僕らの泊まった「桝一客殿」のリビング型ツインという70㎡の部屋を見ています。
小布施ですから東京より気温は低く、10月下旬の時点で、朝は気温7度でした。
でももちろんここは暖房完備、床も床暖房付き、気持ち良くは過ごせます。
ウェット・エリアはかなり特徴的なデザインです。
ウェブには
桝一客殿の建物は、長野市内から移築された砂糖問屋の土蔵、江戸時代からの文庫蔵、などいくつかの棟から形成されています。
これら歴史のついた建物を利用して、実際に小布施に滞在し基本設計をしたのがアメリカ人デザイナーのジョン・モーフォード氏。
外観は小布施の町並みに調和し、室内はモダンなベッドルーム(全て洋室)。他にはない特徴的な宿泊施設が出来上がりました。
ご宿泊の際にはまず、建築や設えをお楽しみください
桝一客殿は温泉ではございません。
大浴場もございませんが、全てのお部屋にはガラスでできた浴槽が印象的なお風呂がございます。
木で作ると温泉のようになってしまう、バスタブにしてしまうとシティホテルのようになってしまう。
設計者のモーフォード氏も苦労をしましたが、結果的にガラスとステンレス、タイルを組み合わせたお風呂となりました。
大きなガラスの浴槽いっぱいにお湯を張りお楽しみください
と。
なるほど・・・。
バス・アメニティーはロクシタン製。
向かい側はクローゼットです。
たっぷりのタオル類、バスローブ、浴衣、スリッパ・・・。
広めの洗い場兼シャワーブース、頭上シャワーも完備です。
本当にバスタブは透明。
僕らは良いですが、小柄な女性は、ここをまたいで浴槽に入るの、大丈夫でしょうか。
浴槽は2段式で、深い方はかなり深く、いろいろな楽しみ方が出来ます。
給湯は加圧されているようで、かなり早く湯が溜まります。
カランはスタイリッシュですが、経年からでしょうが、動きが硬すぎたりするところもありました。
今度は奥のベッドルーム。
ここもどんどん照明を点けて行ってもかなり暗いです。
たぶん日本の高級系ホテルの中で、一番窓の面積の小さいホテルかもしれません。
ま、そういう部屋だと思って泊まれば(窓の大きい部屋タイプもあります)、こここそ土蔵をリニューアルしたホテルの一番特徴の良く出た部屋だし、このインティメット感は好きになるかもしれません。
天井は超高く、ベッドも大きいです。
ベッドは〇、リネン類は標準といったところ。
ベッドルームにも同じようなTV周辺設備。
浴室側からこの部屋に来るには上がり下がりの段差がありますが、こちら側からリヴィングに行き来する時は段差がありません。
途中にある黒い筒状のものなどは意味不明、というか意図不明。
単なるデザイン?
元々内装を得意としているジョン・モーフォード氏に設計まで依頼し
たというこの「桝一客殿」、僕は和洋折衷のホテルとしてあまり成功しているようには思えません。
デザイン優先で使いにくいところも多いし・・・。
でも1泊だけするには、決して否定的にはならないデザイン・ホテルでしたね。