奥さんと出かけたバンコクへの弾丸旅行、ディナーはチャオプラヤ川沿いにある「チャクラポン・ヴィラズ」で・・・。
その広い敷地をその日は準貸し切り状態、自分たちの好みの場所にテーブルを作ってもらい、いよいよディナーの開始です。
川の対岸に見えているのが「ワット・アルン」、アルンとは暁という意味。
三島由紀夫の小説「暁の寺」の舞台ともなり、川沿いにたたずむその姿はまさにバンコクを代表する風景として知られています。
バンコクにお詳しい方の方のために付け加えておくと「ワット・アルン」は正式には「ワット・アルンラーチャワラーラーム」と言い、トウモロコシのような形をした大仏塔はいわゆるバンコク様式で、高さは75m、4つの小塔がそれを取り囲み、須弥山を具現化しているのだそうです。
暮れてゆく川沿い、吹いている川風にも涼やかさが増してきたよう・・・。
「チャクラポン・ヴィラズ」の中も夜のモードに、派手過ぎないライトに灯が入ります。
辺りはどんどん魅惑のトワイライト・タイムに・・・。
この位の暗くなり過ぎない夕暮、僕にとっては最高の時間です。
もう少しで「ワット・アルン」のライトアップも始まるのでしょう。
辺りに聞こえるのは川を通り過ぎるスピードボートの音くらい、いるのは僕ら夫婦だけ。
サービス・スタッフも心得たもので、必要な時にしか顔を出しません。
極力「僕たちだけ」を演出してくれているようです。
もちろん呼べばすぐに来てくれますが・・・。