カジノ三昧で朝は遅めに起きた僕、今回は朝食の付いていない宿泊なので、朝食がてら、マカオのタイパ島、コロアン島の名店を訪ねてみることにしました。
マカオは思ったよりもこじんまりとしたところ、とてもカジノが立ち並ぶ賑やかなマカオと同じ国とは思えないくらいのんびりとした、いかにも南国の田舎といったイメージのコロアン島の先までも、タクシーで簡単に行けちゃうのです。
時間があるトラベラーなら、ローカル・バスでの移動も楽しいかもしれません。
ホテルのベルに，行き先を漢字で書いてもらって（マカオの運転手の英語はほとんどの場合絶望的です）、いざ出発。
昨日も来た「ザ・ヴェネチアン・マカオ・リゾート・ホテル」も通り過ぎて、一路南へ南へ。
これはタクシーの中からの写真ですけど、本当に巨大なカジノ・ホテルでしょ？
この辺りは至る所工事中で、シェラトンをはじめ更に４つのホテルがオープンするそうです。
建築中の建物はどれも超巨大・・・これらは本当に全部予定通りオープンできるのでしょうか、この経済状況下で。
タクシーからの景色はどんどんローカルに、どんどん鄙びてきます。
全体のムードは、いくら所々に漢字の表記があっても、どこか僕の思う中国とは違います。
リゾートっぽい南国感，それもどう見ても西洋風な感覚のある風景が続くのです。
タクシーに乗ること約２０分、コロアン島の先端に近いコロアン・ヴィレッジに到着です。
この大きな木が、マカオを代表するお菓子エッグタルトの名店中の名店、エッグタルト発祥の店とも言われる「ロード・ストウズ・ベーカリー」のある場所の目印なのです。
今では他にもっと大きくてきれいなカフェも持っているこの店、でも、僕はどうしてもこの本店に来たかったのです。
外観は本当に田舎町のパン屋。
赤い提灯の飾りもですが，僕は２階の窓の深めのペパーミント・グリーンの色合いが気に入りました。
この色は古いマカオを代表しているかのように，マカオの古い町並みでは良く見た色でした。
焼きたてのパンの匂いに甘～い香りも・・・。
昭和の４０年代を思わせるような素朴な店内には、いろいろなタイプのパン（フランス風コッペ、クロワッサン、ベーグルなど）や焼き菓子が所狭しと並んでいます。
明らかに地元客と思われる人たちが、ひっきりなしに訪れては、思い思いのパンを買っていきます。
お目当てのエッグタルトはどこに・・・。
ありました、ありました・・・カートの中に焼きあがったばかりのエッグタルトが沢山。
写真を取りにくい位置にカートがあったので，変な角度の写真になって申しわけありません。
店の人も僕のような観光客に慣れていて、写真撮影ＯＫ、簡単な英語もＯＫでした。
一日３０００個も売れるというこのエッグタルトを３つテイクアウト。
（古い資料だと６パタカとあるものもありますが、今は１個８パタカです）
早速タクシーの中で、また暖かいエッグタルトを取り出します。
カスタード・クリームとカラメルの甘～い匂い、タルト生地からのバターの香り・・・この香りを「幸せ」と言わずに何か幸せでしょうって感じ（笑）。
素朴なテイクアウト用の茶紙の袋に、タルトの油が模様を書いてきます。
うま～～～Ｉ！！
これ、本当に美味しいエッグタルトでした。
良くありがちな乳臭さ・ミルク臭さが全くない濃厚なカスタード、やや焦げ過ぎかと思うくらいはっきり付いたカラメルの焦げめ、さっくりとしたタルト台・・・５★のエッグタルトです。
大きさは意外に大きめ、高さもわりとあるので、食べ応えもあります。
一つを運転手にあげます。
何とその時タクシーの運転手、満面の笑みで英語で「サンキューベリマッチ」と言ったのです。
仏頂面でおよそ中国語しか話さないであろう運転手が・・・。
その後は急に雰囲気がソフトになり、身振り手振りで周囲のことを説明してくれます。
ほとんど分からなかったけど、何か「良い感じ」の車中になりました。
タクシーは「ロード・ストウズ・ベーカリー」からＵターン、北上してタイパ地区にある「大利来記珈琲室」に向かってもらいます。
大利来記珈琲室！
もう伝説の店です。
香港人がマカオに来るとここが目的というくらい盲目的に愛してやまないポークチョップ・バーガーの名店です。
平日でも１時間待ちは当たり前というこの店・・・あれっ、今日は空いている・・・
・・・と思ったら、ガ～～～～～～ン！今日は休みのようです。
何で！
せっかく日本から尋ねてきたのにぃ（涙）！
悔しい、悔しい・・・こんな小汚い店（笑）、絶対旨いに決まってる（笑）！～と僕はもう半狂乱です（笑）。
近くのドリンク・スタンドにいた若いニーちゃんが、超ブロークンな英語で
「旧正月にオープンしてたから、この１週間は休むらしいよ」
と教えてくれます。
香港で食べるマカオ風のポークチョップ・バーガーも相当に好きだったので、どうしてもここのを食べたかったのです。
これはネットから拾ってきたここのポークチョップ・バーガーです。
大きい素揚げの柔らかなポークもさることながら、とにかくパンが絶品らしいのです。
外はカリっ、中もモチっとフワフワのパン・・・なんて聞いては、これだけでマカオにもう一度行かなければならないほどです（笑）。
あぁ、悔しかった（笑）。
この僕の落胆振りを見ていた運転手が、心配そうに「これからどうする？」と聞いてくれます（くれている・・・ようです）。
僕のオリジナルの予定ではここでタクシーを降りて、バーガーを食べた後は、タイパの街を探検しようと思っていたのです。
しょうがない、予定変更。
タクシーに乗り続けて、更に北上してもらいます。
これはタクシーの中からのショット、狭い海の向こうはもう中国、珠海市です。
