アンジェロ・トロイアーニの「イル・コンヴィーヴィオ」は運よくこの日までの営業で、滑り込みセーフ。
本当にラッキーにも、このミシュラン1☆レストランを前日予約で、とることが出来ました。
まず、場所。
これがすごく分かりづらいです。
大まかに言えばナヴォーナ広場の近くですが、相当細い小道を奥に入った、「えっ、こんなところにあるの」的なところに、ひっそりとあります。
大仰な看板もまったくありません。
タクシーで行って正解です。
昼はやってません、夜だけです。
入ると、バー・コーナー。
奥にダイニングが広がります。
シンプルだけど、とてもエレガントです。
かかっている絵も高そうだし、ナフキンなどのリネン類、カトラリーなども一目で高級なものと分かります。
部屋は間接照明で、やや暗め。
オープンそうそうどんどんテーブルが埋まっていきます。
正装している人もいますが、大体はスマート・カジュアル以上、ヨーロッパに人はドレス・ダウンが上手ですね。
見習わなくちゃ・・・・って、一生無理ですが(笑)。
テーブルの上のランプも人形も、いかにも上質なもので、部屋全体の柔らかい雰囲気をさらにランクアップさせています。
照明が暗いので、うまく写真が取れません。
フラッシュをたくのがためらわれる、雰囲気です。
記録のためだけに撮った写真ですので、「ほとんど見えない」写真もあるかと思いますが、お許しください。
おすすめの「デグスタツィオーネ・メニュ」は95ユーロだったのですが、料理名からいったいどんなものが出てくるか全く想像付かないものが多すぎたので、アラカルトからにしました。
まず最初には、みなさん水を注文しています。
もちろん産地別に水も選べます。
それからワインです。
ワイン・リストは持っているだけで手が痛くなるほど大冊です。
(地下には2~3万本のワインがあるそうです)
ここには載せませんでしたが、この時ばかりは我が家もと、重厚そうに見えますがとても親切なソムリエと相談してワインを・・・・・。
美味しかったですが、後でお会計を見ると目の玉が飛び出るほど(笑)高かったです。
ちょっとしたアミューズグールのあと、正式の4種盛り前菜が。
見た目にも綺麗で、全体にあっさり、ふんわり、ヘルシー。
旧来のイタリア料理のアンティパストの油っぽさとは一線を画す、ヌーベル・イタリアンです。
魚介系の詰め物をしたズッキーニの花と、リコッタチーズをミルフィーユ状にもって、別添えの唐辛子味のシャーベットを付けながらいただく、プリモ・ピアットです。
コンセプトが斬新!それでいて美味!
口の至福です。
パスタはビーフのラビオリです。
ソースがフルーティーで薫り高く甘酸っぱいのですが、これがすごい!
最高に合います。
ラズベリーやワイルド・ベリー、赤ワインなど複雑なハーモニーのソースは、舐めちゃう(笑)ほど、でした。
メインは英語のメニューでGuinea Fowl、そうです僕の好きなホロホロ鳥にしました。
これがまたすごい、僕の経験したホロホロ鳥BEST3に入る出来です。
「パサパサ気味のチキン味」なんて偏見を、確実に捨てさせるジューシーな鳥そのものの質の良さと、バルサミコ酢メインのソースの絶妙さ。
ああ、このレストランに来てよかった、というお味でした。
暗くてほとんど見えない写真でしょ、ごめんなさい。
この後のドルチェ類は省略しますが、メインの料理ほどは・・・って感じでした。
値段を別にすれば、本当に美味しいヌオーボ・イタリアン、そして居心地のいいレストランでしたよ。