「パークホテル東京」にチェックイン、部屋に向かいます。
今回の予約は某大手予約サイトから「10層吹き抜けのアトリウムからは東京タワーが!お一人様9500円~朝食付」というもので、「プレミアムツイン」2名1室で19000円でした。
ホテルのブローシャーを見ると、「プレミアムツイン」が21室、「プレミアムダブル」が6室、広さは32~34平米で、ラックレートは37800円であると・・・。
それが2名分の朝食が付いて19000円というのは、相当破格な値段です。
(ただ東京タワーが見えるのは「部屋」ではなくて、「アトリウムから」という謳い文句には要注意です)
ドアを開けると、おっ、奥行きがあって広そう。
更に入ると・・・。
この部屋とは向きが違いますが、部屋の間取りはこんな感じです。
「プレミアムツイン」は天井高が最大2.7メートルと高く、窓も2か所、しかもホテルの丸みのある三角構造に合わせてそれぞれのコーナーに配されている部屋のため、湾曲した広く大きく取られた窓が特徴とのこと。
ドアを開けるとすぐにクローゼット(バスローブ、セイフティボックス、スリッパ完備)とミニバー・冷蔵庫が・・・。
お茶や紅茶のティーバッグと、ドリップ式のコーヒーセットが置いてありました。
もっと中に入ってみましょう。
デザインを売り物にするホテルだけあって、室内はすっきりまとまっています。
ただ家具にしても備品にしても、質感はかなり低いです。
見た目は悪くないのですが、触ってみると、使ってみると・・・高級ホテルのそれとの違いを痛感させられます。
壁に掛けられているのは「モニク・ル・ウエラー」という人のアートだそう・・・。
恥ずかしながら僕は知らないアーティストでした。
窓際はやや狭いです。
大柄な僕には、この位置に椅子では足の投げ出しようがありません。
デスク回りは、このクラスのホテルとしては大きめ。
コンセント類は完備です。
改めて入口の方を見てみると、こんな感じ。
クールですが上品なカラースキームです。
部屋によってスローケットなどのカラーは違うとのことです。
大きく取られた丸みを帯びた窓。
大都会東京のビル群が一望のもとで、これは僕のような「高層ホテル」好きには堪りません。
きっと夜もきれいでしょう。
でも、何か窓がすっきりしていません。
白っぽく見えます。
何だろう?
窓が汚れている?
外も曇っているし、ま、良いか・・・。
今度はバスルームの方を見てみましょう。
ラゲッジ・テーブルの奥にあって、これはユニットバスですね。
バスタブは見た感じよりやや大きめ、シャワーブースはありません。
バス・アメニティーはタイの「THANN」。
最近は日本のホテルでもよく見ますね。
「アロマティックウッド」のシリーズで、僕はこのラインの匂いは好みではありません。
もう一度部屋の全景を・・・。
でも気になるなぁ、せっかくのこの広い窓の「うすぼんやり」感。
何なんだろう。
景色を楽しみにこのホテルを選んだのに・・・。
ここでハッと気が付きました。
もう一つ入り口正面に付いているこの窓からは、まったくクリアーに外が見える!
(↓の縦長の写真です)
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広い大きい方の窓とは全然違う。
同じ部屋の中のに、どうしてどんなに違うの?
その後、用事で外出する際にフロントの男性に聞いてみると、首をかしげて
「今日は寒いですから、部屋との温度差もあるかもしれません。部屋のエアコンを一度切ってみるのも手かもしれませんね」
と。
なので、部屋に戻り、エアコンのスイッチをオフに・・・。
用事を済ませ1時間ほどで戻ってきましたが、窓の状態は変わらず。
部屋に入って直ぐの窓はクリアー、奥の広い窓はうすぼんやり曇ったまま。
今度はコンシェルジュに聞いてみます。
「何か窓がクリアーになる方法はないですか?」のお願いに「すぐ客室係を伺わせます」との返事。
手に雑巾を持って現れた客室係の方が言うには
「広い方の窓は二重窓になっていて、今日は寒いので、外のガラスの方が結露した状態だと思われます。私どもではどうしようもありません。クリアーに見える方の窓は一枚ガラスで、窓の作りが違うのです」
と・・・。
そうですか・・・外が寒いから2重窓の外のガラスの方が結露?
それじゃ客室係にだってきれいにならないよな・・・でも窓からの景色がこれだとかなりイライラする・・・どうしよう(泣)。
もう一度コンシェルジェにお願いします。
そして彼女にこの窓の曇りを見てもらって(自分の判断だけじゃなくて・・・)、もし他に外がきれいに見える部屋があれば変えてもらえないだろうか・・・と。
(クレーマーにならないように、なるべく丁寧に・・・笑)
幸い部屋には荷物を置いただけで、ほとんど汚していません。
その後のそのコンシェルジュの行動は早かったです。
まず僕の部屋の窓の状況を見て「・・・予想以上にひどい状態ですね・・・」。
彼女の手には3つのキーが・・・つまり超短時間(数分)のうちに3つの違う部屋を僕にショールームさせてくれたのです。
それによると、僕の予約した「プレミアムツイン」の部屋はすべて同じような構造の2重窓、どこもみんな僕の部屋と同じような「うすぼんやり」状態の窓になっていました。
ところが「お部屋のグレードは下がるのですが・・・」と言って見せてたスタンダードな(狭い)部屋の窓からは、素晴らしい眺望が・・・。
この部屋の窓は二重窓ではなく普通の窓なので結露もなく、超クリアーに外を見ることが出来たのです。
「部屋代の差額のご返金は出来ないのですが・・・」と恐縮するコンシェルジュに僕は「了解しました。ホテルの方でOKなら僕はこの部屋の方に移らせてもらいます」と・・・。
この日は設備より景色を取ったのです。
このコンシェルジュのおかげで、僕はこの日、本当に素晴らしい夜景をここから見ることが出来ました。
ただし狭い部屋から・・・。
以下、次回に続きます。