4時に終わる午後のセッションを早めに切り上げて、ヒルトンに帰りチェックアウト。
(レイト・チェックアウトには渋いホテルでしたが、ダイアモンドのステイタスをちらつかせて、何とかOKを・・・)
例によってジップ・チェックアウトなのでフロントに寄る必要がなく便利、簡単です。
つまりもう荷物は詰めてあるので、ホテルまで乗ってきたタクシーをホテル前で待たせ、5分後にはまたそのタクシーで次の宿泊ホテルである「ザ・リッツカールトン・ニューオーリンズ」に向かえたのです。
ニューオーリンズのリッツカールトンはカナル・ストリートというニューオーリンズ一の大通りに面していて、バーボン・ストリートを含むフレンチ・クォーターにも、CBD(セントラル・ビジネス・ディストリクト)というビジネス街にもともに数ブロックという素晴らしいロケーションにあります。
とても礼儀正しい親切なベルマンですが、このドアにはいたりいなかったり。
宿泊客が使う裏のドアにはちゃんとベルが常駐していて、フル・サービスしてくれます。
これ、このホテルのポリシーのようです。
観光都市ですからパブリックな部分の人の出入りは激しい、そこには「適当に」人を貼り付けておいて、ホテル宿泊者、特に「メゾン・ニューオーリンズ」と呼ばれるクラブ・フロア宿泊者のみが利用できるような場所には、相当の人力を配している・・・そんな感じです。
だから知らない運転手がこのカナル・ストリートのエントランスに車をつけるとベルがいなくて誰も荷物を運んでくれない、自分で2階のフロントまで荷物を運ぶ・・・そんな羽目になってしまいます。
そういう体験をした人は、このホテルを「他のリッツカールトンの域には達っしていない(劣った)ホテル」という評価(「Trip Advisor」などでよく見られる意見です)をします。
僕も最初はそう思いました。
でもフロントに行き、僕の予約を見てからの流れるようなチェックイン作業と連携の素晴らしさは、さすがニューオーリンズで唯一のAAAの5ダイモンドのホテルだと思わされます。
レセプションはご覧の通りのリッツカールトン・デザイン。
館内は至るところ「貴族の館」スタイルで、それにニューオーリンズ・スタイルと言うのかルイジアナ・スタイルと言うのか南部的な甘さが加わった独特のもの。
好き嫌いはあるかと思いますが、華美さを若干抑えたエレガントなインテリアで統一されていると言っていいと思います。
「メゾン・ニューオーリンズ」と言ういわゆるクラブ・フロアに行くには、複雑な道・エレベーターを通らなければたどり着けないように工夫され、セキュリティーは十分。
大きく3部屋分もあるそれぞれ違う雰囲気のラウンジ、レセプション・エリア、専用エレベーター前とどこにもスタッフの眼があります。
ちょっとでも躊躇していると「何か御用ですか?
私に出来ることはありますか?」
とやさしい口調で微笑みながら聞いてくれます。
僕の部屋はこんな感じ。
まず眼に入るこのベッド、何かすごいですねぇ(笑)。
天蓋つき。
この枕の多さ。
あと写真では分かりづらいかもしれませんがベッドの高さが尋常ではない。
184センチの僕が「よいしょ」と上る感じの高さ、今まで体験したホテルの中で一番高い位置にあるベッドです。
(大昔バックパッカー時代、東南アジアで体験したドミトリーの2段いや3段ベッドは別にしてね・・・笑)
部屋まで僕を案内してくれたオニーさんは、僕の重いトランクを決して下に置きません。
すべて手に提げた状態で、僕がレセプションで部屋の説明など受けている間も、直立不動で僕の後ろで待っています。
部屋に入るや暖炉の前にトランクを置き、窓をあけ、備品やバスルームをチェックし、僕がレセプションで飲み残したウェルカム・ドリンクの残りも運んでき、氷のバスケットも用意します。
(部屋に冷蔵庫などありません、必要があればメイドを呼び、欲しいものを出してもらいます。すぐに豪華なグラスやトレーとともに希望のものが運ばれてきます、もちろん当然それなりのチップが必要ですが)
ものすごい手際の良さにチップを弾まないわけには行きません。
「貴族の館」風ですが、AVなどはすべて最新のハイテク完備です。
氷を用意するのもこんなにきれいにセットしてくれなくても・・・(笑)。
ただこの部屋、窓の外は「同じリッツカールトンの別の棟」ビューです。
だから眺めに関してはぜんぜんダメダメです。
この小箱は何?
うわ~~っ、ポットと各種インスタント飲み物入れでした。
洗面所も、ヒルトンなどと比べると豪華。
備品の数がぜんぜん違います。
バスタブはでか~~~い。
深い。広い。
2人用?
あと両脇のキャンドルを見てください。
これに火をともして、アロマオイルをたいて、入浴するんですね、きっと。
僕はしないけど・・・(笑)。
バスアメニティーはブルガリのオーテブラン。
六本木と同じです。
もちろんシャワーブース、バスローブ付きです。
ネットで見てもこのホテルの紹介記事はほとんどなかったので、やや詳しめに載せて見ました。
クラブ・フロアにあたる「メゾン・ニューオーリンズ」のラウンジです。
ここもう完全に「貴族の館」風。
ここの他にもバフェ・テーブルのある部屋、書斎風な部屋の計3部屋でラウンジは構成されています。
F&Bは一日中何かしらがテーブルに並んでいます。
今は夕方遅いけど、まだライト・ランチ。
質はどれも上々、美味しかったです。
もう少しするとイブニング・カクテル・タイムが始まります。
館内を少し歩いてみます。
ますはスパ。
最近はしんりゅうさんのために、とりあえずスパは覗いてくるようにしています(笑)。
そのメニュー表には、たとえば男性用だけでもたくさんのメニューが並んでいましたよ。
ただ「怖い」のはメニュー表に値段が記載されてないこと・・・僕のようなスパ・ビギナーにはこれは超「怖い」です(笑)。
もちろん説明を聞くだけで、体験はしませんでしたけどね・・・(汗)。
さて、今日はハロウィーンの日。
ホテルの中庭のテラスには、いろいろなハロウィーンの飾り付けが出ています。
ハロウィーンとは某辞書を引くと
「ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。これらから身を守る為に仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた。601年に法王1世が宣教師にケルト人へキリスト教改宗の策として、「ケルト人の信仰法である木の伐採は行わずに、木の真上にはキリストの神様がいてそのために木を信仰し続けなさい。と広めなさい」と言ったのがいまのハロウィンになったきっかけでもある」
とあります。
家族の墓地にお参りし、そこで蝋燭をつけるという地方もあるようです。
墓地全体が、大きなランタンのように明々と輝くと言いますから、、日本のお盆の迎え火、送り火にも似ているかもしれませんね。
これに因んで、31日の夜は、カボチャをくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン」(お化けカボチャ)を作って、魔女やお化けに仮装した子供達が「トリック・オア・トリート(Trick or treat. お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」と唱えて近くの家を1軒ずつ訪ねるのです。
日本人にはグロテスクに見えるや精霊や魔女のコスティウムでパーティーに参加する人も多く、ホテルの飾りにも、髑髏まで登場していました。
さぁ、今晩も忙しいです。
8時からは公式のパーティーもありますし、でも今日はハロウィーン、ニューオーリンズのハロウィーンは大変なんです。
そんじょそこらのハロウィーンとは違います。
まるでマルディグラ状態・・・大パレードもあるんです。