「ザ・テラス」での食事が終わって、アマヌサのギフトショップを見終わる頃には、僕らのバトラーがエントランスに車をつけて待っていてくれます。
待ち時間とか一切なし。
バトラーは僕らのためだけに動いてくれます。
仕事とはいえ、感謝感謝です。
で、食事から帰ってきてからの午後の時間、これがリゾート地では本当の極楽タイムです。
何にも取り立ててすることがない、電話も鳴らない・・・ソファでごろごろ、プール脇のデイベッドや離れの方でぐずぐず、この怠惰な時間、もう最高です!
外の日差しは相当に強いですが、日差しがさえぎられれば、ちょっと湿気があるものの風も適度に吹いていて、もうここは極楽かと・・・(笑)。
椰子の木の葉がそよぐ音、鳥の鳴き声くらいしか聞こえません。
もう僕らはぐだぐだと「まどろみ」の世界へ・・・。
何にもしなくても1~2時間もするとお腹がすいてきます(笑)。
こんな時には一日1回無料で提供されるアフタヌーンティーを頼みます。
レストランで食べても、ヴィラに運んでもらうことも出来ます。
伝統的なバリ風、あるいはインドネシア風のお菓子を中心に、毎日違うラインアップで提供されます。
前回の「プリウランダリ」でも同様のサービスがありましたが、ここの方がヴァラエティーに富んでいて、楽しい午後のひと時を過ごせました。
さぁ、夕方です。
また車を頼んで、クタの店を少しひやかして、夕食は沈む夕陽を見ながらのディナーを「ブリーズ」というレストランで楽しむことにします。
ブリーズ
夕方の渋滞がやや気になりながらも(渋滞の時間が日本などより早い)、バトラーの運転でクタの中心部に。
沢山のお土産物屋、レストラン、偽者ブランド屋(D&Gなど・・・)。
冷やかしながら歩くのは楽しいけれど、本気で欲しいというようなものはほとんどありません。
奥さんがネットで調べておいたいくつかの店を回りましたが、どの店も2~3分で出てきてしまう始末。
そうそうにクタを切り上げ、今晩のディナーの場所、スミニャックのビーチサイドにある「ザ・サマヤ」に向かいます。
スミニャックはクタより大人しめのエリアで、かなりな高感度ショップやレストランが並ぶところ。
バリ一の人気を誇る「ラ・ルッチオーラ」、ハイセンス人間御用達の「クーデター」、高級ホテルの「ザ・レギャン」・・・。
そういう意味では、この「ザ・サマヤ・スミニャック・バリ」も負けてはいません。
このヴィラ、日本ではまだあまり知られていませんが、2005年の開業。
インドネシアの老舗ホテル・チェーン「サンティカ・ホテル・アンド・リゾーツ・グループ」が手がけた新たな高級ヴィラ(ホテル)ブランドの第一号店。
敷地内には24棟のプライベートプール付き一戸建ヴィラのほか、さまざまなトリートメントを用意したスパ、絶景を望むオープンエアー・レストラン「ブリーズ(Breeze)」、南国の植物が生い茂る庭や美しく大きなパブリックプールなどが全てビーチに面しており、すばらしい眺めを楽しむことができるところなのです。
ブランドネームとなっている「SAMAYA」はサンスクリット語で、共に過ごすこと・時を意味し、事実ここには濃厚なラブラブ・ムードが漂っています(笑)。
案内された(もちろん要予約ですよ!)一番海側の席から見る「沈み行く夕陽」。
これは実に実に印象的です。
1分たりとも同じ景色ということはありません。
聞こえてくるのは、予想外に大きな波の音ばかり。
ビーチで遊んでいる人たちも、嬌声など発していません。
みんなそれぞれのスタイルで、でも静かに静かに、この壮大なサンセット・タイムを愉しんでいます。
夕暮れの持つセンチメンタリズムが頂点に達する頃・・・
ドリンクに続いて、アペタイザーが運ばれてきます。
この後の料理が期待できそうな小皿でした。
どんどん日が沈んできて・・・
周囲のラブラブ・ムードは最高潮に達します(笑)。
ただし、「除く、我が家」ですが・・・・。
前菜に僕は揚げたソフトシェ・クラブを選びました。
バジルなど2種類のソースが美味しく、揚げ方はタイの最高級レストランには負けますが、まずまずの仕上がりです。
アントレはバビグリン。
豚の丸焼きです。
僕らはこれが大好きで、いつもはウブドの「イブ・オカ」でローカルに混じって食べるのですが、今日はその60倍以上(!)の値段のホテル・ヴァージョンを。
さすがに高級店らしく、肉の部分がたっぷり付いているし、付くあわせにサテ等もついて、ヴォリューム満点。
