久しぶりに新宿に出ました。
若い頃は毎日のように、ちょっと前までは少なくても1~2週に一度は出歩いていた街。
でも最近は、残念ながらトンとご無沙汰です。
仕事を済ませた早めの夕食には・・・「トンとご無沙汰」で思い出した「トン」(こじ付け!)・・・・に引っ掛けてトンカツを。
この辺でトンカツというと、僕のご贔屓は昔から3丁目の「三太」か伊勢丹パ-キング近くの「王ろじ」。
で、今日は「王ろじ」のほうへ。
この店があの伊勢丹から歩いて1分のところにあるんです。
地味でしょう?
昔聞いたところによると、大正時代フランス料理のレストランとしてスタート。
カツレツに人気が集まったのをきっかけに洋食屋に転向した店なんだそうです。
こういう店、普通は「とんかつセット」なんてのを頼みますよね。
でも僕の好物はこれ、「とん丼」です。
「とん丼」?
これはこの店独特の呼び方で、要はカツカレーのことなんです。
何で僕はこれが大好きか?
理由の①は、まず「トンカツ」ありき、だから。
揚げたてさくさくのトンカツは相変わらず絶品、かなりな出来です。
肉も美味しいです。
理由の②は、カツにちょこっとかかっているウスター・ソースの懐かしさ。
理由の③は、カレーのルー。
リンゴとか入ってそうなマイルドな色のカレーなのに、ピリッとした辛さもあり、レトロな昭和の味がする好みのルーなんです。
理由の④は、この独特の器。
確か昔からこれでした。
皿と上の器は一体になっているんです。
小さな店は昭和の香りが一杯で、思わず僕の青春時代にタイムスリップできる、和みの食堂(レストラン?)でした。