サンフランシスコ@夏休み  ポストリオ

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ポストリオ(POSTRIO)は、サンフランシスコで「アメリカ料理」というジャンルで検索すればたいていトップにその名前が出てくる、ウォルフガング・パック率いる名レストランです。
このグルメ都市に来たからには、B級・C級グルメからこうしたファイン・ダイニングまで、シーフードから全米有数の中華街を擁する町でもあるので中華料理まで、出来るだけヴァラエティー豊かな料理を試したいのです。
(ほんと、僕たちは食いしん坊)
そういう意味で今日はいわゆるカリフォルニア・スタイルのアメリカ料理、いわゆるシーフード中心のレストラン({アクア」とか「ファラロン」など・・・)とは、またちょっと狙うところが違う店のようです。
まぁ、結果的に直前の予約で、しかも今日は土曜日、ここを取れただけでもコンシェルジュに多少大目のチップを握らせた甲斐があったということでしょうか・・・そう考えることにします(笑)。
店のポリシーは
Postrio serves contemporary American Cuisine. It is a daily changing menu focusing on fish, meats and produce from small, local bay area farms. Everything is made in-house including all of our bread, pastas, and pastries. We also smoke our own salmon, sturgeon and meats. A team of butchers take care of all our cuts of meat and fish.
なんだそうです。

僕らの行った夜のポストリオの写真ですが、ちょっと近づきすぎました。
ホームページの写真を転載しておくと

こんな感じです。
僕らが泊まっているヒルトンからほんの数ブロック、歩いて数分のところです。
レセプションでは満面の笑みで迎えられて店内へ。
店全体のデザインとしては、モダン・シックに温かみのあるクラシカルさを付け加えたものと言えるでしょうか、絵とかガラスの彫刻などは、すべて名のある作者の手になるもののようです。
照明器具もとても凝っていて、イタリアっぽい豪華なもの。
それらが本当に嫌味なく、エレガントに調和しています。
キャパシティーはとても大きく(200席弱か?)、高級なのにカジュアルさを感じさせてくれる雰囲気は、やはりここがアメリカで、ヨーロッパではないからでしょう。
エントランスを入ったところがバー・エリア。
奥に行って数段下がると、そこがメイン・ダイニングとオープンなショウ・キッチンになっています。
サービス陣はすべて男性。
見るからにサンフランシスコらしい男性(マッチョなゲイ・・・という意味です)がやたら目に付きますが、さすがに彼らはサービスのプロ、全員の動きのなんと的確ですばやいこと、素晴らしいチームです。

あまりお酒の強くない僕らは店の中では一番安いシャンパン(モエのインペリアル・ロゼ)で乾杯の後、VOSSの水(これはどこでもよく見ました)でお料理をいただきます。

メニューにない無料のアミューズは、暖かいマッシュルームのスープ。
タイムでアクセントがつけられています。
軽いけど、風味充分・・・う~ん、これからが期待できます。
パンとの相性もピッタリ、バターもエシレではありませんがそれに引けを取らない美味しさです。

第一の前菜は、こりゃ日本の寿司の変形です。
いわゆるアメリカで言うスパイシー・ツナ・ロール。
ワサビ・オイルの山葵も本格的なものを使っています。
う~~ん、まさにカリフォルニア・クイジーヌです。

今度はロブスターです。
コーンプディングが付いています。
これも繊細だけど、ハッキリした味付けで、さすがのお味です。
量もアメリカらしくない量で、好感が持てます。

次はソテーをしたシーバス(鱸、スズキ)の料理です。
カプチーノ仕立てのソースに、ハマグリが散らされ、フェンネルでアクセントがつけられています。
周囲にオニオンやポテト。
これも魚の味を充分に引き出して、魚類はそれほど好きではない僕にも、魚臭すぎず、本当に美味しくいただけました。
どれもソースの出来が秀逸です。
今度は肉です、ダック・ブレストです。
トウモロコシのポレンタ、珍しいところでは日本のまいたけも入っていて、それをまとめるやや甘めの中華の技法も取り入れた芳醇なソースが最高、残ったソースもパンでぬぐって食べちゃいました(笑)。

お口直しのシャーベットです。
上品なカシスとレモネード(!)の味、その歯ざわりもちょうど良い状態で供されます。

そしてメインのラムが登場です。
付け合せにラタトゥイユ、にんじんとオレンジのソースにミントの香りガ漂って、これもただただ「旨い」の一言。
匂いの処理もバッチリで、ラムらしさしさを充分に味わうことができます。
メインらしく油っけも程よくあって、お腹をガツンとしっかり締まり、これは良いメニュー構成です。
これだけ色々出てくるのに、うちの奥さんまでペロリと全品食べられてしま
うのは、量の問題だけではなく、一つ一つのソースの差別化と素材の良さに尽きるのでしょう。
デザート系に入ります。
まずはチーズ・ボード。
チーズの名前は長すぎて忘れちゃいました(笑)が、カリカリのラスクと蜂蜜との相性の良いこと。
癖のあるチーズなのに、相当なチーズ嫌いでも食べさせちゃうような一皿です。

このあとシェフからというソフトなマカデミア・チョコチップ・クッキーもでて(アメリカっぽいですね!)、本当に最後の(笑)デザートはストロベリー・ショートケーキでした。

基本をモダンにアレンジ、素材が良質なのは良く分かりますが、こういう5★レストランならではの派手さに欠けるかなって気もしました。
コーヒーもいただいて食事時間約2時間半、素晴らしいグルメな時間を過ごせました。
料理だけだとん団も以外に安くて、一人US$87++。
日本だったら一体いくら取られるんでしょう!
で、最後にシェフが挨拶に来てくれました。
なんと日本人です。
でもアメリカ生まれの。

カミムラさんとおっしゃって、今年の初めまでビバリーヒルズの「スパーゴ(SPAGO)」でスー・シェフをしていた人。
「スパーゴ」は、マウイ島のフォーシーズンズ・ホテルの中にも、ラスヴェガスにもあるので、日本人にも超有名なレストランですよね。
ウォルフガング自らのの大抜擢だったんだそうです。
この日も何とお客が200名を越したそうで、う~~ん、カミムラ・シェフ、もう満面の笑みです。
こういうところでも日本人、がんばっていますねぇ。
カミムラ・シェフ、貴重なお時間を有難うございました。
「日本語話していないから、日本語が変になっちゃってます?」
彼にそんなこと言わせないように、サンフランシスコにお出かけの皆様、もしちょっとハレの日には、ぜひここをご利用くださいませ。
応援しています<カミムラ・シェフ。

長い長い今日も実はこれで終わりではありません。
奥さんはベッド行きですが、僕は深夜からのR&Bのショウに出かけるのです。
すごい、すご「すぎ」のスケジュールが続きます(笑)。

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