札幌・円山公園脇のフレンチ・レストラン「モリエール」でゆったりランチのshackinbaby、まさに至福の時間でした。
フォアグラは筍と出されました。
運ばれてきた時には大根と合わせてあるのかと思いましたが、何と筍と・・・。
もちろんこれも合います。
フォアグラも上質なら、筍がまたほぼ主役。
その柔らかさ、味の入り方、文句なしです。
付け合せの蕗の薹、ウルイ(オオバギボウシ)も季節感充分で、日本人によるフレンチの良さ全開の一皿でした。
魚はこの日はカスベ。
まずはこんな皿が運ばれてきて・・・
そこに肉厚のカスベが熱々のムニエルで登場。
取り分けの手際も最高で、味もこの店のスペシャリテを自認するだけあってかなりなもの。
プレゼンテーションもドラマチックで実に完成された一皿、そう思いました。
ところで、カスベって?一瞬僕も「何?」と。
北海道ではエイのことをそう言うそうです。
煮付けにしたり、焼いて食べたり・・・。
味は、癖がなく淡白で鰈のような食感です。
ソースはブールノワゼット系の濃いもの、付け合せのロールキャベツとも相性はぴったり。
そしてお口直しの紅茶と洋梨が香るシャーベットの後は・・・
メインの合鴨の登場です。
ここでも鴨の処理・焼き方が最高で、滲み出てくる血の色もきれいなら、味も臭みの少ない美味しい血の味(?)が楽しめて、使われている柚子やセリもいかにもこの店が目指していそうな「北海道フレンチ」で、成功しています。
数口食べたちょうど良い頃、絶妙のタイミングでサーブされる、熱々作りたてのポテトグラタンとこのソースの相性も最高で、いや~~、お腹は超満杯に・・・。
デザートはヴァシュラン、焼きメレンゲです。
下にはアイスクリームが敷かれています。
最後の好みの飲み物と、ミニャルディーズとしてフルーツコンフィとマシュマロ。
マシュマロは長く紐状になったものを切り分ける形、あ、切り分けることろを写真に撮っておけば良かった、余りの満腹感と幸せ感に写真撮るの忘れちゃいました。
これで6400円+です。
東京と比べると相当にリーズナブルな値段で、実に満足感の得られる食事を楽しめましたよ、この店。
料理の味もですが、サービス陣が本当に良い感じで、近くにあったら、何かにつけて通いたいと思うような素晴らしいレストランでした。
(もちろんそういう時はもう少しお安いコースで、ですけどね)