タクシー運転手の「俺はムール貝が好きなんだよね」の一言で決めた、パリに戻っての1食めは、このムール貝専門店です。
その運転手の「美味しいところを知っているよ~」の一言で、てっきり地元の人だけが知っている隠れた美味しい店に連れていってくれるのかと思いきや(笑)、案内されたのは、この「レオン・ド・ブリュッセル」(Leon de Bruxelles)というパリ中に沢山の支店を持つファミレス風の大型店でした。
ま、でも良いです、美味しければ・・・(笑)。
その時は本当にそう思っていただけだったのですが、日本に帰ってきて調べてみると、何とこのチェーン、ブリュッセルの「シェ・レオン」(Chez Leon)のフランス店だというのです。
ベルギーに行ったことのない僕だって、その店の名前くらいうっすらと知っています。
そうかぁ・・・システムは日本やアメリカのファミレスと同じ感じ、メニューの作りや注文を受ける小型の端末も同じよう・・・全く何の違和感もなく、そして何も緊張するこもとなく、オーダーも実に簡単なこの店、以外にも名店だったんだぁ(笑)。
(メニューは英語も併記でした)
もちろん、ムール貝の専門店ですから、ムール貝料理にプラス何かというセット・メニューが中心。
オーダーの後すぐに、おつまみのプレッツェル、お手拭、パン籠、塩などが素早く運ばれてきます。
まずは、前菜として頼んだ、これも実にベルギーっぽいチーズ・コロッケ(クロケット)。
う~~ん、これが揚げたてで旨い!
もちろん大量に作った冷凍物を揚げただけでしょうが、滑らかでコクのあるクリーム・ソースが、ふんだんに混ぜられたチーズによって歯や舌や喉にまとわり付く感じすらあって、空きっ腹に染み渡ります。
で、続いて出てくるのがこの店の売り物、バケツ一杯(笑)のムール貝。
付け合せは、これもベルギー生まれのフリット(フライド・ポテトのこと、フレンチ・フライ)です。
黒いココット(キャセロール)の中には本当にムール貝が山盛りに・・・日本人的感覚では「え、こんなに~?」という量です。
白ワインとセロリなどの香味野菜の良い香りもして、これは美味しそうです。
周りの人の食べ方も見回して・・・人によって、フォーク&スプーン、フォーク&手・・・それぞれの食べ方で食べていますが、隣のフランス人家族は、まさにコメントにととさんが書かれていたように、貝の殻をトングのようにして食べていました。
ちょっと粋な感じがして、パリジャン気取りで僕も真似してみましたが(大笑)・・・僕の不器用さでは「手+フォーク」が一番みたいでした。
味はさすがでいくら食べても全然飽きが来ない・・・こういうワイン蒸しを一度にこれだけ大量に食べたことがないので比較の仕様がないのですが、「普通に」美味しいと思いました。
ただ過去にもう少し肉厚のぷっくりしたムール貝を別の料理法(チーズ焼きだったか・・・)で少量食べた時のほうが、美味しさの度合いとしては・・・ですが・・・。
下に残ったスープにパンを浸して食べれば、これまた美味しい・・・お腹も超一杯になります(笑)。
カジュアルなムードの中で食べるムール貝、僕も一時「普通の、街にいる一人のパリジャン」になった気分(大笑)を味わうことが出来ました。
値段は全部で20ユーロしなかったと思います。
これで今日の食事は
第4日目
朝 ホテルの朝食
昼 郷土料理(ムール貝)をファミレス風に
となり、さぁ、ホテルに戻りましょう、。
荷物を置いただけの「ヒルトン・アルク・ド・トリオンフ」はどんなホテルでしょうか?
ホテルには、店の人に教えてもらったように「クルセル」駅までメトロで帰ります。
メトロの乗り方はもう要領が分かっているので、あまり迷わないのですが、駅を出てから目的地までが以外に??です。
「ヒルトン」も地上に出てから、慣れればほんの数ブロック、時間にして2~3分なのに、最初は迷いました。