最近の北京には、上海に負けないスタイリッシュなヌーベル・シノアのレストランもずいぶん増えてきています。
今回はそんなレストランを代表すると思われる2箇所に行ってきましたので、その報告です。
候補のレストランは沢山ありましたが、何しろ1泊2日のスケジュール、この2箇所だけで精一杯だったんです。
まずはこの「黄浦会」というレストラン、西城区金融街、つまりホテルで言えばリッツ・カールトンやウェスティンなどのある地名通りの金融地区にあります。
つまり、周りは大きなオフィス・ビルばかりのところにあるレストランです。
作りは最近のトレンド。
400年以上前の伝統的で重厚な「四合院」建築をリノベーション、広いフロアはどこもかしこもエレガントな雰囲気に溢れています。
門を入り、四合院の中庭に面したところの周囲はパーティー用の個室になっています。
周囲の近代的なビルとの対比が面白いですね。
で、一般の席は何と地下にあります。
そのエントランス、素晴らしいイントロダクションですね。
もうアートと言えるエントランスです。
ここだけではなくこのレストラン、コーナーごとにこうしたアーティスティックなインテリアで溢れていて、モダンで個性的な印象を強く与えてくれます。
この広々としたメイン・ダイニングも天井が高く、まるで映画のセットに迷いこんだような気分になってしまいます。。
この天井の上が入り口を入ったところの地面、強化ガラス(?)を使用しているので地下にあるのに、外の光も入ってくるという凝った仕掛けです。
高級レストランらしく、黒服男性は英語もOK,ウェイトレスたちのサービスも上々です。
(ちょっと過剰なくらい・・・)
まずは、アミューズ。
分厚いメニューを見ると、食材はかなりバラエティ豊かです。
本来は北京料理であまり使用しない、新鮮な海鮮もふんだんに取り入れられています。
高級路線で行こうとするとどうしても海鮮を入れないと・・・なのでしょうが。
前菜(涼菜)もさまざまに用意。しゃきっとした中国野菜を使い、バラエティ豊かな味を提供しています。
僕は英語でblack fungusとあるキノコと菊の花のサラダを・・・。
これは美味しかったですよ。
キノコの歯ざわりが命の料理で、ドレッシングの何とも絶妙な「イースト・ミーツ・ウェスト」さ加減なこと!
メインはヘビーに北京風スペアリブ。
最高に柔らかく身離れの良いスペアリブに、大量のガーリックが・・・。
このガーリックの美味しさで食べさせる一皿ですが、肉にもう一振り胡椒などの香辛料を効かせるともっと美味しかったでしょう。
最後のデザートは中国ではよくある無料のフルーツ、これは全然何ということもないただのフルーツの盛り合わせでした。
これでお茶を入れて、大体日本円にして3600円くらい。
中国としては相当に高いレストランですが、その上質なインテリアとサービスで、僕ら外国人にはうれしい店と言えるでしょうね。
で、僕は何度もそれぞれ違うスタッフに「ここは上海の同じ名前のレストランと同じ店か?」と聞いたのですが、どの人も「違う」と。
そうかなぁ、WHAMPOA CLUB(ワンポア・クラブ)という英語名も店のコンセプトの上海店と全く同じだし、僕は北京のスタッフが知らないだけで、同じ店だと思いました。