バリ島、行ってきちゃいました  チェックアウト後、車をチャーターして そして帰国

スポンサーリンク

2泊3日の宿泊パッケージ@カユマニス・プライベート・エステート・アット・ジンバランも終了。


昼過ぎまでレイト・チェックアウトを許してもらい、午後2時からチャーターした車で、まだ行ったことのないバリ島の西の方に出かけてみます。
日本語ガイドつきの車のチャーターは、ネットに沢山あるものの中から適当に・・・。
僕らは旅行数日前に「バリ・ツアーズ」というところで頼みましたが、う~~ん、ここが本当に良かったか安かったかどうかは、不明。
あまり考えずに(比較せずに)予約してしまいましたが、約8時間でUS$65(拝観料、チップなど込み)でした。
僕達の希望は、最もバリらしいライステラス(棚田)の風景が見たい、もうテガラランには行ったことがあるので、今度はジャティルイのライステラスを満喫したい、 そして夕陽の美しいタナロット寺院に行ってみたい・・・でした。
そうするとバリでもやや西部のほうに行くことになるので、その近くの名刹「タマン・アユン寺院」も素晴らしい、実にバリらしい・・・ということで回ってもらうことにしました。
その他、ルートを大きく外れなければ、どんなところにも寄れますとのことで、ATMに寄ってもらったり、ローカルなスーパーで下ろしてもらったり、かなり自由が利きました。
でも夕陽に間に合わなくてはですので、そう何でもゆっくりというわけにも行きません。
ガイドさんは、日本語は独学で習得したという中年の男性。
かなりのベテランそうです。
どんな質問にも答えが返ってこないということがありません。
で、最初の観光地「タマン・アユン」寺院ですが、バリ島で2番目に大きいお寺であり、「バリで最も美しい寺院」と呼ばれる寺院なんだそうです。
某観光ガイドには「きれいに整備された美しい庭園、お寺を囲む池など、広い敷地を持つ、風情ある庭園寺院」と書かれています。

17世紀にゲルゲル王朝のバックアップでできたメングイ王国。その王であるグスティ・アグン(通称:プラブ・サクティ・ブランバンガン)は、17世紀初めにブレレン国(現シンガラジャ)と戦争をし、見事勝利をおさめそうです。
しかし、この戦争の後、心の平穏を失ったメングイ王グスティ・アグンは、プンチャッ・マングー山にこもり、心身を清めるために座禅の精神修行を行ないました。
そんなある時、現在あちこちに散らばっているデワ(神霊)たちをひとつの場所に集めるよう、神のお告げがあったんだそうです。
グスティ・アグンは早速、メングイ王国に戻り、1634年に、メングイ王国の国寺として、タマン・アユン寺院を建立したとのこと、この寺のシンボルとも言える10基のメル(塔)は、デワ(神霊)たちを祀るために造られたものなんだとか・・・。
ガイドさんはもっともっと詳しくその歴史を話してくれました。
これが境内に入る正面門「コリ・アグン」です。
観光客はここから先に入ることはできません。

廻りの回廊から、その素晴らしさを拝観するのみです。

幸い拝観客も少なく、周囲からですが、ゆっくり見て回ることが出来ました。
メルが見えてきました。

池には蓮の花。
あぁ、やっぱり良いです、この風景。
僕には宗教心はありませんから、純粋に私的な美感覚からの感想です。

空に向かってそびえ立つ美しいシルエットのメル。
11層のメルはアグン山、9層はバトゥール山やバトゥール湖、ブラタン湖、5層はデワ・バルナ(水の神)、3層はジャワからの神、2層はデワ・パスッ・バダッ(動物の姿をした神)がそれぞれ祀られているそうです。

辺りは静か、いつもまでもじっと見ていても見飽きない美しさ・すがすがしさ(崇高さすら・・・)がここにはありました。

ガイド無しにはなかなか来れないこの名刹、やはり時間をかけてきた甲斐がありました。
トイレは最低限ですが、500ルピア取られます、念のため。

ライステラス

天は僕らをいつまでも喜ばせてくれません。
タマン・アユン寺院からライステラスで有名なジャティルイに向かう頃から、空の雲が厚くなり、ジャティルイに着く直前から、とうとう雨が・・・・。
残念!
せっかくこんなに遠くまで来たのに。
タマン・アユン寺院から1時間弱も車に乗り、こんなにはるばる来たのに。

山間部の天気が変りやすいのは世界の常、仕方ありません。
でも、雨+曇り空+多少の霧でハッキリクッキリではありませんが、このライステラス、さすがさすがの風景です。
以前見たウブドの近くのティガラランなどとは、このジャティルイのライステラスを見てしまうと、そのスケールの大きさで段違いです。

