シンガポールといえば・・・アフタヌーンティーとカヤトースト

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アフタヌーン・ティー

いつもここにコメントをいただく好(ハオ)くんさんは、大のアフタヌーン・ティー好きとお聞きしています。
それでというわけではありませんが・・・・シンガポールはアフタヌーン・ティーがとてもポピュラーと・・・・忘れないうちに僕が体験した午後のお茶の時間を報告しておきます。

場所は、フォーシーズンズホテルの「ONE-NINETY」というホテルの住所をそのまま名前にした、このホテルのコーヒーハウス的位置づけのレストランです。
この名門5★ホテルは、僕が2泊めに泊まったヒルトン・シンガポールのちょうど裏に位置していて、ヒルトンの2階から直接行くことが出来るので、個人的にとても便利だったのでここにしたのです。
エアコンの効いたインドアの席もありますが、このレストラン、何といってもこの開放感溢れるアウトドア・シートを選ぶのが正解でしょう。
高い天井、コロニアルな雰囲気、バリ風なアクセント、近すぎないテーブル配置、礼儀正しい黒服たち・・・素晴らしい雰囲気です。

これがこのホテルのアフタヌーンティー・セットです。
伝統に忠実というよりは、このガラスの3段トレイ(「ティースタンド」って言いますよね)に象徴されるように、独特のモダニティーというかアレンジを加えたアフタヌーンティーで、お茶も各種の紅茶の他にいろいろなフラワー・ティーが揃っていたり、典型的なキューカンバー・サンドイッチの替わりに小さいけれど手の込んだサーモンなどのサンドイッチだったり、ケーキ類も以外にアッサリしたものが並んでいたりと、工夫が凝らされています。

よくアフタヌーン・ティーとハイ・ティーを混同している人がいますが、正確には(というか、シンガポールはこの区別には比較的厳格なほうです)、別のものですよね。
定義的に言えば、「アフタヌーン・ティーに類する習慣にはさらに遅い時間のハイ・ティー(High tea)がある」ということになるでしょうか。
これは、アフタヌーン・ティーが小さなラウンジ・テーブルで出されるのに対し、ハイ・ティーはメインの(high)テーブルで出されることからその名が来ているそうです。
また、アフタヌーン・ティーが上流階級から始まったものであるのに対し、ハイ・ティーは労働者階級・農民から始まったもの、とも聞いたことがあります。
ハイ・ティーは夕方のお茶であると同時に、事実上の夕食でもあったようです。
紅茶や、サンドイッチなど軽食や菓子類のみならず、肉料理や魚料理も出され、むしろ肉料理・魚料理の方が主だったるするため、ミート・ティーとも呼ばれたはずです。
このレストランでも、土曜日だけは「サタデイ・ハイ・ティー」と別名で別料金、なんとそのメニューには
HIGH TEA
Served with your choice of Coffee or Tea
★Local Chinese-Style Selections
Poached Chicken
Roast Duck
Grilled Sweet Pork
Roast Pork Belly
Steamed Ginger Rice
Wok-fried Vegetables
Local Snack Pie-Tee
★Indian Tandoori
Tandoori Chicken, Prawns, Fish and Vegetables
Assorted Naan Breads
Dahl Curry, Raita and Assorted Papadam
Kacumba Salad
Indian Potato Salad with Curry Leaf
Chickpea Salad with Masala Spices
★Japanese Corner
Assorted Sushi and Maki Station with Condiments
Cold Buckwheat Soba Noodles with Condiments
Crispy Shishamo with Wasabi Mayo
Japanese Crispy Chicken
Agadashi Tofu and Gyoza
★Dim Sum
Steamed Rice Cake with Slow-braised Pickled Vegetables
Steamed Sweet Turnip Dumpling with Sweet Dark Soy Sauce
Steamed Siew Mai with Hot Bean Sauce
Steamed Seafood Dumplings
★Indonesian and Malaysian
Indonesian Style Gado Gado
Assorted Satay and Condiments with Spicy Peanut Sauce
Nasi Goreng ? Spicy Fried Rice with Vegetables and Egg
Beef Cheek Rendang
Net Pancake
Sayur Lodeh – Slow-cooked Vegetables with Coconut Gravy
Malaysian-style Chicken Curry
★Cantonese
Crispy Shrimp Wrapped with Wonton Noodles
Steamed Glutinous Rice with Dried Shrimp and Peanuts
Braised Beef Stew with Crispy Noodles
Congee with Condiments
★Singaporean Favourites
Laksa Noodles with Condiments
Bak Kut Teh – Braised Pork Ribs in Chinese Herb Soup
★Desserts
Hot Selection ? Red Date and Longan Tea, Green Bean Soup and Black Glutinous Rice
Selection of Homemade Tropical Ice Creams
Assorted Desserts ? Nyonya Kueh, Soursop Pudding, Pumpkin Custard, Forest Berry Jello, Raspberry Cheesecake, Hazelnut Royaltine and Pandan Kaya Cake
Chocolate Fountain with Condiments
Beverage Station – Local Beverage Specialties
Ice Kacang with Condiments
とあります。
でも、これじゃぁ単なるインターナショナル・ビュッフェですよね(笑)。
アフタヌーン・ティーの持つ優雅な感じはなさそうです。

