「食」は香港最大の楽しみですよね。
そういう意味では、今回の「食」はちょっと失敗系だったかもしれません。
オーソドックスに過ぎた気がします。
冒険心が足らなかったです。
その理由は奥さん連れで僕1人の旅行ではなかったこと、「香港通」(笑)の某氏の「推薦」店という店を無条件で受け入れてしまったこと・・・・。
夕方の香港島のメインストリートはとにかく大混雑。
時間の節約のために金鐘から銅羅湾(コーズウェイ・ベイ)まではMTR、銅羅湾で香港名物のダブル・デッカー「トラム」に乗りかえ、終点の?馬地(ハッピー・ヴァレー)に向かいます。
乗車賃はHK$2(30円くらい)、降りるときに払います。
乗るのはもちろん2階、すれ違うトラムやバスとのスリリングなまでの近さに大興奮、周囲の看板のキッチュさも必見ものです。
今日行く店は「譽満坊」というレストランで、「夜でも高級な飲茶が食べられる」と推薦されたところです。
確かに人気店のようで、入り口には人があふれ、それでもどんどん客が押しかける・・って感じです。
ホテルから予約のTELを入れておいたので僕らはすぐに座れましたが、予約無しではどのくらい待つのでしょう。
店の内装はレトロ風で、そう、有名な「陸羽茶室」みたいな作りです。
「忙しい」店だけあってスタッフも大忙し、ちょっと「ぶっきらぼう」で、親切心にかけます。
片言でしゃべる日本語が、その「がさつさ」に輪をかける感じです。
「高級店」という感じはしません。
でも、メニューを見ると「高級」店です。
飲茶の一品一品が高いです。
確かにそのどれにも、高級食材が使われてはいますが・・・・。
中には「金箔乗せ」なんてのもあります。
まずは、食欲増進の一品、「紅油抄手」から。
「抄手」というのは四川料理で言うワンタンのこと。
「紅油」はいわゆる「ラー油」
香菜が添えてあるのも、好き好きの一品。
フカヒレ入りの焼売にアワビを乗せたもの。
豪華だけど、味はフツー(笑)。
蝦のXO醤炒め。
白いご飯がほしくなる中華の定番。
蝦の質と量が、日本の中華料理店より上。
でも、味はフツー(笑)。
ホタテと野菜の炒め。
野菜の処理は本当に上手だし、ホタテも新鮮、プリプリ。
でも、味はフツー(笑)。
「竹筒鮑片鶏粒飯」という竹筒入りのご飯もの。
まずい訳のない一品だが、下のほうの出汁のきいたご飯に、添えられている甘めの醤油をかけて食べると、もう最高。
でも、でも、フツーだよね、このクラスの店では(笑)。
貝柱や鮑の入った蓮の葉包みの粽。
これも、やっぱりフツーの美味しさです(笑)。
これを日本の店で食べたら文句なく絶賛ものですが、ここは食の都、香港です。
これは「フツーの美味しさ」としかいえません。
僕はもっとスペシャルな美味しさがほしかったです。
贅沢ですが・・・。