行きたかったから台北 (21) 「雅閣」@「マンダリンオリエンタル台北」で夕食

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端折り気味で書いていますが、外出から帰った後、部屋で一休み。
そして夕食に出ます。

夕食は奥さんの希望でホテル内で・・・。
行ったのは昼間レストラン回りした中で彼女が気に入ったという広東料理の「雅閣」(YA GE)です。
僕は奥さんも気に入るよう某高級台湾料理店をこの日の夕食に考えていたのですが、僕の「何故に台湾で中華料理?」も、奥さんの「食べたかったんだもん」の前には何とも言えません(笑)。
僕一人の旅行なら、ここは絶対選ばなかったでしょうけどね。
レストランは昼間見た時とはかなり違う印象、照明は相当に暗く、フレンチのレストランといっても良いようなエレガントな雰囲気を醸し出しています。
雰囲気といえば、香港の広東料理店のような気楽な賑わいは少なく、皆さんとても上品な感じで、ハレの日を楽しんでいる感じのレストランでした。
かなり暗いので、メニューがよく見えるようにクリップ型のライトをメニューに挟んでくれます。
お茶の種類もたくさんあります。
僕らは東方美人を・・・。
(正式には東方美人の前に何か形容詞も付いていたような記憶・・・です)
メニューにはアラカルト、セット・メニューなどかなりな料理が並んでいます。
僕らは一番普通のセットメニューを、一人3500元+でした。

まずは焼味各種盛り。
これはすごく香港らしくてジューシーな出来、悪くないスタートです。
次は広東料理の王道、揚げたハタ(ガルーパ)の切り身と野菜のXO醤炒めです。

野菜のしゃきしゃき感も良く、香港の一流店クラスの出来です。
スープはメニューに「雅閣養生湯」とありましたが、その内容を奥さんがウェイターにいろいろ聞いたことから、チーフ・ウェイターが顔を出し
「よろしかったら日本のお客様に好評のシェフ特製の鶉のスープにお替えいたしましょうか?
飲みやすくてとても胃腸に良く、高タンパク低脂肪でお奨めのスープです」
とオファーがあり、僕らは2人ともそれに替えてもらいました。

出てきたのは彼のお奨め通り飲んで美味しいスープ、雲南ハムと枸杞(クコ)からも良い味が出ていて、これは夫婦ともども最後の一滴まで飲み干しました。
次がこのコースのメインとなるんでしょうか、こんな容器の中に出てくる・・・

蟹肉のチーズグラタンです。

これはもう予想通りの味、蟹肉も一杯に詰まってますし・・・、でも予想以上でも以下でもない味。
考えてみるとここまでの皿、あまりクリエイティブとか驚きのある料理は出てきませんでした。
良く言えば安定の料理、悪く言えばどこで食べても同じような・・・、言い過ぎでしょうか。
またスープが出てきます。
でもこれ、メインの後の野菜という位置付けなんでしょう。
菊の花と野菜のスープ仕立てです。
ご飯は鮑魚撈飯、つまり鮑かけご飯。

まずまずの鮑が入っていますが、僕にはソースがいまいち好みのタイプではなかったです。
これは香港でもバンコクでもシンガポールでも中国各地でも結構美味しいのを食べちゃってますから・・・。
鮑そのものは良かったと思います。
デザートもメニューの胡桃の甘いスープ(お汁粉)から、メニューにある楊枝甘露に替えてもらいましたが、これもかなり残念な出来。

香港のあの美味しさには遠く及んでませんでした。
スタッフは全員とてもアテンティブ、気持ちの良い接客でしたが、全体としてみるとやはり広東料理は香港で食べた方がリーズナブルかつ美味しいでしょうって感じ。
少し値段がここは高過ぎるような気がしました。
でも奥さんは満足したよう。
レストランを出て数分で、もう部屋の風呂に湯を貼り始められたんですから。

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