二人世界

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中級以上のレストランにはたいてい「二人世界」という2人用のセット・メニューがあります。

たいていはアラカルトで頼むより安くできてますし、好きなものが入っていれば、店のスペシャリティも味わえるので、かなり「お得」といえます。

しかも、夜の「二人世界」より昼用の「二人世界」のほうが安くできているので、2日目のお昼に、ホテル直結のショッピング・モール「パシフィック・プレイス」内の人気レストラン「采蝶軒」で試してみました。

この店、ロンドンなどでは「ZEN」という名前で店を出していますし、「采蝶軒」の名前では上海にも進出しています。

店の中央には、風水的に最高という形でシュールな龍のオブジェが飾られています。

店には、およそ300人は入っているでしょう。感じ的には、ギューギュー詰めです。

おしゃれなショッピング・モール内の店なのに、ここは喧騒の真っ只中、まさに「食のカオス」です。
そんな中でも、料理は待たされることもなくサーブされます。
空になったお茶の瓶にも、常に気を使っています。
雑なようでいて、眼は行き届いています。
これはすごいことです。

まず最初のお皿は、普通に又焼(チャーシウ)です。
でも、これが美味しい、素晴らしい出来です。
外はカリカリ、中はジューシー。
焼き物の極致、さすが香港の店です。

フカヒレと細切りチキンのスープです。
フカヒレの量もみすぼらしくなく、口の周りのベタベタ感も、相当のコラーゲン量を感じます。


それなりの大きさの鮑が出てきてビックリ。
これは何頭くらいの大きさになるんでしょう。
久しぶりのナイフとフォークで食べる鮑です(笑)。
歯にネットリ絡みつく鮑の食感・・・しばらく忘れていました。
オイスターソースも美味しく、あぁ、幸せ(笑)。

次のこれも最高です。
牛肉に見えます?
これ、鳩肉なんです。
薄切りのガーリックとと炒めた鳩肉は、柔らかく、とにかくジューシー。
この店のスペシャリティというのも頷けます。
「富貴黄金蝦」というこれまたこの店のスペシャリティ。
塩漬けの卵をまぶして揚げた蝦です。

野菜とゆず味のツミレの炒め。
もうこの辺で相当お腹いっぱいになってしまいました。

雲南ハムとホタテの炒飯。
ご飯の粒立ちと、その周囲に絡んだ卵、ハムもホタテも渾然一体となって、素晴らしい出来の炒飯でした。

香港などのレストランの良いところは、結構気軽にメニューの一部を変えてくれるところです。
ここでもフルーツの盛り合わせというセット・デザートをマンゴ・プリンに変えてもらいました。
マンゴ・プリンの出来は残念、普通でしたが、コース全体としてはなかなかの高評価です。
ホテル内などの超高級店の半分の値段で、これだけのものをお昼に食べられるんですから、香港のレストラン、恐るべし。

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