ホテルのチェックインが、午後11時過ぎ。
ハノイの夜は全体に早いとは聞いていましたが、どこかこれからまだ楽しめるところはないか、気になる時間です。
ホテルのレセプションに聞いてみます。
ところがこういうところが安ホテル、もちろんコンシェルジェなどいるはずもなく、僕の質問にただ一言「NO!」。なんともそっけない答えです。
そこで、さっき教えてもらったガイドさんの携帯にTELしてみると、クラブなどもそろそろ終わりかけ、週末ならもう少し遅くまでOKだが・・・、マッサージは12時で終わり・・・と、こちらもどうも良い答えがもらえません。
そこで、考えました。
ホテルのバーです。
ここなら遅くまであいているでしょう。
ヒルトンまでなら歩いて数分、夜ではじめて歩く道でも分かるくらい近い・・・でもヒルトンは明日とまる予定です(この顛末は、以前書きました)。
それならソフィテルだ。
ソフィテルはハノイに2つありますが、ヒルトンから数ブロック先(つまり僕のいるホテルからも近い)の「ソフィテル・メトロポール・ハノイ」は、ヒストリカル・クラシック・ホテルとして有名で、ハノイで一番エレガントなホテルとして別格なホテルです。
タクシーを呼んでもらいます。
明朗会計と親切さで知られる「ハノイ・タクシー」がすぐに配車され、5分後にはソフィテルに到着です。
外は雨上がり、湿気もすごかったですが、ハノイ・タクシーの中とホテルの中は別世界、冷房で冷え冷えするほどです。
着いたソフィテルは、僕の泊まっている安ホテルとは雲泥の差。
もうエントランスからして豪華、コロニアル・シックの極致をいっています。
ボーイさん達の笑顔、挨拶、英語力・・・すべて完璧です。
照明を落としたロビーは、一段とそのエレガントさが強調されているようです。
ひっそり静まり返って「大人のひそやかな社交場」の雰囲気十分ですが、それでもどこか凛とした緊張感も漂った空間です。
レセプションもこんなにエレガント。
この後、午前1時まであいているプールサイド脇の「バンブー・バー」でくつろぎました。
西洋人のカップルが2組いるだけです。
竹をうまく使ったコロニアルなアウトドア・バーで、ライトアップされたプールの水色ガアクセントとなった、実に落ち着いたバーです。
ただ、値段は異常なまでに高く、ドリンク一杯でUS$10はします。
ベトナムで10ドルというのは「とんでもない」値段です。
もちろん冷房の効いたインドアでも飲めます。
こちらはもう明日の朝食の支度中です。
ここも実にエレガントなテーブルセッティングで、値段さえクリアできれば、次回ハノイに来ることがあればソフィテルかなって気がしました。
ただ、新館はダメです。このホテルのコロニアルなエレガントさを味わうなら、あくまでこの旧館のほうです。
ナイト・マネージャーはとても親切で完璧な英語を話す人だったので、しばらく立ち話をしました。美味しいレストランのこと、ホテルのインテリアのこと・・・とても感じよかったです。
そして、この悦楽のひと時の後、我が安ホテルに戻り、あまりガッカリしないうちに(笑)眠りに落ちることが出来、ハノイの一日目が終わりました。