「アンダーズ東京」の「アンダーズタヴァーン」での朝食は朝の6時半から10時半まで。
僕ら夫婦は無料宿泊にもかかわらず、ハイアットのメンバーシップのおかげで無料で朝食がいただけました。
ここの朝食はバフェで一人3700円++と。
オープンキッチン周辺と、ランチやディナー時には配膳台として使っている台に、いろいろな朝食アイテムが並んでいます。
ジュースではメロン・ジュースが一番人気のよう。
確か「シャングリ・ラ東京」でも同じことを聞いた覚えがあります。
ショー・キッチンなので、キッチンの中は隅々までぴかぴか、見ていても気持ち良いくらいです。
食器の置き方がいかにも今風。
最近はこういうスタイルがとても多くなりました。
「友人の家のような、自由でバリアのない、居心地の良いホテル」というホテル・コンセプトの一部として、親しい友人の家の食器棚って感覚?
種類豊富で、色、形、大きさが様々な和食器、どこのメーカーのだったか見てくるのを忘れました(ごめんなさい)。
パンはハイアットなのでどれも外れがなさそう。
キッシュだってこんな具合。
そこへ行くと、和食アイテムはちょっと貧弱です。
西京焼きも味噌汁も日本人の感覚ではないプレゼンテーション。
僕の泊まった日は、宿泊客のほとんどが日本人あるいはアジア人顔の人たちでした。
モダンに解釈した和食と取れなくもないですが、もう少しやりようはあるでしょう。
味は悪くないのですから。
フルーツは無花果やパッションフルーツ、フランボワーズが見た目にも嬉しいです。
僕らは窓際席に、しかも2席使って夫婦横並びで、二人とも外のビューを見ながら・・・。
位置によっては朝日の入りすぎる席もありますから、その辺も良く考えます。
紅茶は予想通り、「ザ・ペストリーショップ」で売っていた「デンメア・ティーハウス」のものでした。
ここでふと思い出しました。
あっ、ここにいらしていただいた皆さんが美味しいとおっしゃってたフレンチトーストは?
もう一度キッチンまで見に行ってみますが、それらしいものはありません。
似たものでパン・プディングは出ていましたが・・・。
思い切ってちょっと年配そうなシェフに
「フレンチトーストが美味しいと聞いてきたんですが、頼めますか?」
と聞いてみます。
するとそのシェフ、隣にいた若いシェフと顔を見合わせ、困ったような顔で
「今日はこちらになるんです」
とパン・プディングの方を指さすのです。
「あ、そうなんですか。今日は無理?友人たちが美味しいと言っていたのでそれは残念」
と僕。
すると言ってみるもんですね(笑)。
年配の方のシェフが
「お時間かかりますが、お作りしましょうか?」
と・・・。
そして待つこと10数分で、これが登場。
さんだーばーどさんやひできさんが美味しいとおっしゃっていたフレンチトースト、ここではアングレーズ・ソースをかけていただくスタイル。
中はヌテラ(チョコレート)が入っていて、確かにこれは良く出来ています。
それも作り置きじゃなくて、出来立て作り立て。
フランス・ベルギーっぽいフレンチトーストで、これは注文して良かった、作ってもらえて良かったの一品でした。
なお追加の料金は請求されませんでした。
外はカリッと感を残し、中はふわふわ。
ナイフを入れるとヌテラが出てきて、それにアングレーズソースが・・・。
甘いのは甘いですが、くどくない甘さ、ひできさんがお替りしたというのもうなずけるところです。
ここで気が付きました。
カトラリーは柳宗理デザインの「マーシャン」シリーズ(でもたぶんホテル・オリジナルでしょう)を使っているんですね。
和食から・・・。
僕一人の写真じゃないですよ。
これは奥さんの方。
もう少し和食を充実させたり全体に品数を増やして欲しいの気持ちもありますが、天気の良い日のここでの朝食は景色も御馳走で、ま、皆さんが言われるほど悪い朝食ではないと思いました。