ただこの料理の命、豚のカリカリ皮の部分は、そのスパイス使いの巧みさで、「イブ・オカ」のほうが上でしょうね、残念ながら・・・。
奥さんは、お馴染みミー・ゴレン(インドネシア風焼きそば)です。
これにもサテが付き、味の変化もあり、豪華な一皿に。
夕陽が落ちてからは、どんどん暗く、大きい波の寄せては返す音ばかり・・・。
礼儀正しい、きちんとした英語を話すウェイター達も声は小さめ。
無駄な音楽など何も流れず、効果的な暗めのライティング(この辺は海外のリゾートって上手ですよね)に、カップル達はますます自分達の世界に没入してしまっています。
どう考えても一人では行けないレストランでした(笑)。
サマヤ全体も日がとっぷり暮れて、ところどころの照明のみ。
何度も言いますが、この暗めの照明こそ、「リゾートの夜」なんです。
もちろんエントランスにはおなじみのバトラーの顔が・・・。
待つことなく彼の運転で、クタの「ディスカヴァリー・モール」へ。
デパートのほか沢山の商店が入っていて、クタの路面店よりは「買いたいもの」がありそうです。
奥さんはバティック製という(本当?)一枚300円強のスカートを2枚も買っていました。
後はスーパー。
いくつか持って帰れそうなインドネシア食材の調達にも成功しました。
この辺は日本人にはすべて激安プライスです。
またバトラーの運転で僕らのヴィラに・・・。
今日もなんという長く充実した一日だったでしょう。
でももう、明日は日本に帰るんです(笑)&(泣)。
バリ島も2回目の朝を迎えました。
でも、僕らは何ともう今夜は機上の人、深夜便で日本に帰るのです。
明日は朝から仕事がめいっぱい。
いつかのんびりしたロング・リゾート・ステイをしたいなぁと思いつつ、叶わぬままに・・・(泣)。
今日は朝からオープンエアのこの風呂に
リゾートらしく(笑)バブルバスで入ります。
相変わらず椰子の木の葉がそよぐ音と、鳥の鳴き声くらいしか聞こえてきません。
幸せ・・・かも(笑)って感じる瞬間です。
朝風呂の後は、ヴィラの中で朝食です。
いつものバトラーが、かいがいしくお世話してくれます。
ジュースはフレッシュ、これはスイカだったかパパイヤだったか・・・?
ここに刺さっているマドラーに注目。
シナモンで出来ています、
匂いをかいでも本当にシナモン。
ここでのドリンクすべてにこのマドラーが付いてきます。
まさにカユマニス(シナモンの意味)の象徴的一品です。
イチゴのパンケーキ。
エッグ・ベネディクト。
味は普通、でも昨日レストランで食べたほうが出来たてな分美味しい。
ヴィラまで運んできて、(丁寧すぎるくらいに)テーブル・セッティングする時間の分だけ、さめてしまう・・・これから行かれる方はルームサービスだけではなくレストランのほうでも食べてみてくださいね。
お世話になったソファ、手織りらしいイカットのクッション地が素敵です。
ここはクリーニングもすべて無料です。
出来上がるとこんなに素敵な風に届けてくれます。
籠の中は実は下着。
僕らのパンツとか靴下までお願いしちゃっています(笑)。
このサービスがあるので、持ってくる服を減らせられるんです、このリゾート。
これも、このヴィラの料金は高いけど、最終的にはまずまずの割安感を感じる理由の一つかもしれません。
うちの奥さんの戦利品、一枚300円のスカート。
実はきょう、これをはいて実家に帰っていました。
気に入っているようです。
「私はブランドよりこういうのが似合うのね・・・」だそうです(笑)。
次はパッケージに組み込まれている「2時間のスパ」です。
スパの建物にも小さいながらこんなプールがあります(観賞用)。
施術が行われる部屋です。
昨日の無料マッサージの時と同じスタッフが担当。
もう「バパXXX]「イブXXXX]と名前で呼んでくれます。
前にも書いたように、バパはMR、イブはMRSの意味です。
トリートメント・ベッドの奥は更衣室。
その奥が、これまた半オープンエアのバスタブとシャワー。
うちの奥さんのおみ足(笑)。
薔薇の花のフットバスから始まり、好きなオイルでの全身マッサージ、好きなタイプのスクラブ(僕はミネラルのタップリ入ったクレイでやってもらいました)、更には好きな香り(ミルクとかレモンとか・・・)のバスタイム・・・。
もうこの辺は写真を撮る勇気がありません(笑)。
僕も半分まどろみかけながら、天国の近くまで(どこ?笑)さまよってましたから。
仕上がりは体つるつるピッカピカ、体中の筋肉はゆるゆるに・・・。