ケーキはいくらでもお替わりが出来るそう・・・でもそんなには入りません(笑)。
トレイを片付けてもらって後も、お茶だけでまったり。
バリ風のインテリアと流れる水の音、座り心地の良い椅子・・・実にリラックスした時間が流れました。

で、総合評価ですが、僕はいわゆるアフタヌーン・ティーのベストをロンドンのマンダリン・オリエンタル(あるいは極初期の香港のマンダリン・オリエンタルの「クリッパー・ラウンジ」)のと考えているので、それらを初めて体験したときの衝撃度に比べれば「普通よりちょっと上」って評価ですかね。
厳しすぎなのはお許しください、僕の個人的な評価です。

さて、このフォーシーズンズホテルはさすがに5★ホテル、どこもかしこも華美に流れすぎないエレガントさに溢れていていました。

ここの中華料理レストラン「JIANG-NAN CHUN」もとても評判が良いのでお昼の飲茶でもと思っていましたが、もう入るお腹の余裕が無くてやむなく断念です。
42時間の滞在じゃぁ、無理ですよね。
ロビーはこんな具合です。


いつか僕も・・・・(笑)。

ヤクンのカヤトースト

最初の夜のホテルは、あとで詳述しますが、中華街にあるホテルを選びました。
有名なホーカー・センターの「マックスウェル・フード・センター」に歩いても1分というロケーションに惹かれたのです。
MRTの駅で言えば、タンジョン・パガー駅の近くになります。


「古さ」がまだまだ残っていそうなこの地区も、シンガポールの急速な発展の例外ではありません。
街はどんどん変っていきます。
いたるところで工事中です。
でも最近は、表面だけ昔のスタイルやデザインを残して、中をそっくり近代化して作りかえるという手法が多く取られるようになり、僕の泊まったホテルも実はその一例なのです。
そのタンジョン・パガー駅の近くに、シンガポール名物のカヤ・トーストの店「ヤクン」がありました。
漢字で書くと「亜坤」となるようです。

日本でも豊洲の「ららぽーと」などにこの店の支店が出来て、すっかりお馴染みになったカヤ・トースト。
卵、ココナッツミルク、パンダン・リーフ(香り付け用の葉)、砂糖で作られたカヤ・ジャムをバターと一緒に、カリカリに焼いた薄焼きのパンに塗ったものです。
この味を広めたのが、1944年にシンガポールで誕生したカフェ「ヤクン(カヤ・トースト)」。
創始者であるロイ・ヤクンという人が、小さな屋台村の一角で奥さんと一緒に始めたヤクン・カヤ・トーストですが、当時まだ珍しかったカヤ・ジャムの味は、あっという間に話題になって、今ではシンガポールのいたるところに店を構えるようになりました。
このカヤ・ジャム、カヤ・トーストにもうるさい人は多くて(笑)、自分の好みはキリニー・コピティアムのほうだとか、いやカヤ・ジャムはラッフルズのしか食べない・・・とか、百家争鳴です。

でもこのブラウンの薄いパン、カリカリの焼き具合、ジャムの塗り方、やや塩味のきついバターの量、切り方・・・そのすべてがシンガポールのカヤ・トーストの基本であることは間違いないところでしょう。
たいていのシンガポール人はこれに半熟卵をつけてセットにして(胡椒や少量の醤油などで味を付けて食べる人もいます)、トーストに卵を崩した黄身に絡めて食べています。
僕にはちょっと卵まではTOO MUCH(笑)なので、マレー風のコーヒー(コピ)のみ付けます。
これがまた濃くて、甘~い。
窓が大きくてオープンエア感覚を取り入れたこの店、街路樹の緑豊かな外を見ながらゆっくりコーヒーをすすっていると、「あぁ、今俺はシンガポールにいるんだぁ」の実感がふつふつと沸いてきます。

このカヤ・トーストとコーヒーで日本円にして170円くらいなのもうれしいです。

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