夕食に行こうと部屋を出ると、何やらプールの前に人影が・・・。
毎日ではないようですが、「アマンサラ」では夕刻、ここで何かしらのアトラクションがあるようです。
この日は地雷で障害を受けた青年達の寸劇。
テーマも地雷によって変わった自分達の生活、そして明日への希望・・・といったもので、リゾートに遊びに来ている僕には、ちょっと「重い」内容。
申し訳ないけれど、途中で席を立ってしまいました(すみません)。
「アマンサラ」は彼らにずっと援助の手を差し伸べ続けていて、その縁でだそう・・・。
満室でも24組しかいないこのホテル、夕食は予約不要とのことでした。
「プールスイート」の方から中を覗いてみますが、半分くらいのテーブルが埋まっているだけのようです。
高い天井を持つ円柱型のダイニングルームは、昼間とはうって変わり、すっかり大人の雰囲気。
お客はほとんどがカップル、雰囲気はとても暖かく、それでもフレンドリーな中に一本背筋がピンと伸びた感も感じられる、実に良い感じなものでした。
スタッフもいつも通りとてもアテンティブです。
ソフトドリンクやハウスワインはフリーですが、シャンパンやプレミア・ワインは有料。
バックの音楽はけだるいジャズ・ヴォーカルや、時にクラブのアフターアワーズ系の曲も交えて、ディナータイムの雰囲気を高めてくれます。
宿泊料金に含まれるディナー(一日2食が無料)は西洋料理とクメール料理からの選択。
ここでは前者を「home food」と呼んでいます。
もちろん僕が選んだのは後者。
最初に運ばれてくるパンがまず美味しい、これは料理への期待が膨らみます。
室内の照明は蝋燭が中心でかなり暗いので、これでは料理の感じが掴めませんよね。
なので一枚だけ、僕の嫌いなフラッシュ撮影を・・・。
西洋料理はコースで運ばれてきますが、クメール料理は一度にどんと、ご飯と共に5品のおかずが運ばれてきます。
パイナップルや蓮の入った「スイート&サワー」な魚のスープ、煮玉子が添えられたカラメル入り豚の角煮、雷魚のココナツクリーム煮(アモック・トゥレイ)、レモングラスをまぶしたビーフの串焼き、ガーリックとオイスターソースで炒めた野菜などが並びます。
ビーフなど町の食堂よりビーフそのものの素材が良いので、当然美味しい・・・。
どの皿もクメールのほのかな風味(プラホックの味など)は残しつつも、世界中からのどのゲストにも合わせたマイルドで上品な料理ばかりです。
どれも残すことはありませんでした。
市場内の食堂などで、出てきたもののあまりのワイルドな味(「臭い」といった方が良いかも・・・)に半分も食べられなかったなどということは絶対にないクメール料理ばかりでした。
ま、口の悪い人にはクメール料理というよりはクメール「風」料理?って言われちゃいそうですが・・・。
デザートはクメールのデザートもメニューにはありましたが、何故か西洋コースのほうのデザート(オレンジ・ソースのバニラのパンナコッタ)を勧められました。
安念ながらこれは普通のパンナコッタ。
これだけの料理が宿泊料金に含まれていれば、誰にも文句は無いでしょう。
全部美味しくいただきました。
食後はライブラリーに場所を移して、ネット・サーフィン。
今夜も町に出かけるべきか、あるいはホテルのスパ?
それとも久しぶりに早く寝る?