ニューオーリンズ報告、まだまだ続きます : スワンプツアー

スポンサーリンク

「遅めの朝食」兼「早めの昼食」の後、業界の仲間6人で(僕以外はアメリカ人です)、小型のスピード・ボートに乗り、ルイジアナの湿地帯スワンプ(Swamp)に分け入るツアーに参加します。
ニュー・オーリンズはさすが観光都市らしく、実に沢山のツアーが常時催行されています。
ニューオーリンズらしいブードゥー(Voodoo)に関するツアー、お化けの出そうなところばかりを回る心霊ツアー、お墓だけを回るツアー、かつての南部の豪農の館を見るプランテーション・ツアーなど何日かかっても回りきれないほどのツアーガありますが、何と言っても一番人気なのが、このツアーなのです。
ツアー催行会社も無数にあって、ニューヨークから来た友人が時間と料金をしっかり調べてくれて、僕らはLOUISIANA TOUR COMPANYという会社の
「Small High Speed Airboat Tour with Hotel Pickup」
というコースを選びました。
会社の説明によると、このツアー
「Hold onto your hat! A 1 hour 40 minutes thrill ride!
This Airboat Adventure is half High Speed ride and half tour. You will travel at speeds of up to 40mph. Then slow down for unforgettable photo opportunities. Our airboat will go where traditional boats dare to go. Yes, during the warmer months, gator’s will get so close that you could reach out and touch them. This airboat have modern, padded stadium seats that is limited to 6 passengers. It is a very personal
experience. 」
ということになっています。
「大勢乗るツアー・ボートではなく、ハイ・スピードのたった6人乗りのボートですよ、ワニも近くに見えますよ」が売りのようです。
値段は一人90ドルと、他のツアーより高めの料金設定でしたが、信頼できる会社のようでした。
「ブレナンズ」の食事のあと、近くの小さなホテルのトイレで服を着替え、そのホテルでツアーのピックアップ・バスを待ちます。
こういうちょっとした用事でホテルを使いたい時のアメリカ人のチップの使い方はうまいですね。

このバスで、ミシシッピー川を渡り、バスは奥へ奥へ約30分。
こんなのどかなミシシッピー川沿いのポイントに到着します。
客は我々6人だけ。つまり一組だけでした。
で、これがスピード・ボート。
後ろのファンを回して、轟音と水しぶきの中、ミシシッピー川の水面を爆走します。
(奥の屋根の下に係留してあるのが、数十人乗りの大型?船。これは値段が安いです)
しっかりシートベルトを締めて、運転手兼ガイドのオジさんと我々6人で、いざ出発です。
まず最初は川幅も広いところをゆっくりと・・・。

周りはもうスワンプの雰囲気がだんだんと・・・です。
音は僕らのボートの音だけ、時々鳥の鳴き声が聞こえるくらいで、本当に静かの一言です。
でも、この辺からボートは次第にスピードを上げ、直線では轟音をとどろかせて全力疾走。
あまりのスピード感と、切る風の冷たさに全身鳥肌立つほどです。
もう同僚のアメリカ人は大喜び、ほとんど遊園地の絶叫系アトラクションの乗りです。
「GO! GO! GO!」などと動物的な雄たけびの連呼(笑)。
時々ある浮島を右によけ左によけたりしながら・・・そうするとまたそのツイスト感に皆絶叫(笑)!
これはすごい経験でした。
川幅が狭くなる支流に入ると、ボートはスピードを落とし始めます。

すると、あれ・・・・・何?
何か泳いでる・・・。
出ました!
ミシシッピー(あるいはルイジアナ)アリゲーターです。
そう、ワニです


ワニは近くで見ると結構大きく、迫力充分です。
でも眼を閉じていてほとんど動きませんが、動くときの敏捷さには実にすばやいものがあります。
しばらくはここにもいる、あそこにもいる・・・とボート中が大騒ぎでした(笑)。

ニューオーリンズ郊外、というよりルイジアナ南部にひろがるこの米国最大の湿地帯(スワンプ)には、スパニッシュ・モスというコケが垂れ下がるイトスギ(Cypress)が生え、水面にはその根がニョキニョキと顔を出す、独特の景色が広がります。
その間をこうした野生のアリゲーターたちが泳ぎ、日光浴をする亀や、魚を捕ろうと身構えて微動だにしない鷺、アメリカの国鳥である白頭ワシなど、さまざまな野生動物に出会うことができます。

普通には入ることができない湿地帯の奥地、網の目のように通じる水路(バイヨー、Bayou)に船を止めてガイドがいろいろ説明してくれます。
ほんの時々聞こえる他のスピード・ボートの音以外は、ほぼ無音。
鳥の鳴き声と、水鳥の水面をかく音くらいがほんのわずかに・・・。

都会で生活しているものには信じられないくらい異次元の世界です。
ディズニーランドの「カリブの海賊」で一部出てくるルイジアナの湿地帯の「本物」がここにあり、「本物」は「作り物」とはまったく違うということを思い知らされま
した。

スピードボートは速度を落として、水路(バイヨー)の中に奥深く分け入っていきます。
夜には相当に涼しくなるニューオーリンズも、昼間のこの時間帯はさすがにアメリカ南部、日差しは相当に強烈です。
でも、スパニッシュ・モスというコケが垂れ下がるイトスギ(Cypress)が密生して影を作っているところなどは心地良さも抜群で、スピードを落としてゆっくり進むボートでは、周囲の風景にも眼が慣れてしまうと、あまりの気持ち良さに、ついウトウトしてしまうほどです。

相変わらずワニもあちこちに見かけますが、もう慣れてしまうと・・・・単なる一風景にしか見えません(笑)。

ボートにユラリユラリと揺られて、何と気持ちの良い場所だこと・・・・。

これがガイドのオジさん。
もう貫禄充分、今ここで水路に落ちてもこのオジさんが絶対助けてくれる・・・みたいな安心感がひしひしと伝わってくるガイドでした。


ボートはますます狭い水路にも入ってきます。
6人乗りの小型ボートならでは、です。
垂れ下がるスパニッシュ・モスが、このルイジアナ一帯の湿地に特有ですね。

もうワニも食傷気味(笑)?
見飽きました。

赤ちゃんのワニを捕まえて、ガイドさん、こんなことも(笑)。
友人のジェレミーもおどけて・・・。

僕も触ってみましたが、臭いも何もなく、ちょっと冷っとする感覚とまだ柔らかみのあるザラザラ感が、この大きさならペットとしても・・・なんて思わず考えてしまうほどでした。
場所によってはこういうマーシュという水草の草原もあります。

こういうところにもまたワニ、ワニ、ワニ・・・(笑)。
もう嫌というほどワニを見た(笑)後は、また爆音をとどろかせスピードボートの速力も全開でスリルを楽しみ、最初の出発ポイントに戻ります。
ガイドさんにチップを払い(アメリカでは、こういうことも必要なんです)、また送迎バスで。
僕はリッツカールトンで降ろしてもらい、すぐ荷物をまとめチェックアウト。
忙しいですが、またホテルを替わるのです。
またいつ来れるか分からないこの街、出来るだけいろいろなホテルを体験しておきたいので・・・。
チェックアウトの間に、タクシーももうエントランス横付けで待っていてくれます。
次のホテル、「ヒルトン・ニューオーリンズ・セントチャールズ」までは歩いても5分、タクシーでも同じく5分という近さにあります。
ここは宿泊料金が激安で、何と一泊139ドル++なのです。
今の換算レートだと・・・・。
果たしてどんなホテルなんでしょう。

タイトルとURLをコピーしました