残念なことに稲はちょうど刈り取られたばかりの様子。
緑と土のグラデーションの、観光写真で見るようなライステラスではありませんでしたが、やはりこりゃー絶景です。

こういう景色を見ていると、空気の良さ、眼にしみる自然の色、とてつもない開放感で、本当に癒されます。
雨さえ降っていなければ、いつまででも見ていたい景色です。

ここには写真では伝えきれない真の雄大さがあります。

ここもはるばる来て良かったと思える場所でした。
いつか最高の天気のときにリベンジしたいものです。

タナロット寺院

皮肉なことにジャティルイを降りてくる頃から雨も上がり、途中に小規模なライステラスも見え隠れして・・・あぁぁ、刈り入れ前の晴天の日にもう一度来たいものだと、心底思いました。
さぁ、今度はタナロット(正式には「タナ・ロット」)寺院に向かいます。
平地まで降りてくると雨の気配はまったくありません。
でも雲がどんより、どうも有名な「タナロット寺院の夕陽」は無理っぽそうです。
境内に着くと、そこはものすごい人だかり。
今日は普通の平日なのに・・・外国人の顔ももちろんありますが、ここは圧倒的にバリあるいはインドネシアの人といった顔ばかり。
地元の人には絶大な人気を誇る寺院かつ景勝地のようです。
参道というのは、世界中こんなものでしょうか(笑)?

寺院までの両側は、相当な数の飲食店、おみやげ物屋、衣料品店でびっしりです。
着きました、タナロット寺院です。

ガイドさんの話をまとめると
・・・・・昔、ジャワの高僧マルカンディアという人がこの地を訪れた時に、ジャワから持ってきた土1籠を置いたまま帰っていったんだそうです。
月日が過ぎ、マルカンディアの持ってきた土はやがて石になり、村人達はその石を崇めまつるようになったと。
15世紀頃、同じくジャワの高僧であるドゥイ・ジェンドラがタナロットを訪れ、この地に寺を建立するよう促しましたが、村人たちは彼を無視し、中でも村長のブンデサ・ブラバン・サクティという人は彼を忌み嫌い、抹殺しようとさえしたんだそうです。
それで、ドゥイは怒り、土地を引き離し、引き離した土地(現在の寺院のある場所)で苦行を始めたと。
また、身につけていたスレンダン(腰帯)をヘビに変え、誰にも邪魔されないように守らせたといいます。
ドゥイの力を知った村長は謝罪して、人々に命じて寺を建立。
その後、村長はドゥイの一番弟子として可愛がられたそうです。
なお、タナロットという名前は「トゥンガ・ロット(直訳:真ん中の土地。海の真ん中にある土地という意味)」が変化したもの、バリ6大寺院のひとつに数えられています。
見取り図的にはこんな具合です。

あ、見えました、この景色。
空は相当に曇っていますが、でも、なんか良い感じ!です。

干潮だからでしょう、相当に多くの人が、聖なる蛇のいる洞窟の方に向かっています。
振り返ってみると、厚い雲の向こうで、水平線に落ちていく夕陽が。


こんな今にも泣き出しそうな曇り空の日でも、周囲の人を無言にさせてしまう壮大な夕陽。
もしこれが雲ひとつなく晴れわたった日の夕暮れであれば、さぞかし・・・(泣)。
方向的にニルワナの方からであれば、夕陽の中のタナロット寺院、きっと最高の絵葉書のようでしょう。
これからお出かけのmoonbow22さん、ぜひぜひゴルフとともに素晴らしい夕陽を堪能してきてください。
負け惜しみになりますが、夕陽が落ちて全体が薄暮色に包まれるとき、大きな荒い波、やや水色がかった鼠色の、海とも空とも境界が不鮮明になりかかったような夕闇の中のタナロット寺院は、なかなかのムードがあったことも事実です。

たった2泊3日のバリ島旅行だったのに、報告することがこんなにありました。

もうすぐ本当の夜が近づこうとする中、僕らの車はタナロット寺院からすぐそこの「ル・メリディアン・ニルワナ・ゴルフ&スパ・リゾート 」というホテルに向かいます。
時間はもうあまりないのですが、とりあえず何かお腹に収めたい(今日は朝食とアフタヌーンティーだけ、ランチは抜いていた・・・)ので、どこかレストランに寄ろうというのです。
セキュリティーも厳重なゲイトからホテルのエントランスまで相当な距離があります。
周囲は暗くて何があるのか分かりませんが、昼間見ればきっときれいに手入れされた緑が広がっているのでしょう。
コンシェルジェによると、日本人ゲストリレーションも常駐しているとのこと、でもあいにく今日は非番だと・・・。
簡単に各種のホテル内レストランを紹介してくれますが、どれも時間のあまりない僕らには帯に短し襷に長し、あぁどうしよう・・・。
とりあえずホテルの見取り図をもらって、ホテル内を歩き回ります。
まず眼に入ったのが、連日バリのカルチュラル・ショウを上演している円錐型のシアター「アンフィ・シアター」。

値段は一人19万ルピア++。
インドネシア料理のバフェを食べながらショウを見るのです。
今日の出し物は、竹楽器のガムラン「ジェゴク」。
あぁ、見たい!

