飛行機内のアルコール

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アルコールの飲めない僕には関係ない話題ですが、ANAの機内で泥酔した乗客のために6時間も到着が遅れたというニュースが入ってきました。

     http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140211-00000050-jij-soci

どうしてそんなになっちゃうんでしょうね、と下戸の僕は思ってしまいますが、機内ではアルコールの周りは早いようです。

その理由はどうやら機内の環境が関係しているようなんです。
まず湿度ですが、機内の低い湿度によって脱水、そしてその脱水によってアルコールの吸収亢進が起こります。
アルコールには利尿作用もありますから、脱水は更に亢進、悪循環に陥ります。
次いで気圧、これは大きく関係しているようです。
水平飛行時の気圧は0.8気圧くらいでしょうが、低気圧になると末梢血管は拡張して血流が増加します。
つまりアルコールが回りやすくなるのです。
そして最大の理由に低気圧による低酸素状態ということがあります。
これはちょっと詳しく書きますと、腸から吸収されたアルコールは、肝臓でアルコールを分解する酵素によって代謝されますが、この代謝には酸素が必要です。
酸素が十分にあった方が分解反応は早く進みますから、機内の低酸素状態では、地上よりもアルコール分解に時間がかかるという事なんです。
以上のように吸収は早くなるは、分解は遅くなるはで、地上より機内ではアルコールの酔いは早く来ると説明されています。
更に言えば機内では末梢血管が拡張していて、突然の体の動きにともなって、血圧を上げにくい状態になっています。
つまりアルコールの過飲では、交感神経と副交感神経の調節が鈍くなり、急に立ち上がるなどに瞬時に対応するということが難しくなってしまっています。
トイレなどにひょいっと立つといつもより・・・ということもあるkもしれません。
ま、皆様、どうぞ機内のアルコールはほどほどに。
今回のANAの泥酔客、いったい損害賠償はいかほどになるんでしょう。

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