飲茶したかったから週末香港ウルトラ弾丸 (6) 元朗まで出て「大栄華酒楼」へ

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香港2日目にして、その深夜にはもう帰国予定のshackinbaby。
滞在時間29時間の週末利用ウルトラ弾丸旅行です。
で、その2日目、ホテルで朝食後少しうだうだした後、僕は一路「元朗」(ユンロン)へ。
香港ビギナーは、「えっ、それ、どこ?」でしょうね。
リピーターなら「遠い!田舎だよ~!そんなところに何かあるの?」。
そして香港達人の方なら「美味しい店が多いよね。昔と違って行きやすくなったよね、あそこ」となるでしょうか。
僕はビギナーとリピーターの中間くらいの香港ファン、それでも「新界」のこの町には、一度行ってみたかったです。
「元朗」には「中環」からも「尖沙咀」からもバスで40分くらいでアクセス出来ますが、バスはどうしても慣れていない人間には乗りずらい・・・。
そこで僕はMTR?湾線で「美孚」(メイフー)まで出て、そこで西鉄線に乗り換え「元朗」に行くという方法を取りました。
「元朗」の町中は「元朗」駅で接続しているLRT(軽便鉄道)で回ることに・・・。
MTRもLRTももちろん「トラベルパス」ですべて乗車可能、僕のホテルの近隣駅?湾線「金鐘」から「元朗」まで片道でもHK$21.5くらいとかなり高価、こういう時に「トラベルパス」は使いでがあります。
MTR内は写真のように大きな表示が繁体字中国語でも英語でも分かりやすく出てるし、?湾線「美孚」駅で西鉄線に乗り換える時もかなり歩きますが、表示に従えば間違えっこはありません。
「金鐘」を出て約40分弱で「元朗」、エスカレーターで下に降りるといったん駅舎の外に出る感じですが、すぐにこのLRTが待ち構えているのが目に入ります。

LRTはいわゆるライトレール。
1両か2両連結で、終点で方向転換。
運転台は進行方向のみでドアも進行方向左側のみ、冷房は完備です。
駅に改札がないように見えますが、乗る時と降りるときこの機械に「オクトパスカード」(僕の場合は「トラベルパス」)をピッとしておかないと、たまにある検札の時大変な罰金が科せられるようです。

まずはLTR「元朗」駅を出て次の駅「大棠道」(ダイドンドウ)で降ります。
この辺りから次の駅「康楽路」や「豊年路」あたりが「元朗」の中心地。
大馬路(ダイマロ)と呼ばれる大通りの真ん中を、LRTがゆっくり走り、その両側にたくさんの店とレストランが並んでいます。
香港の中心部より空がたくさん見え、空気もきれいな感じ、町行く人もどこかのんびりしている感じもします。
この「元朗」という町、いろいろ歩いてみたいのですが、僕はちょっと急いでいます。
絶対に午前11時前には着いていたいところがあるんで・・・。
それがこの「大栄華酒楼」、「元朗食神」の愛称で呼ばれるセレブリティシェフ梁文滔氏の店です。
そこで飲茶を食べようかと・・・。
この店の飲茶、午前11時前のオーダーなら点心の大部分が一蒸篭HK$11までディスカウントされるので、何としても午前11時前には着きたかった(笑)のです。
でも僕が甘かった!(泣)、店に着いたのは確かに午前11時だいぶ前でしたが、レセプションで渡された番号札を見ると、何と25人待ち!絶対11時には間に合わない・・・。
がっくり。
ま、そりゃそうですよね、この日は日曜日、香港じゃ家族揃っての飲茶必須の日ですものね。
で、待つこと約30分、レセプションのオネーさんは広東語が分からない僕には番号の呼び出しではなく、わざわざ呼びに来てくれたりして、僕のような外国人客は少なそうな店なのに、結構気配り系。
黒服のマネージャーは英語可能ですが、他の人はほとんど・・・。
でもレセプションのオネーさん同様、基本的には気配りは外さない接客をしてくれます。
僕は大テーブルに相席、他にもそういうテーブルは結構あります。
混んでいるので、これは仕方ないでしょう。
で、この店、懐かしの洗杯があります。
広東語で「サンプイ」って発音する、あれ。
どんぶりのような大きめの器で自分の使う、はし、レンゲ、湯飲み、茶碗などを一番茶ですすぐ、ローカルな店以外では最近見なくなった儀式(?)です。
昔、衛生状態があまり良くなかったころの名残なのでしょう。
(写真では器の中で茶碗が上を向いていますが、通常は寝かせてお茶を掛けることが多いです)
オーダーはここでも簡単、ワゴンが回ってくるタイプではなく、欲しいものを注文表に書き入れるスタイル。
なので、最低限の点心用語が分かっていないと、何を注文してよいか分からなくなってしまいます。
この店は他にキッチン・スペースもあって、そこで焼き物など注文することが出来ます。
僕はここでは基本的なものを・・・。
これは鮮蝦
餃ですが、ここのは冬筍(トンスン)入り。
この冬に出る冬筍こそ、およそ中国の筍の中でもその最高級品。
空洞が少ししかないので、細くも太くも切ることができ、風味や歯応えも良く、くせの少ない味なので、どういう風に使われても美味しくいただけます。
冬筍を使っているせいでしょう、普通の点心より高い値付けの一蒸篭HK$25でした。
次は大定番の叉焼包、これはHK$15。

作り的には何とも標準といったこの叉焼包、この値段でこのポーションの大きさはさすが新界値段(笑)です。
(相当に安いという意味)
一人飲茶はたくさんの種類を頼めないのがネックですが、ここにきてこれだけは外せないのがデザートの馬拉?(マーライコー)でしょうか。

見てください、この鮮やかな黄色。
そして写真で分かるでしょうか、もうふわふわの極致のような食感。
これは僕の中のベスト馬拉?ですね。
馬拉?は中国風の蒸しカステラ、普通は薄力粉、砂糖、卵、牛乳、蜂蜜、ベーキングパウダー、バターなどの油脂で作りますが、ここのは卵と蜂蜜に秘密がありそうです。
とにかく単純に美味しい、HK$18でした。
もう店内は地元民らしい人たちでぎっしり一杯、レセプションではまだまだどんどん人が来ていて番号札の番号がどんどん大きくなっていきます。
ここの会計はレシートを持って自分でレジまで行くスタイル、「買単」(マイタン、お勘定という意味)と声を出しても、「あっち」と言われちゃいます。
初めて行く店はこういう会計システムにもまごついちゃいますよね、僕は図々しいから全然声出しちゃいますけど・・・。
さ、お腹も7~8分目になった(笑)ので、「元朗」の町を散策です。
ここにはまだまだ美味しそうなものがたくさんありそうなので・・・。

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