GWはカンボジア (20) 「ル・グラン」でセレブなディナー

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朝早くからのアンコール遺跡群へのツアーの参加。
シェムリアップに着いてからまだ20時間位しかたっていないのに、我ながらよく動いたものです。
体は至る所筋肉痛気味。
「ラッフルズ・グランドホテル・ドゥ・アンコール」の自分の部屋に帰ってくるやすぐに入浴、汗と埃だらけの体を湯に浸すと超リラックス、一瞬バスタブの中で眠ってしまったほどです。
でも僕のこの日の予定はまだまだ盛り沢山、もう少し頑張るつもりです。
その手始めは夜のホテル内探索。
せっかくUS230++も出しているのに、外出ばかりでホテル・ライフは全然楽しめていません。
夜のプールと本館。

日本のそれより照明を落としたほの暗さと、南国のまとわりつくような熱気が、ちょっとエロティックにも感じます。
フランジパニの甘い匂いも、媚薬かもしれません。
このプール・テラスの建物の向こうにあるアプサラ・ダンスなどのカンボジア伝統芸能を見せるシアター・レストラン「ジ・アプサラ・テラス」からの音楽も少しだけ漏れてきます。
ホテルのウェブからの写真を転載しておきます。

ここで食事でも良いかなぁとも思ったのですが、同種のものは近隣の国でずいぶん見ました。
なので、今回はパス。
やはりここはシェムリアップ一の格式を誇るというこのホテルのメイン・ダイニング「レストラン・ルグラン」(Restaurant Le Grand )での食事とするべきでしょう。
(ここはディナー時のみの営業)
ロビーに入って右、レセプション・カウンターからも近いところにあるこのレストランは、5★ホテルのファイン・ダイニングらしく、ウェイティング・ラウンジからバーまできちんと揃え、ワインセラーも大きく、キャンドルが灯るテーブル上のカトラリーやグラスなどのセッティングは、ヨーロッパの3★レストランにも負けないものです。
いやむしろ、そのクラシカルなセッティングは、最近のモダンになって簡略化されたフレンチ・レストランなどではなかなか見ることの少なくなったタイプのもの、と言って良いかもしれません。
客はほぼ正装状態(女性は肩を大きく出している・・・)の年齢層の高いカップル数組のみ。
かなり広いレストランなので、本当にひっそり秘めやかな感じすらするほど静かです。
なので僕は我儘を聞いてもらって、案内されたいわゆる上席を辞退、外の明かりも少し入る入り口近くの席にしてもらって、通常キャンドル1本のところを2本灯してもらいました。
理由はこうしたレストランの常で、ここ、全体にかなり暗めの照明だったからです。
とても料理の写真を撮る明るさではない・・・。
いつも書きますが、僕は写真を撮るのにフラッシュを使うのは嫌いなのです。
メートル・ドテルに「本当にこちらでよろしいのですか?」と2度も念を押されましたが、僕はここの方が嬉しいのです。
サービスは最高にアテンティブ、男性の黒服はやや慇懃過ぎますが、女性はフレンドリーで心使い充分な人でした。

メニューはクメール料理とフレンチの融合といった皿が中心、クメールのフレイヴァの入らない純粋の西洋料理も少しはあります。
でも僕は今シェムリアップ、カンボジアの味であるクメール料理をここでも食べてみたい・・・。
そこで、このレストランに用意されているクメール宮廷料理のセットメニューに挑戦です。
「ザ・ロイヤル・ダイナスティ」というもので一人分でも用意出来るとのこと、お値段はシェムリアップにあるレストラン中最高という一人US$75++!
カンボジアでのUS$75ですから、これはとんでもない値段です。
まず運ばれてきたのはきれいに盛り付けられたフィッシュケーキ。
ソースはタイ料理よりマイルドで、スパイス類も控えめな使い方。
このマイルドさはカンボジア料理の特徴みたいで、ましてこのコースはその「宮廷」版、この後も「穏やかな」皿が続くのでしょう。
出されるパンはちゃんとしたもの、とてもカンボジアとは思えません(失礼!)。
次の3種盛りは、春雨入りの揚げ春巻き、蓮の根とシーフードのサラダ、バナナの葉のサラダに海老や燻製にした魚を添えたもの。
さっきの「ラッフルズ」のロゴ入りの豪華な皿から、料理の内容に合った「タイ+ベトナム+中華」風の食器に変わります。
これらアペタイザーも味として文句なし、化学調味料味もしないし、作りたて感も感じるし、やはりここの料理は美味しいです。
ほんの少しローカル味(プラホックの味?)も感じますが、外国人にも馴染むように上手くアレンジはされています。
スープは鶏肉とライムのスープ、それにバジルが添えられています。t=”480″/>
これも美味い、酸っぱさやハーブ味が強すぎず、鶏のスープと良く合っています。
ここまでは一皿ずつ出てきますが、この後はど~~んと皿が並びます。
それらをフライド・ライスと一緒にいただくのですが、この海老と豚肉の入ったフライド・ライスは、多分僕がここ5年くらいで食べた中で最高のフライド・ライスでした。
ご飯の炊き方、炒め方もさることながら、あの味付け、一体何なんだろう・・・。
大蒜がメインでしょうが、あと何をどう使ったらあの味に?
上手く文章に出来なくて、すみません。
で、おかずは炒め物が4皿にロブスター。
かなりな分量があります。
豚肉をレモングラスやホット・バジルで炒めたもの、鶏肉とカシューナッツや野菜をクメール・スパイスで炒めたもの・・・同じようでいて、それぞれに違う料理に仕上げています。
油もくどくありません。
中華料理の強い影響を感じます。
写真を撮り忘れたのは「マッシュルームとビーフをレモングラスやパクチョイ(チンゲンサイ)と一緒に炒めたもの」です。
どれもマイルドな中にそれぞれの皿特有のハーブやスパイスがほのかに効いていて、ご飯のおかずとしてとても美味しい料理ばかりでした。
炒め物の最後はカイラン菜のオイスター炒め、これもシンガポール・香港・タイを始め、かなりなところで食べてきましたが、ここのはかなりな美味しさ。
ガーリック・チップもちょうど良い量です。
そしてメインには大きな海老の半身のグリル。
これも言うことなし。
マイルドなタイ風中華の極致でしょう。
大食漢の僕でも「ふぅ」っていうくらいの量が出てきますから、味の良さもあって、これは本当に満足出来るコースです。
そこへ行くとデザートはいささか平均的。

レイヤーケーキ、南瓜のプリン、もち米やタピオカを使ったスイーツ・・・。
更には洋風のプチ・フールの盛り合わせ。
ここまで満腹だと、もう動きたくないかも・・・でも、シェムリアップの夜は待っている(笑)。
ナイトマーケットにも行きたいし、昨日パブ・ストリートや裏通りで目を付けておいたところにももう一度行きたいし・・・。

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