パリ・ビギナーズ・ノート (46) 冷たい雨の日はこれでしょう(笑)@「ル・グラン・カフェ」

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朝起きたときは青空、その後曇りから雨、相変わらずめまぐるしく変わるパリの天気です。
モンマルトルでの雨は、パリ中心部に戻ってきても、やや小降りなものの断続的に続いています。
自慢のレインコート(パリ・ビギナーズ・ノート(14)の「天気がめまぐるしく変わるこの時期のフランスには・・・」を参照してください)で雨と寒さはそれなりにしのげていますが、それでも何となく肌寒い・・・これは何か暖かいものがお昼に欲しいです(笑)。
ということで、飛び込んだのがこの「ル・グラン・カフェ」(Le Grand Cafe)というレストランです。

紅いシェードが印象的なこの店、レストランと看板にありますが、ブラッスリーというカテゴリー分けが適当な店のようです。
オペラ座に程近いカピュシーヌ通りに面した、何と24時間営業の歴史ある店、ガイドブックにはオペラ座帰りの遅めの夕食には絶好と書かれています。
僕は予約無しの飛び込み・・・何とか席は空いていたようです。
この店の「売り」の一つがこの内装、ステンドグラスの天井、過剰なまでのアールヌーヴォーのインテリア・・・これが日本やアジアにあったら胡散臭く感じてしまうほどの圧倒感で迫ってきます。

パリという街には、ある種ぴったりでしょ?
メニューは、エスカルゴのような古典的な料理からシーフードの盛り合わせのような豪華系まで、かなりな種類ありますが、僕は迷わず「スープ・ア・ロニョン」を・・・。
そうオニオン・グラタン・スープのこと、「ジュ・プラン、スープ・ア・ロニョン、スィル・ヴ・プレ」であっという間にオーダー完了です。
それだけ?
そうなんです、パンも別に出てくるので、僕はこれだけで充分なんです。
だって、この量ですもの・・・(笑)。

これは丼か?といった大きさ(笑)の器に、熱々のオニオン・スープが、たっぷり過ぎるほどのグリュイエール・チーズ(+エメンタール・チーズか?)と、まさに涎もの(笑)の最高の焼き色が付いたパイ皮とともに、運ばれてきます。
さくさくのパイ皮にスプーンで穴を開けても、すぐに下にあるチーズで穴がふさがってしまうほどの、チーズの量と濃厚さ。
ただ通常、飴色になるまで炒められている玉葱のスープの色が、そう飴色でもない・・・色が薄いです。
色だけではなく、味も日本で食べるより塩分きつめですが全体に薄味、この量ならこれはこれで良いのでしょう。
スープにパンを浸して食べていけば、お腹もこの一皿で一杯。
ウェイターも「他に何か?」とは聞いてきません。
これだけのオーダーの人もきっといるのでしょう。
値段は6ユーロ位なもの、これですっかり身も心も温まりました。
初日や2日目に歩いたオペラ座周辺をもう一度歩き、ホテルに戻ります。
皮肉なことに、この頃からまた空にはお日様が・・・何とも気まぐれな天気です。

付けたしです。
歩いているとこんな店に・・・
日本で言えば銀座4丁目の交差点近くって感じのところにですから、ちょっとびっくりしました(笑)。

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