パリ・ビギナーズ・ノート (38) ヒルトン・アルク・ド・トリオンフ

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僕の今回のパリ旅行、飛行機料金にほとんどの予算を割いてしまったので(割引ビジネスクラス料金からポイントでファーストにアップグレード)、ホテル代にはあまり余裕がなかったのです。
旅行にかける予算には限りがありますからね、その時々によってどこに比重をかけるか、かなり考えます。
だから今回は、5泊中
最初の2泊は「パークハイアット・パリ・ヴァンドーム」にハイアットのプロモーション特典で無料宿泊
ヴェルサイユの1泊、「トリアノンパレス・ヴェルサイユ」はヒルトンの半額セールで半額料金
最後の2泊はこの「ヒルトン・アルク・ド・トリオンフ」に1泊はヒルトンのポイントで無料宿泊、もう1泊は半額セールの半額料金で
とまるという、徹底したケチケチ作戦で望んだのです。
つまり5泊中3泊は無料、2泊は半額セールという激安料金での宿泊ということです。
(この2泊を含めたヒルトン系ホテル4滞在で、ホテル1泊無料の特典も頂き、それを先日の「コンラッド東京」の宿泊に当てました)

このホテル、名前の通り凱旋門(アルク・ド・トリオンフ)の近くにはありますが、歩けば10分位はかかるはずです。
何かの近くといえば「モンソー公園」の近くとは言えるでしょう。

日本大使館も比較的近くです。
地下鉄の駅は「クールセル」(Courcelles)駅が一番近いようです。
典型的な石作りの中層建築が立ち並ぶ中(高級住宅街と言っても良いかもしれません)、ホテルの向かいにこんな建物がありました。
この日は閉まっていましたが、オリエンタル・アートのギャラリーのようでした。
さて、このヒルトン「凱旋門」、パリに4つあるヒルトンの中では最も新しいもの(オープンは2004年です)、一見その外観は何気ないように見えますが、良く見ると中々迫力のあるアールデコ建築です。
実はこのホテルは新築、常駐しているベルのアテンドを受け、大きな回転ドアを入ると、ロビーなどの内装に伝統的なヨーロッパらしい雰囲気が溢れています。

それもそのはず、内装を担当したデザイナーは、パリのデザイン・ホテル・ブームのきっかけを作ったジャック・ガルシアなのです
(「ダ・ローザ」も彼の手になるものです)
800平米以上もある大きな中庭をデザインしたのは、「パレ・ロワイヤル」の庭園を設計したオリヴィエ・リオル。
ホテル全体が、フランスやヨーロッパが最も華やかだった頃、1930年代の豪華客船をイメージしてデザインされているそうで、外から一歩ロビーへ入ると別世界に入り込んだような気すらします。

アクセント・カラーになっている深紅が、より「らしさ」を強調します。
しかし雰囲気は至ってカジュアル、まさに「アメリカmeetsヨーロッパ」といったホテルなのです。
チェックインはスムーズ、英語がネイティブ・クラスの男性レセプショニストは、PCの画面を見るなり「HAPPY BIRTHDAY!」と言ってくれます。
そう、この日は僕の誕生日だったのです。
でも、その彼、PCの画面を見ながら、やや口ごもり気味に
「最上階のお部屋を用意してありますが・・・もちろん、ラウンジもご利用いただけます」
と、もごもご。
散々PCのキーを叩いた挙句、「もしお部屋を移っていただくことが可能でしたら、明日は最高のお部屋をご用意させていただきます」とも・・・。
ということは、今日は「変な」(?)部屋?
誕生日に?
でも仕方ないかもしれません、だって今日はヒルトンのポイントを使っての無料宿泊(明日は有償での予約)なのですから・・・エグゼクティブ・フロアへのアップグレードで精一杯だったのでしょう。
明日の「最高のお部屋」に期待をして(笑)、今日はその部屋にしましょう。
でもどんな部屋なのでしょう?
興味深々です。
で、明日の部屋は?
このホテルは最低の部屋でも300ユーロはしますから、ポイントの使い道としてはかなり「お得」、あまり欲張らないことにしましょう(自己反省)。

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