26時間の台北旅行 「義泰行」のからすみ

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16:50PM
断続的な小雨の中、古い台湾が残る「迪化街」に到着しました。
ガイドブックで見た昔ながらの雰囲気が左右に広がります。
漢方薬屋、乾物屋、食料品店、衣料店・・・・もう、どこで何を買ったらいいかわからないほどのどれも伝統ありそうな店が連なっています。
雨も降っていたので、残念、そのレトロな町並みを写真に収めるのを忘れてしまっていました。
その代わりにネットに落ちていた写真を。

本当にこんな感じです。
でも、僕らはこういう有名店はパス。
迪化街から少し外れた永楽商場というめちゃくちゃ鄙びたアーケードを目指します。

そこの「義泰行」という名前の店こそ、数ある「からすみ」の店でもこだわりの店として知られている名店なのです。
見るからにオールドスタイルでしょ?

置いてある秤もなんともレトロです。

店にはとりあえず中華食材の缶詰なども置いてありますが、どうもこれは単なるディスプレイのようです。
取引はずばり、からすみだけのみ。
店の切り盛りはこのおじさんとおばさんだけです。
おばさんお手製のからすみも提供され、座ってゆっくり世話話から・・・というオールドスタイル商法です。

おじさんの日本語は最小限、でも英語がブロークンながらかなりいけるので、意思疎通は充分です。

見てください、この色艶と大きさ。
お土産屋などで売っている一度燻製したりして真空パックになっているものとは違い、これは生をそのまま冷凍したフレッシュなもの。
値段は普通の食料品屋のよりずいぶん高いですが、それなりの価値はありそうです。
からすみに関しての一般的な知識はwikiを参照していただくとして、台湾のからすみに関して少しウンチクを。

まず台湾ではからすみを「烏魚子」(台湾語:オーヒージー)といいます。
現地での食べ方は表面の薄い膜を剥ぎ取ってから、酒を表面に軽く塗り、弱火で裏表を一、二分ずつ繰り返し火あぶり、表面が白くぶつぶつになるまでかりかりに焼き上げます。
出来上がったら、それを薄くスライスして、大根や葱と一緒に爪楊枝で刺して食べらる事が多いようです。
まさに義泰行で出されたスタイルですね。
イタリアではもちろんボッタルガですが、うちではイタリア風にパスタと絡めても食べる予定にしています。
でも大根の薄切りと食べるのも・・・・・涎です(笑)。
この店は基本的に卸の店、もちろん僕のような個人客にも対応してくれますが、1つ2つ買うという店ではなさそうです。
僕はここで、僕の本当に大切な方たちへのお歳暮としてからすみを買い、日本に戻ってからお一人お一人に僕自身でお持ちしました。
そんな使い方がピッタリの、本物志向のからすみ専門店でした。

17:20PM
帰りのタクシーも拾ってくれて、しかもタクシーの運転手に100元札を握らすのです。
「足らなければ、悪いけど払ってください」と。
お礼を言うと「これが台湾のオールドスタイルです」と言うのです。
・・・ということでホテルには、自己負担たったの20元で無事到着しました。

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