薫風好天＠ホノルル　（１１）　フラグリル

「フラ・グリル」（Hula Grill）ってワイキキにもあったのですね。
てっきりマウイ島だけの店かと思っていました。
ワイキキのこの店は「アウトリガー・ホテル」（Outrigger Waikiki）の２階、すぐ下が「デュークス・カヌー・クラブ」（Duke’s Canoe Club）、あの日本人皆無、西洋人の馬鹿乗りライブで有名なあの「デュークス」です（笑）。
ここに寄ってみようと思ったのは、日本を出る時に立ち寄った「ＪＣＢデスク」でウェットティッシュと一緒にもらった（笑）「ショッピング＆ダイニング・パスポート」なる小冊子のせい。
それにここで食事するとデザートが付いてくる・・・などと優待情報が書いてあったので、つい（笑）・・・もう我が家は「無料」とか「おまけ」に超弱いんです（笑）。
更に言えばここ、モアナ・サーフライダーとロイヤル・ハワイアンという超有名２大ホテルのちょうど間にあるというグッド・ロケーション。
食事した後のビーチ・ウォークにも夜のショッピングにも最適な場所なのです。
出かける前に店に電話してみると「とても込んでいる・・・」と。
え～～、そうなの？本当に？
疑心暗鬼で出かけてみると、それは本当。
もうエントランスの辺は人でごった返しています。
それに下の「デュークス」からはうるさいライブ演奏がガンガン、昼間から飲んだくれているアメリカ人（？）でものすごく騒々しいのです。
想像と全然違う店の雰囲気だったので、レセプションの女性に「ハワイのサンセットを見たかったんだ、残念、これじゃあね」とキャンセルを入れようとすると、その女性、しばらくデスクの上のテーブルの配置図を眺めて、「ここならサンセット大丈夫よ、（次の予約があるので）あまり遅くならないでね。６時過ぎるとライブも終わるから、ぜひハワイのサンセットを楽しんでって」と、人気のテラス席に案内してくれるではないですか！
やった～！です。
思わずチップ弾んじゃいましたよ（笑）。
こういうとき下手な英語でもしゃべれて良かったな、コミュニーケーション出来て良かったな、って思いましたね（笑）。
席に着いたときは上の写真のように日よけのシェイドが降りていますが、日が翳ってくると、シェイドは上がり、ワイキキのビーチが目の前に広がります。
そう、ここは「オン・ザ・ビーチ」もカジュアルナレストランなのです。

ウェイターの「ハーイ」という陽気な挨拶で差し出されるメニューはそう種類の多いものではなく、カジュアルな店のようでも値段はあまり安くありません。
ま、ワイキキど真ん中ですからね、しょうがないのでしょうが・・・。
で、ここの料理はハワイアン・リージョナル・キュジーン。
つまりeast meets west with island flavorってやつです。
ここでも二人でシェアを基本に、アペターザーから２品、メインから１品を頼みます。
まずこれが「RICE PAPER POKE ROLLS」というもの。
（もしかするとメニュー名は間違って覚えているかもです）

生のアヒ（鮪）を山葵醤油であえて、更にマウイ・オニオンも合わせて、ライス・ペーパーで巻いたもの。
「いかにも・・・」の料理で、「いかにも・・・」の味。
ポキはハワイのどこで食べても外れはありません。
２品目の前菜は、「SCALLOP AND LOBSTER POT STICKERS」というもの。
ポット・スティッカーズって分かります？
餃子のことです。

下に敷いてあるソースがグアヴァとプラムで出来ているのがハワイらしいです。
でも、これは普通の出来、ソースが甘すぎて、味に深みがありません。
メインには、これもいかにもハワイの「MACADAMIA NUT CRUSTED MAHIMAHI」を。

レモン・バターでの味付けなので、こんなに魚の切り身が大きいと、味に飽きてしまいます。
もちろんそういう時は醤油をもらいます（笑）。
ハワイのレストランには、高級フレンチやイタリアンでもない限り、醤油は常備してあるはずです。
醤油を一たらし、これで結構味は引き締まり、美味しいものなのです。
ま、これはフツーの出来です。
nothing so special（笑）。
で、デザートです。
ウェイターも慣れたもので、「ハ～イ、ＪＣＢデザート。エンジョイ」と。
見るからに安そうな原価のかかっていなそうなデザート。

でも、でも・・・です。
これが美味しかったんですよ（笑）。
ブラウニーにアイスクリームと生クリームを添えて、ラスベリーのソースを敷いた、あっと言う間に出来そうなデザート。
うちの奥さんなど、これが一番美味しいとまで・・・おまけが一番美味しくちゃね（笑）。

食事をしているうちにワイキキに夕暮れがやってきます。
右のピンクの建物はご存知ロイヤル・ハワイアン。
松明にも灯がともって、良い感じになってきます。

ワイキキ・ビーチからはサンセットは見えませんが、椰子の木の黒いシルケットは最高にハワイらしいハワイです。
食事の後は「デュークス」を通りビーチへ。
サンセット・クルーズの船が何艘も着いています。

もうすっかりワイキキも夕闇です。
逆に華やかなリゾートの夜も幕を明け始めています。