なんでしょうけど、最近僕は良くこの重慶という形容詞に出会います。
オネーさんの熱意に負けて「じゃ、頼みます」と、すると麺の種類を選べとも・・・。
メニューの英語にはスパゲッティ、フェットチーネ、ブラック・ホンコンの3種類の麺があるとあり、ま、これ普通の麺、平打ち麺、黒色麺という意味なんでしょうが、英語表記にはちょっとびっくりしました。
僕はスパゲッティと頼みます、何か変な感じですが。
出てきたのは辣油、花椒がしっかり効いた激辛の坦坦麺、日本の坦坦麺では感じないいろいろなスパイスも入ってそうで、そこが本格的っぽいと感じるか、苦手と思う人ももしかするといるかも、そんな坦坦麺でした。
僕は及第点、でも深夜、寝る前に食べるのはちょっと刺激が強すぎるかなって気ももちろんしましたが。
鶏がHK$85、坦坦麺がHK$48、お茶がHK$11、お通しHK$5で10%のサービス料が付いて、計HK163.5でした。
値段は中級というよりは高級に近かったですね。
でも宿泊ホテルから歩いて5分くらいのここ、夜遅くは使える店だなと思いました。
夜でも点心、麺、ご飯ものもあります。
坦坦麺ですっかり眠気が冷めてしまった僕はホテルに帰らず、旺角までタクシーを飛ばし、少しだけ大人タイムを過ごしてきました(爆)。
だってサタデイ・ナイトですもの(笑)。

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