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シンガポール航空(以下SQ)11便はロスから飛んでくる便。
機材はボーイング747-400で、ファースト・クラス12席、ビジネス・クラスが1階2階合わせて50席、エコノミーはたぶん300席以上はあると思われる大型機です。
僕の席は、その2階(アッパー)の非常口前、17のKという前がすごく開いている窓際シート。
たぶんここがビジネス・クラスの中では一番良い席だろうと思って、予約してあったのです。
SQの予約窓口では、僕がスタ-アライアンスでは何のステイタスも無いし、今回のチケットは無料特典券であったにもかかわらず、この席をアサインしてくれたのです。
もう大感謝です<SQ予約様(笑)。
FAに聞くところ、ビジネスクラスは満席とのこと。
本当にアッパーには1席も空きはありません。
SQの人気のほどが分かろうというものです。
シンガポールまでビジネスで往復しようとすれば30万円台かかるのに、ですよ。
(僕には出せません、そんなお金)
で、シンガポール航空は、A380、B777-300ER、A345(機種コード380、77W、345)で運航するような最新機材の路線は、ファーストやビジネス・クラスを特典に開放していません。
だから僕のこの席は、無料(特典利用)でアサインされる席としては最高のものでしょう。
実際僕の隣に座ったシンガポール在住の紳士は、僕が特典でここに座っていると言ったら、かなり驚かれていました。
彼はPPSというSQの中でも相当なエリート・ステイタスを持っているにもかかわらず・・・です。
久しぶりのSQは、さすがにFAはきびきび動くし、どの人も親切かつフレンドリー。
でもどこか「美人の、出来る秘書」みたいで、何事にも卒は無いのですが、何か心がこもっていない感じがするのは、僕がSQのサービスに感激した昔より、ずいぶん色々な飛行機に乗ってしまったからでしょうか?
それに、このスペースベッドの機材も今では古めかしい感じが・・・。
贅沢すぎる感想でしょうか?
でも、このサービス中の赤いサロンケバヤの人(この色のを着られるはチーフ・スチュワーデス)は、さすが、さすがでした。
もう海千山千、何事もパーフェクトを目指します・・・みたいな方でした(笑)。
この上のサロンケバヤの黒を着た人には、ビジネスではめったにお目にかかりません。
ファースト専門?
インフライト・スーパーバイザーの人です。
ここでも機内食を中心にSQのサービスを紹介していくことにしますね。
まずはSQ名物のサテです。
これが出ると本当SQ(あるいはMH、マレーシア航空)に乗ったんだなと実感する、名物中の名物です。
今日のはやや肉が固めでしたが、相変わらずピーナッツ・ソースは最高。
香りの強いお手拭も、あぁ、気分はもうシンガポールです(笑)。
ベタな選択ですがシンガポール・スリングを頼んだ後は、前菜の登場です。
メニューは後で回収されてしまったので(SQでは最近そうなのですか?)、詳しい料理名は不明ですが、エビのサラダです。
ソースはスパイシーなアジアン・フレイヴァー。
野菜はすべてしゃっきりしていて、とても良い状態で提供されます。
パンも多種あり、まずまずの味ですが、機内ではパンはすぐに乾燥してしまうので、すばやく食べてしまいます。
メインは和食(「花ごよみ」)を含む3種類から選べますが、僕はチキンを。
これはメインらしく、ヴォリュームもあり、ソースも美味しければ、付け合わせのマッシュポテトも野菜たちも本当に美味しく調理されています。
皿も料理も熱々で出てきて、こういうところはさすがにSQですね。
残念ながら僕のご贔屓のJALでは、このレベルは望むべくもありません(泣)。
デザートは果物籠から柿をむいてもらい、チーズとアップル・コブラーもいただきました。
コブラーは僕の好きなアメリカのママの味。
アメリカ南部が発祥の焼き菓子で、コブラーには「おおざっぱに作る」という意味があるみたいです。
リンゴの上にクッキー生地やパイ生地をのせておおざっぱに焼いたケーキ、でもこれがうまいんですよ。
付け合せの甘さを抑えた生クリームもGOOD。
昔ほどの感激はありませんが、相変わらずのハイ・スタンダード・キュイジーヌで僕らを満足させてくれるSQ。
後はもうシートの背を目一杯倒して(かなり倒れます)、クリス・ワールドで映画を見始めても・・・だめ!上の瞼と下の瞼がすぐくっついちゃいます(笑)。
そうこうしているうちにシンガポールはもうすぐ、7時間弱の空の旅はニュージーランドに比べれば、かなり短いです。