「カユマニス・プライベート・エステート・アット・ジンバラン」に滞在したときの記録の続きです。
ゆったりした朝食も終了、自分のヴィラに戻って、僕はプール三昧、そして甲羅干し。
時々雲に隠れるものの、太陽はもうギラギラ照りつけるようになってきています。
でもヴィラのプール、かなり水が冷たいのです。
しかも深~い。
全体にプールのどこも深いのですが、一番深いところで1.6メートル位はあります。
僕が身長184センチなので、唇くらいまで水面が来る深さです。
10時には、僕らのパッケージについている30分の無料マッサージに予約が入れてあります。
予定の5分前には、僕ら付きのバトラーが「時間ですよ~、用意はできましたか?」と、ヴィラまで呼びに来てくれます。
ヴィラに電話機はいくつも付いていますが、その電話機が鳴るということはほとんどありません。
用事があれば、バトラーがすべてヴィラまで伝えに来てくれるのです。
電話はかけるもので受けるものではないようです(笑)、ここでは。
レセプションの近くにスパ専用の建物があります。
バリ情緒に満ちた安らげる空間になっていて、まずここで今日の無料マッサージ、明日受ける予定になっている2時間のスパ・メニューの内容などについて、スタッフと打ち合わせをします。
ジンジャーとシナモンの冷たいお茶を飲みながら・・・。
このスパ棟はとりたてて豪華というわけではありませんが、どこもきれいに手入れされています。
「こじんまり」という感じかな。
結構アジアの高級なスパも見てきたので、そういう意味では感激が薄くなってきています。
前回のキラーナ・スパのような絶景が望めるわけでもないですし・・・。
マッサージは30分というものの、肩と背中を中心になかなか本格的なもので、充分リラックスできました。
僕には男性の、奥さんには女性のマッサージ師が。
裸に黒の紙パンツ、それにガウンをはおるといういでたちも、最初はちょっと違和感ありましたが(笑)、すぐに・・・。
マッサージ後はヴィラに帰り、僕はまたプール、奥さんはぐだぐだタイム(笑)です。
そんなとき大活躍なのがTV(NHKが写ります)の前のこの大きなソファ。
沢山のクッションとともに、「ぐだぐだタイム」には絶好の場所だったようです。
ここでヴィラの中をもう一度ご紹介しておきましょう。
外はすごい陽の光になっていますが、屋根に覆われた日陰のここは、多少の湿気も良い方に感じられる心地よさになっています。
TVの脇のキャビネットの中には、各種のお酒、ナッツ類とクッキーの入ったガラスのジャーが置いてあって、これもすべて無料なんです。
テーブルの上には、この巨大な木のオブジェ。
オブジェ・・・・だと思うんですよ。
まさか灰皿?ってことはないし、物入れ?
この部屋のテーマがPRIMITIVE(原始的)ということなので、きっとその路線に沿ったインテリアなんでしょう。
ダイニング・スペースもとにかく広い。
何でも揃っていますよ。
棚の上の飾りも、部屋のテーマに沿ったものなのでしょうね。
改めてダイニングのほうからリヴィングを見てみると、こんなに広~~い。
これらの部分は窓は無し、24時間オープン・エアです。
掃除というかメンテナンスはとにかく大変そうですねぇ。
僕らの不在なときを見計らって行われるヴィラのクリーンアップ(メイクアプ)は、きっと死にそうなほどでしょう。
大人5人は最低必要って感じです。
今度は冷房の効いたベッドルームを見てみましょう。
僕らはツイン・ベッドの部屋をリクエストしましたが、ここヴィラはほとんどダブル・ベッド仕様のようです。
ベッドはやや小さめ、リネン類などはまずまずです。
昨日は六本木のリッツカールトン東京に泊まりましたが、ああいう「高性能ベッド+最高級リネン」というわけにはいきません。
ベッドルームから外(プール)を見るとこんな感じ。
ここの窓は開かず、夜になるとすべて木製のブラインドが下ろされます。
実はこれが大変。
木製のブラインドはかなり重く、全部を開けたり閉めたりは本当に重労働。
ま、僕らはバトラーにやってもらいますから、ラクチンですけど。
朝早くからからバトラーに「ブラインド開けて~」と頼んでも、もちろん彼らは笑顔でやってくれますし、「他に何かお手伝いすることはありますか?」と付け加えるのも忘れません。
良く訓練されています。
バトラーもそうですが、ここで働く沢山の庭師たちもよく訓練されていて、僕らが通ると、必ず道を脇によけ、笑顔を挨拶をしてくれます。
では、外(庭、プール)のほうからここを見てみると、こんな風です。
プールサイドのベッドも寝心地が良かったですよ。
正面に見ているのはまた別の建物。
泳ぎ疲れたりしたときに使うベッドのほか、シャワー、トイレなどがここにも完備しています。
ハネムーナーが滞在中けんかしたときとか(笑)の隠れ家?
ベッドを共にしたくないとき用(笑)?
ここが「うわさの」(笑)、完全露天風呂です。
開放感すごすぎです。
もう少しバスタブが大きければ、更に良かったのに。
水は濁っていませんが、水圧はやや低めです。
バスピローは最高、僕の頭に丁度良い大きさで(笑)、ここで深夜に満天の星を眺めながらのバスタイムは気持ち良いだけではなく、瞑想にも入ってしまいそうな神秘的な雰囲気も併せ持つ時間でした。
バス・アメニティーはカユマニス特製のようで、どれもシナモンの香りで溢れています。
僕はそう感じなかったのですが、うちの奥さんはこれらだと髪の毛がバサバサになるといって、持参の超高級ブランド(笑)を使っていました。
洗面台廻りも充実しています。
僕はシナモンの上品な匂いのするソープがお気に入りでした。
とてもきれいな胡蝶蘭も各所においてあります。
でも、この設定ですよ。
この洗面所もトイレもすべて完全露天。
このヴィラに宿泊する客層をよく考えての設計なのでしょう。
まさに、こういうのが「恥ずかしくない」仲の人達用のヴィラなのです。
で、皆さん、こんなに周囲に木や水が多くて、建物のほとんどがオープンエア・・・・虫とかはどうなのと気になりませんか?
ところがこのヴィラ、虫がほとんどいないんです。
確かにうちの奥さんは数箇所蚊にさされたとは言っていましたが、僕は全く・・・・。
虫にも敬遠されてる?(笑)。
こういうところが高級ヴィラの良さというか問題点だと思うのです。
つまり虫がいない、さされない裏に何があるか・・・ということです。
答えは一つ、超強力な殺虫剤の使用でしょう。
多分僕らの見えないところ、至るところに殺虫剤が張り巡らしてあるはずです。
もちろん「おやすみなさい」の挨拶のときに素敵なインテリアの蚊取り線香をたいていってはくれます。
でもあんなもので500ヘーベー周囲の蚊も虫もいなくなるものか!・・・です。
こういうリゾート地で使われる殺虫剤の(過度な?)使用は、環境破壊にならないのでしょうか?
快適さの代償に、僕らはバリの人たちの将来に何か悪いことはしていないのだろか・・・こういうアジアのリゾートは現地の安い労働力を武器に外国人にとって過ごしやすい豪華な施設を作って、何かを犠牲にしてはいないだろうか・・・・。
これ以上は考えるのをやめますが、快適さの裏に潜む問題点も突きつけられる高級ヴィラのステイです。