イスタンブール旅情 (32) ジャーロウル・ハマム

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2泊5日の僕の初イスタンブール、実に良く動き、良く食べ、良く色々なことを体験して来ました。
今この報告を書いていて、、まだわずか1ヶ月ちょっと前のことなのですが、本当にこんなにも沢山のことをしてきたのか、自分でも不思議に思ってしまう程です。
そのイスタンブール滞在での最後の最後は、ハマム(トルコ風呂)の体験で締めくくりました。
観光客も行けそうな歴史あるハマムの中から、宿泊のフォーシーズンズ・ホテルから歩いて15分位の分かりやすい場所にある「ジャーロウル・ハマム」(Cagaloglu Hamami)を選んでみました。
場所はすぐに分かりましたが、入り口からしてちょっと心配なことが・・・。
確かに歴史は超ありそうな構えなのですが、看板に英語で「1000 places to see before you die」なんてデカデカと書いてあるのです。
もしかするともうこういう古典的なハマムは観光客専用?
もう地元の人の利用は皆無の単なる観光施設なのでしょうか?
でもトルコにまで来てトルコ風呂を試さないのは??と勇気を出して、ドアを開けます。
中はがら~んとして誰もいない・・・「メルハバ」「ハロー」と何度も声をかけると奥からやる気のなさそうな老齢の男性が・・・。
英語はほんの片言だけ。
客など誰もいなそうな感じ・・・帰ろうか?
頭で必死に状況分析をします(笑)。
でも1741年に建設されたというこの建築には、どうしても興味があります。
ジャーミィだった時代のアヤソフィアの最大の収入源だったのが、このハマムとも聞きました。
入場料は信じられないほど高く、垢すり付きで30ユーロ(!)と!
トルコTLでもアメルカ$でも払えるそうです。
ま、仕方ありません、払います(笑)。
でも何かボラれているよなぁ・・・。
金を払い終えると急に笑顔になるオジさん(笑)に案内されて、こういう個室スタイルのロッカーに案内されます。

鍵はかかりますが、すべてが不衛生な感じです。
ベッドは小さく寝そべれないし、寝そべるにはシーツが汚れてきる気がします。
う~~ん、何か嫌な感じ。
裸になり腰に布を巻いて、ハマムの奥に連れて行かれます。
確かに大きなドーム型の蒸気が立ち込めているハマムが現れ、そこで体を蒸します。
トルコ風呂ですから、浴槽はありません。
熱くもありませんが、10分もすると全身から汗が吹き出てきます。
そうこうするうち、「ハロー」と現れたのがケセジと呼ばれる三助さん。
でっぷり出たお腹、立派な口ひげのトルコ人のオジさん、彼に言われるままにお湯をかけられながら全身を洗われ、擦られます。
面白いように垢が出ます(笑)。
確かに気持ちが良いですが、時間にしてわずかに10分か15分で終り・・・これって払った値段からして「やらずぶったくり」と言えるんじゃないかなぁ(と、ぶつぶつ・・・)(笑)。
しかもそのオジさん、「チップをお願い」とはちゃんと英語で言うのです。
相場がいくら分からないので、とりあえず5TL払いました。
彼には丁度良かったようです。
う~~ん、最後の最後にイスタンブールであまり面白くない体験をしました。
そりゃぁ、歴史的なハマムの中も見られたし、トルコ式入浴も体験出来たけど・・・。
これからイスタンブールに行く皆様、ハマムは体験する必要はないかと思いますよ(プンプン)。
あ、書き忘れました、女性には女性用のハマムがあります、混浴ではありません(笑)。
ハマムから出ると、外はかなり涼しく、僕は一路、例の絨毯屋に急ぎます。
絨毯を買うのか、買わないのか、値段は一体いくらになるのか・・・、それが終わると、後はもう空港行きのタクシーに乗るだけです。
僕が乗るのは午後11時40分発のトルコ航空46便、関西空港行きです。
この日も成田への直行便がない日だったのです。

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