バロン・ダンスやケチャはバリ中央部のホテルでもよく見ますが、このジェゴクはなかなか見られません。
本場はバリの西部、かなり遠くまで行かなくてはならないのです。
多い時は何十人という演奏者が、この竹製の楽器を打ち鳴らすのです。
一度だけテレビで見たこととがあって、周囲の客のトランス状態とともに、一度は体験してみたいバリの伝統芸能なんです。
まぁ、ここのはそのホテル・ヴァージョン(ショウアップされた簡単なもの?)ではありまが・・・。
でも開始が7時半からとまだ45分も・・・駄目だ時間が・・・(泣)。
奥さんはこの後のカルフールでの買物を楽しみにしている。
こういう時は僕が折れます(笑)。
で、入ったのはまだ客がほとんどいなくて、すぐに料理が出てきそうなイタリアン・レストランの「ノーチラス」。
ムードはかなりカジュアルで、壁の一部が巨大なスクリーンになっていて、スポーツ中継などをやっています。
スポーツ・バーみたい?
メニューは主にピザとパスタ、これは奥さんが注文したシーフードのパスタです。

味は?と聞くと、奥さん「お腹へってたから、美味しかったぁ」と。
ま、ここはバリですからね、シーフードはお手の物でしょう。
デザートはチョコレートのピザ。
これは想像できる普通の味でした。

「プールグリル・レストラン」というところではシーフード・バフェ+ジャズ・ライブをやっていて、やはり19万ルピア++とのこと。
バフェとかライブは時間がなくて・・・。
気ぜわしい夕食の後は、また車で最近オープンしたカルフールへ。
夜9時前くらいでしたが、かなりな人出。
スーパー内には本当にあらゆるものがいっぱい。
奥さんはここでは大して買いはしませんでしたが、売っている物すべてに興味津々の様子。
女性はいつでも買物が大好きですね。
再び車でホテルに戻り、8時間以上にわたって案内してくれたガイドさんとドライバーにお別れです。
ホテルでは僕ら付きのバトラーが待機していてくれていて、シャワーの準備もできています。
僕らはスパ棟のシャワー・ルームでゆったりシャワーを浴び、服も着替えてさっぱり。
今度はバトラーの運転でングラライ国際空港に向かいます。
お世話になったバトラーと硬い握手(+チップ)、チェックインはすぐに済み、割と豪華なラウンジで休息の後、機内へ。
1のACという寝るには絶好のシートで朝までぐっすり、です。
到着がバンコクやシンガポールからの便より約1時間遅いので、比較的たっぷり寝られた感じです。

これは洋食の朝食。
フルーツ・プレートとクロック・ムシューがメイン。
でもなぜかパンが3種類もついてきます。
炭水化物だらけ?
この日だけは仕事始めの9時には間に合わず、10時からの開始となり、廻りに相当の顰蹙を買いましたが、実質50時間くらいのバリ島滞在にしては、よく遊んだと思っています。
満足しています。
今回も良い旅でした。

おみやげ

前にも書いたように今回はそうたいした買い物もなく、ジェンガラの陶器が大物だった他は、地元スーパ-で買ったインドネシアの食材、うちの奥さんの激安衣類などで、相変わらず手荷物だけで帰ってきました。
ただジェンガラの陶器はとにかく重いです<moonbow22さん。
包装も割と簡単で、緩衝材とかを入れてくれませんので、ジェンガラの厚く大きな紙袋を重そうに手荷物として持っている人を多く空港で見かけました。
これは、「K」のロゴの入ったカユマニス・プライベート・エステート・アット・ジンバランの袋。
シナモンの香りたっぷりの客室にあるのと同じソープを2個、布で包んだもの。
シナモンそのものを使ったボールペン。
これらも僕の親しい人たちのお土産にしました。

ボールペンは10本1セットで、スパの建物で販売しています。
確か18万ルピアくらいだったか・・・・。
シナモンはカユマニスの象徴、ヴィラの至る所にこのシナモンが配されていました。
自分達にとって良い思いでになるし、このシナモンの香り漂うボールペンは、やや華奢ながら、なかなかの書き心地なので、友人達に強制的に(笑)配っています。
最後は食い物(笑)です。
食いしん坊の僕が、ローカルなスーパーやデパートの食料品売り場を何か面白いものはないかと鵜の眼鷹の眼で見ていた時に見つけたもののなかから、人様へのお土産になりうるものを二つほど。

右はなんとティムタム!
あのオーストラリアの国民的なお菓子のティムタム!
でもパッケージがバリ。
まさかバリ味のティムタム?
サンバルの味??
・・・などと思った僕がだまされました(苦笑)。
中身はいたって普通のティムタム、パッケージだけ思いっきりバリっぽかっただけでした。
空港でも見ましたが、僕らはその半値以下で買っています。
左は、すごい。
前にも書いた日本で言えばバウムクーヘンにあたるラピスというレイヤー・ケーキ。
それのなんとドリアン味!
実はまだ食べてません。
ちょっと食べるのが怖いような・・・・(笑)。
今日のおやつ・・・かも。

タイトルとURLをコピーしました