最近の国内線 (4) 下地島

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伊良部島の佐良浜港から車で15分弱、ここは伊良部島とは小さな橋で繋がっている下地島です。
そして僕がタクシーを降りたこのフェンスに囲まれた場所こそ、日本唯一のジェット旅客機用訓練空港、下地空港なのです。

滑走路は3000メートルもあり,オーバーランやテイクオフの失敗を防げる本格的なもの。
滑走路や誘導路はサンゴ礁の岩礁材で作られていて、中央部の約1000メートルだけがアスファルト舗装になっていると・・・。
本格的な管制システムと誘導レーダー施設を備えているために,宮古空港の管制は着陸直前まではこの下地空港の管制室が行っていると聞きました。
(1994年までは定期便が那覇から飛んでいたそうです)

空港は一般には開放されていません。
フェンスと鉄条網で囲われています。
でもご覧のように空港を周回するように道路が整備されています。
特に北端はサンゴ礁に突き出していて,航空会社のカレンダー撮影などが行われています。
きれいな海にこの桟橋、そして爆音を轟かしてかすめ飛ぶ飛行機・・・そんな写真やDVDを一度はご覧になったことのある方も多いのでは?
何としても恨めしいのが、この日のどんよりした曇り空です。
海の色も・・・くすんだエメラルドグリーン(泣)。

日本に初就航する飛行機は最初下地島に飛来して試験飛行することが多いと言われ、それを目当てにマニアが多く訪れる場所にもなっています。
島の人たち、特にタクシーの運転手などはこうした飛行機ファンに慣れていて、訓練の有る無しなどはかなりな情報を持っています。
でも一番確実なのは、僕が電話して確認した「オーシャンハウスinさしば」(0980-78-6787)です。

ここはマンスリーマンション風の小さなホテルで、1泊が4200円くらいから。
(1か月料金は和室が72450円、ツインルームが94500円だそうです)
レストランも併設されています。
ここに前日の夕方電話をすると、翌日の訓練スケジュールを教えてくれます。
(ここのウェブにもおまかなスケジュールは出ていますが、確実なのは前日の電話かメールです)

訓練時間はたいてい午前10時ころから午後4時くらいまでのよう。
目の前で繰り広げられる轟音轟かす767のタッチ&ゴーはすごい迫力です。
10~15分おきくらいに繰り返される訓練は、飛行機ファンなら何度見ても見飽きません。
いや、飛行機ファンのみならず、南国の風景が好きな写真好きには堪らない構図が繰り返されると言っても良いでしょう。

ただ僕のデジカメでは飛行機のスピードになかなか付いて行けず、写真マニアが撮るような恰好良い写真は無理でした。
何度も書きますが、天気も悪かったし・・・。
(言い訳ですけどね、笑)
で、何でこの下地空港の話が最初の予定ではボツ?
それは訓練していたのがJALじゃなかったからです(笑)
考えてみればJALはもうこうした訓練はしていなかったんですよね。
最後にタクシーの運転手からは
  宮古は市内に2つの空港(宮古空港とこの下地空港)を持つ珍しい市
  市は下地島に航空大学(日本航空学園)誘致したいらしい。問題は予算と
  伊良部島(=下地島)との間の橋が開通すれば、宮古に空港は2つ要らず、もしかすると宮古空港が下地空港に移転かも・・・
なんて話も聞きました。

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